タイガーアイ
こんにちは。specialaです。
2月もすっかり後半に差し掛かり、早いもので来週には3月に突入しますね。
年明けには開店だ!と思いながらここまできてしまいましたが、いよいよ来月には開店したいと思います。本気です。
さて早速ですが、今日はタイガーアイの話をしようと思います。
タイガーアイは、アンフィボール(角閃石)の一種であるクロシドライト(青石綿)に珪酸が染み込んで珪化した、繊維質のクオーツです。
タイガーアイといえば、
タイトル画像にあるような黄褐色の石というイメージが強いかと思いますが、実は、原石の基本色はクロシドライトの色である濃い青色をしています。この状態のものは「ホークスアイ」とか「ブルータイガーアイ」と呼ばれていて、集中力アップや仕事運向上のお守りとしても愛され、様々なアクセサリーや彫刻などに加工されています。
この、原石中のクロシドライトに含まれる鉄分が、地熱などの影響を受けて酸化すると、青い石色は、美しいキャラメルカラーへと変化していきます。
これがいわゆるあの、黄褐色の「タイガーアイ」です。
青→黄色〜金色へと変化したタイガーアイの酸化がさらに進むと、石色は赤く変化します。
こうしてできた赤色の石を、「レッドタイガーアイ(赤虎目石)」とか「ブルズアイ」と呼んでいるのですが、天然色のレッドタイガーアイはかなり珍しいので、市場に出回っているレッドタイガーアイはほぼ、人工的に加熱処理されたものが主流といってよさそうです。
また、ホークスとタイガーの色合いが混ざった感じ=酸化の中間あたりの緑色っぽい色合いの「ウルフズアイ」というものもありますが、これも天然色のものは結構レアなのではないかな、と思います。
ちなみに、今回販売を予定している六芒星の中に、ホークスとタイガー、どちらの色も出ているタイプのものがあるのですが、これは、地色がほとんどホークスアイの色なので、ホークスアイとして販売しようと思っています。
余談ですが、
タイガーアイは染色加工されて販売されているものも多いんですよね。
ショッキングピンクとか、鮮やかなグリーンとか、マリンブルーとか、明るい紫、みたいな色のものも時々見かけます。
「天然の色しか認めない!」とは、私は全然思いませんし、染色することでまた新たな魅力が生まれて、それが欲しい、その色の石が好き!と思う人がいるならば、それはそれでアリだな、と思います。
ただ、天然か染色か、ということははっきりしないといけないところだな、というのはすごく思うので、specialaでは、その辺、はっきり明記していきたいと思います。ちなみに、今のところ、染色のものは、ないです。
さらに、タイガーアイには変種もあります。
1962年にナミビアで初めて発見されたピーターサイト(クロシドライト・アゲート)です。
ピーターサイトは、ホークスアイとタイガーアイが地殻変動によって地中の深い場所で砕け、再び石英などによって固められたもので、地上に現れたその石の姿は、まるでアート作品のように美しく複雑で個性的で、なんとも言えない魅力に溢れています。
ピーターサイトをひとめ見た瞬間から完全に心を奪われてしまった私は、もうとにかくピーターサイトが大好きすぎて、ルースやタンブル、ブレスレットを見つけ次第入手しています。
特に、ブルーピーターサイトが好きで好きで…。本当に綺麗です。
今のところ、specialaではピーターサイトのフリーサイズのリングを販売予定です。
ただしピーターサイトについては、ちょっと好きすぎる石なので、
もう少し品数を揃えてから、別の機会に書こうと思います。
というわけで、タイガーアイとはこんな石、というのを私なりに書いてみました。鉱物としての成り立ちがわかると、より、目の前にある石に親近感が湧く気がしているので、こういうのは今後も続けていきたいと思います。
なお、販売予定の六芒星とタンブルは↓の写真の通りです。
タイガーアイは一見、男性的な感じの石なのかな、と思いがちですが、
女性が身につけても、とても素敵な石です。
思い返せば、私が石の沼にハマるきっかけはタイガーアイのブレスレットでしたし、昨年他界したおしゃれが大好きだった私の祖母も、タイガーアイの指輪を愛用していました。
子供の頃は正直、このちょっと地味とも言える石の魅力がよくわかりませんでしたが、今、こうして大人になって身につけてみるとしっくりくるから不思議ですね。
というわけで、
今日はタイガーアイについて書いてみました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
来月こそ、開店します。
では、また。
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