【進路】自分で決めて選ぶことの大切さ
下記事を読んでいて思ったことがあったので書いていく。
概要
「高等教育の修学支援新制度(通称・大学無償化)」の制度により進学しやすくなっているが、進学することが果たして良いのか。
人手不足もあり高卒就労者の給与は上がっている。
大卒だからと言ってよい就職先があるわけではなく、高卒者と同じ仕事に就くことも少なくない。
そうなると、大卒者は四年分の年収差(250万×4年=1000万)が生まれる。奨学金返済があるならさらに差は大きい。
高卒就労のデメリットは、早期退職→非正規雇用に転じると貧困に向かってしまうかもしれない。大学中退→非正規雇用も同じリスクがある。
高卒就労者の担う仕事は社会を支えているものが多い(建築、物流、製造など)ため賃金を上げたほうが良い。
大切なのは進学の有無に関わらず、誰もが働いて暮らしていけることだ。
思うこと
この記事を読んで考えたことが3つある。
①(たぶん)進学も就職も希望通りストレートに通れば、大卒のほうが収入は高い。
「たぶん」としたのは明確な根拠がないからだが、一般的に大卒者のほうが給与は高い。
ある自治体の給与は大卒者のほうが高卒者よりも3万円高かった。
年間36万円(3万×12か月)の差が生まれる。
仮に高卒者が4年間で稼ぐ年収が1000万だったとして、単純計算で約28年で追いつくことになる(1000÷3=333か月)。
実際には昇給やボーナスなどの差も生まれるためもっと早く差はなくなるだろう。
28年は長いようにも思うが、労働期間が長くなっていることを考えると、働けば働くほど大卒>高卒に差は広がっていくのではないか。
②途中で失敗したときにカバーできないこと
大卒者のほうが収入は高いはずだが、途中で躓いた場合は高卒者と大卒者の収入差が生まれない。
例えば
・大卒者が就活に失敗し、高卒者と同じ環境で働く。
・(奨学金を借りて)大学進学したが、中退してしまい非正規雇用になる。
などがある。
高卒就労者も、早期退職し、非正規雇用に転じると貧困に陥る可能性があると記事で触れられている。
共通している問題点は、失敗した後のカバーが難しいことだ。
カバーするためには学歴を付けたり、資格を取得したりすることが良いのではと思う。そのためにも、就労しながらでも学校に通ったり勉強したりできる環境や制度が整うと良いのではないか。
自力で乗り越えていくことが難しい人をサポートするためにも制度があると良いだろう。
③無目的な進学or就職が失敗につながる
就職にしても進学にしても目的をもって選択することが重要だ。
勉強したくないから就職、みんなが進学するから行けそうな大学に進学する、というのは問題を先送りしているだけだ。
早く自分で稼ぎたい、叶えたい夢があるという人は早く働いたり社会に出たりしたほうが良い。
もっと勉強したいことがある、大卒でないと目指す職に就けないという人は大学進学したら良い。
私は教師を志していたので大学に進学した。
大切なのは、何を目指して(目的として)進学or就職の選択をするかだ。
自分自身で決めたことならば、その後どうなったとしても後悔は少ないはずだ。また、もし困難な状況になっても、自分で決めた人苦しい状況からも這い上がってこれる。
人によって状況は違うため本当は進学したかったのに就職せざるを得ないということもあるだろうから、そこはケースバイケースで考えていただきたい。
余談
自分で選択する、決めることが重要であるならば、義務教育や高校では「自分で決める」という経験をたくさんさせてあげたほうが良いのだろう。
そして「自分で決めた結果起きたことは自分の責任」という考え方も身に付けられると良いだろう。
最後までお読みくださりありがとうございました。