新しい世界の扉を開けてくれた、恩人たち。

BTS好きを公言するようになり、良く聞かれるのは「ハマった一番の理由は何?」という質問。

それを答える前に、「一言じゃ到底語れないし、24時間耐久で語り尽くしても、3万字の超大作をしたためても足りない。でも、あえて一言で言ってみる。」

と、暑苦しい前置きをしたうえで、決まって伝えることがあります。

彼らは、新しい世界の扉を開けてくれた恩人。だと。

それはまさしく、2017年に一新された、BTSのロゴとブランド・アイデンティティが、意味するところであって。

BTS(防弾少年団)、新しいブランドロゴを公開…「僕たちとA.R.M.Yが1つにつながったもの」(動画あり)

ブランドの意味は、過去と将来をまとめた概念へと拡がった。デビュー時から防弾少年団を表現してきた「10代の抑圧と偏見を防いでくれる少年たち」という意味を維持しつつ「現実に安住することなく、夢に向かって絶えず成長していく青春」という「Beyond The Scene」の意味を加えた。

これまで通り、抑圧と偏見から守るという信念はそのままに、さらなる未来へ向けて扉を開き、新たな世界への架け橋となってくれる人たち。

まさしくでした。

狭い視野で物事を見ていた、少し前の自分。

韓国なんてと、無意識のうちに遠ざけていたのにも気づかず。凝り固まった価値観の向こう側にいたBTSの活躍ぶりが、ここまで聞こえるようになり。

やっとのことで、淵から覗き見た私には、彼らがいる場所が、あまりにも眩しくて新鮮で。

止まった固定観念の外側には、これまで見たことも聞いたこともない、Euphoriaに満ちた世界が広がっていました。

BTSの7人は、新しい世界の扉を開けてくれた恩人です。

偏見や先入観という名の色眼鏡を取っ払ってくれて。政治や歴史について、改めて学びたいという意欲を沸かせてくれて。韓国の言葉や文化や背景に、興味を持たせてくれて。

いつか、彼らの海外のコンサートに行きたいから、世界から来るARMYと話したいから英語を学びたい。いつか、韓国に旅行したいから、留学したいからハングルを学びたい。

そのために、仕事して稼ごう。韓国に行きながら、リモートで日本の仕事をすることも視野に入れて、それができるように、今のうちに転職しよう。

挙げればキリがないほど、BTSに堕ちる前と後では、見ている世界が変わったし、行動が変わった。

生きることに飽きていた自分が、今では毎日やりたいことがありすぎて、時間がいくらあっても足りないくらい。

アイドルを始め、芸能人を好きになると、斜め上から見下して、小馬鹿にしてくる人は一定数いる。

偶像に可能な限りのお金を遣って、外見ばかりを持てはやし。自己を見失っている集団だと思うのだろう。

っていうか、どう思われても構わないから、放っておいてくれ。

何かに心を燃やしたことが無いあなたの人生は、心底つまらないんだろうけど、人を攻撃することで、自尊心を満たそうとしないでくれ。

私に関わってくれるな。私は幸せだから大丈夫。あなたの時間は、あなたの人生を豊かにするために遣ってくれ。

推しというのは、決めてなるものでもなく、お願いされてなるものでもない。

頭ではなく、心が動いたのだ。己の意志ではどうにもならないくらい、熱く激しく惹かれたのだ。この現象は、経験した人にしかわからない。

生きる糧と例えるには、大袈裟すぎるけど。依存でも無いし、盲目でもないから。

ただ、現在の私が生きるうえで、BTSが大きな理由の一つだと断言できる。それは、ナムジュンが語ったこの言葉に尽きる。

「みなさんが自分を愛することを教えてくれました」

BTSはもはや、娯楽でも趣味でもない。生きるためのインフラ。電気ガス水道。三大英栄養素。それらと同等。

私は、彼らが好きな自分が好きで、自分自身を、ちゃんと愛し始めたところです。恥じることは何一つありません。

もはや、BTSに夢中になれた。いや、夢中になった自分を誇りに思います。おかげで、人生が拓けました。

きっとこれが、BTSが伝え続けているLove Yourselfであり、Love Myselfなんだと確信しています

つづく。

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