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エンジニアからPMOへのキャリアチェンジ

SEとはIT業界の9割を支える存在

IT業界の仕事は「プロジェクト」という単位で進み、リリースまでの期間中に設計書を作ったりプログラミングを行ったりします。
その中心的な役割を担うのがSE、つまりシステムエンジニアです。他にもインフラエンジニア、アプリケーションエンジニア、プログラマ、テスターなどの専門職がいますが、PMOとの比較をわかりやすくするために、これらのエンジニアをまとめてSEと呼びます

最近では、スタートアップの影響でフロントエンジニアやバックエンドエンジニア、フルスタックエンジニアといった役割も増えていますが、これはいわばポケモンの新しい進化形みたいなものですw
IT業界は日々変わり続けているとはいえ、SEが重要なポジションを担っていることに変わりはありません。

SEの仕事がなければ、プロジェクトは完成しません。
Twiceが9人揃ってこそTwiceであるように、SEがいなければプロジェクトも成立しません。JYParkがどれだけ面白くても、ステージでパフォーマンスをするのはTwiceのメンバーたちですw
同様に、プロジェクトにおいてはマネージャーであるJYParkではなくSE(TWICE)が、確実にその心臓部を支えているのです

多くのIT企業では、社員の9割がSEで構成されています。スタートアップやメガベンチャーでは「AIエンジニア」や「データサイエンティスト」といった華やかな肩書きが用いられますが、伝統的なSIerやその関連会社ではほぼすべてSEです。
そして、IT業界の多くはこのSIerという構造の中で成り立っています。
SIerとは、システムを開発し提供する会社のことを指し、SES(システムエンジニアリングサービス)を通してプロジェクトを進行します。言い換えれば、SEの活躍がIT業界全体を支えているのです。

多様なスキルを持つエンジニアたちがIT業界を支えているぞ!

SEで働き続けることの課題

SEの仕事は尊いですが、長期的なキャリアを見据えるとさまざまな課題に直面します。
システム開発の流れはすでに確立されており、プロジェクトでは基本的に過去の知見や手法を踏襲します。
つまり、発注者の要求通りにシステムを作るのがSEの宿命であり、創意工夫の余地は限られているのです。

また、最新の技術に常にキャッチアップしなければならないのもSEの厳しいところです。(厳しいって、、w)
ウォーターフォール型の開発手法に慣れ親しんだベテランSEは、アジャイル開発などの新しい手法に対応するのが難しくなりがちです。
さらに、技術力が必要な職種であるがゆえに、体力やスピードが求められるため、若い世代が有利になります。

市場価値を維持するためには、仕事以外の時間で自己研鑽を続ける必要があり、これがSEのキャリアを続ける上で大きなプレッシャーになります。
例えば、家族サービスをする余裕があるなら、その前に自分のキャリアを磨けと言いたくなるほどです。
そして、市場価値の停滞は、すなわち後退を意味します。(ちなみに僕の前頭部も後退してきてます)

しかし、一部のベテランSEは「有識者おじ」として、設計書にも載っていないような仕様を知っているため、現場で神のように崇められる存在になることもあります。

プロジェクトに欠かせないCOBOLに詳しすぎる有識者おじ


このような専門知識を持つことは、プレイヤーとしてキャリアを続ける上での一つの理想形かもしれませんが、市場での価値は一定を境に伸び悩んでしまいます。
ちなみにこの「有識者おじ」は頂き女子りりちゃんのマニュアルにある「ギバーおぢ」とは全く別の概念の存在ですw


PMOとは何か

SEがIT業界の9割を支えているとすれば、残りの1割を支えるのがPMOです。PMOとは「プロジェクトマネジメントオフィス」の略ですが、この名前からは具体的な仕事内容が全く想像できません。
まるでMicrosoft Officeの隠し機能のような響きですよね、ちなみに僕はGoogleSpreadSheetよりもEXCEL派ですw重いけど

PMOの仕事は、プロジェクトマネージャー(PM)の業務を支援することです。大規模なプロジェクトでは、PMひとりで全ての管理を行うのは不可能です。
そのため、PMOがメンバーの進捗管理やステークホルダーとの調整、予算管理などを担当します。
SE10人のチームであれば、PMOが1人配置されるのが一般的な割合です。

ただし、PMOは単なる補佐役ではありません。
SEの業務を理解し、自らも巻き取れるスキルが求められます。PMOは年齢を重ねても市場価値が落ちにくく、経験を積むことでむしろ強みが増していきます。

プロジェクトの進捗を分かりやすく報告するPMOニキ


管理職としてのスキルは、単に数年の経験では身につかず、長年の実績がものを言います。企業の管理職にベテランが多いのもそういう理由ですよねw


PMOへのキャリアチェンジ方法

PMOになるためには、まずは「名乗ること」が大事です。
そう、PMOは「名乗ったもん勝ち」の職業です。
実際、コンサルタントも同じで、明確な定義がないため、自分で自分を定義する必要があります。
SEとして何らかの管理業務に携わった経験があるなら、それを活かして職務経歴書に書き込みましょう。(マッチングアプリのプロフィールばりに盛りましょうw)

具体的なアクションとしては、職務経歴書の中で、SEとして行った管理業務を強調するのがポイントです。
面接では、自分がどのようなプロジェクトでどのような役割を果たしたのか、具体的に説明できるように準備することが求められます。
PMOにはコミュニケーション力も必要なので、陰キャでも「話せる陰キャ」になる必要があります。
あとは資格の取得も効果的ですね。PMPやAWS認定資格など、実務に役立つ資格は市場価値を高めます。自分の職務経歴書を育て上げましょう(マッチングアプリのプロフィールのようにw)

マッチングアプリに精を出すPMOニキ

SEからPMOへ転職した体験談

私は新卒でSIerに入社し、SEとしてキャリアをスタートしました。
当時の仕事は、設計書の修正や部長へのハンコ集めなど、まるで忍者のように隙を見つけて上司のハンコをもらいに行く日々で、危うく中忍試験を受験するとことでしたw

その後、アクセンチュアに転職し、20代のうちにPMOとして独立することに成功しました

現在はフリーランスのPMOとして活動していますが、正直言ってSE時代よりも楽しいです。
PMOは日々の業務に決まりがなく、自分のペースで仕事ができるため、飽きっぽい私にはぴったりでした。
また、SEよりも単価が高く、経済的な余裕も生まれました。(一年目は調子に乗って広尾に住んでましたw今は都内の端に引っ越してます)


まとめ

SEの仕事は尊く、IT業界を支える重要な役割を果たしていますが、市場価値を維持するのは簡単ではありません。
一方で、PMOは経験を積むことで価値が高まり、長期的なキャリアの選択肢として非常に有力です。特に技術に自信がない場合や、周囲に天才的なエンジニアがいて競争が厳しいと感じるなら、PMOへの転向は良い選択肢です

キャリアの選択に迷っている方は、自分に合った働き方を見つけるために、一度PMOの世界を覗いてみてはいかがでしょう??

PMOになってから光り輝く日々ですw

参考動画