ラブラドライト
こんにちは、specialaです。
先日、2タイプのラブラドライトのタンブルをお店にアップしたので、今日はラブラドライトについて書いてみたいと思います。
ラブラドライトは長石グループの中の「斜長石」に分類される鉱物で、和名を曹灰長石といいます。
ラブラドライトは、当店のアイコンにも使用するほど、私自身も大好きな石なのですが、そんな私も「この石の魅力はなんですか?」と聞かれたら、やはりあの…神秘的というか…虹のような…オーロラのような….、とにかく、見る者の心をぐっと心を掴む「ラブラドレッセンス」を真っ先に挙げるのではないかと思います。
一見、灰色でどちらかというと地味とすら思える石なのに、ちょっと角度を変えてみたら突然目に飛び込んでくる鮮やかな色!
このギャップに、なおさら「おお…」ってなりますよね。
もともとはそんな色じゃないはずなのに、光に当たると驚くような美しい色が見えてくる…そういうもの、他に思いつきますか?
…..そう、シャボン玉です。
シャボン玉って透明なはずなのに、光が当たって突然虹色に見えたりしますよね。実は、ラブラドライトの色もシャボン玉の色も、「光の反射と錯乱」によって生じる構造色とよばれるもので、そのもの自体が持つ色素による発色ではないんです。
ラブラドライトの場合、アルバイト(曹長石)とアノーサイト(灰長石)が層状に積み重なる構造をしていますが、その層の隙間にマグネタイトなどの金属鉱物の微薄層が繰り返し発達しています。
それらの層に光が当たることで、光の干渉が起き、反射された光は多彩な色に変化して、私たちの目に入ってくるというわけです。
ちなみに、層の厚さや屈折率の違いによって、ラブラドレッセンスの色が変わってくるそうですよ。
私は青いラブラドレッセンスに心を一度ぶち抜かれているので(→お店のアイコンにしました)、私物でもブルー系のシラーが出るラブラドライトを買うことが多いですが、その辺の好みは本当に人それぞれですよね。
ちなみに、暖色系のシラーがでるものは、割と珍しいとされています。
まあ、でも本当に、それはお好みです。
さて、
ラブラドライト、という名前をすでに何度も書いていますが、この名前はカナダのラブラドル半島U・x・Uで発見されたことに由来しています。
とはいえ、カナダでのラブラドライトの産出量は現在かなり少なくなっていて、マダガスカル産やブラジル産が流通の主流になっています。
当店でご紹介しているタンブルもマダガスカル産のものです。
今回ご紹介する2点は、手のひらにちょうどいっぱいくらいのサイズで、
Aが200gちょっと、Bが180g弱くらいの重さです。
大きくも、小さくもない。けど、持ち歩くにはちょっと重い…かも…。
持ち歩くとすれば、いずれ販売予定の六芒星とかがいいかもしれませんね。
こちらは置いておく用がいいかなあ…
https://speciala.base.shop/items/75314914
https://speciala.base.shop/items/75339786
あ、あとこれは余談ですが、一見、ラブラドライトと同じような石に見えるのに、「スペクトロライト(分光石)」と呼ばれている石があるのをご存知ですか?和名も違うの当てられてるし、違う石?と思いきや、ざっくり言えばラブラドライトと同じ鉱物です。
ただ、産地と輝きに決定的な違いがあります。
<スペクトロライトといわれる石の条件>
産地:フィンランド ユレマー(限定)
特徴:地色が黒(ブラックラブラドライト)
:虹色のラブラドレッセンスが見られること
スペクトロライトは、通常のラブラドライトよりも長い時間をかけて生成されるため、薄い結晶の層が整然と重なり、より鮮明で強く虹色に輝くと言われています。産地も限られ、生成時間も長期に渡るということから、やはり希少石なので、なかなか本物に出会うことは少ないかもしれません。
スペクトロライトを売っているのをみたら、とりあえず、産地とラブラドレッセンスの状態を確認してみましょう。
また、specialaでも、仕入れの時に運良く本物と断定できるスペクトロライトと出会うことができたら、その時はぜひ買い付けたいなあと思っています。
というわけで
今日はラブラドライトについて書いてみました。
ラブラドライトに関しては、私自身もブレスレットやアクセサリーを身につけるのが好きな石なので、今後、商品に加えていきたいなと思っています。
もしもご興味持っていただけましたら、お店を見てみてくださいね。
では、今日はこのへんで。