どっちもどっち
また夢を見た。ぼんやりでなくはっきり覚えている。晒してやる
地元とよく似た土地。雰囲気は似てるけど、こんなに発達していないし居ないタイプの人間が沢山いて気味が悪い
今日は祭りらしい。夏祭りでもフェスでもない、けど役所が資金出してくれているらしい。(この時点で地元じゃないことが確定。こんな素敵な空間じゃない)
会場には白基調のオーロラみたいな飾りがされていて、少し歩くとCGで海が出来ていて、屋台があった。全部まずそうだった。
実家はあった。この土地から少し浮いてる。ぼろいから当然なんだけど。
誰かからメッセージがくる。
「祭り居るでしょ」
「どこー?」
誰だよ。アイコンは「アイコン 女の子 イラスト」って検索して出てくるようなものだし。名前も₍ᐢ⑅•ᴗ•⑅ᐢ₎♡ って系統だった。
誰だよ......!
会話履歴を見る。どうやら小学時代にしては珍しく1年仲良くなれた子だった。
中学に上がってギャルになって、高校は、行ったのかな(続いたのかな)
ジャージだったのでタンスを覗く。中学時代に気に入ってた森ガール的なチュニックとカンカン帽とデニムを合わせる。靴はスニーカー
バスに乗って大通りに出る。メイン会場に行けば会えるだろう。
そういえば来るのはその子だけだろうか。
白い時計台の麓にいるらしい。向かう。数字がないけど成り立ってるのか。それともただのオブジェとして存在しているのか。
待ってる間煙草を吸う
「メルヘンヤニカスがいたらわし」
「あ、いたいた。」
振り返る。その子がいた。面影はぼんやりあるけど20代半ばの見た目になってて、2010年代の益若つばさと西野カナを足して割ったような装いだった。
髪長いのも似合うんだね。
金髪のゆるふわパーマ、白いミニワンピ、かごバック、ばちばちの睫毛とピンクのアイシャドウ、人を殺せそうな爪。
「うっす」
「なに煙草すってるん」
「うん。今日あんただけだっけ」
「向こうに何人か。」
うわぁ
「うわぁって顔するの変わらんね」
「癖は簡単に抜けないよ」
車が一台も通らないので、道路のど真ん中を歩く。信号も、標識もいらないじゃん。
人気がないのに綺麗なのが気味悪い。灰色じゃなく、白。
目が痛い。
しょぼい市民会館みたいなところに連れていかれる。
あー、合唱コンクールの会場......トラウマ......
偽物の丘があって(どこかの劇団の所有物?)そこに5人の影があった。
激しく身震いをする
スポットライトが照らされる。
うわぁ。
因縁達だった。全員白い服を身にまとってる。
似合わねッ!!!!!!!!
(ここから先は曖昧)
何があったか忘れたけど、彼女らは同時にお茶を飲んで、同じタイミングで眠りについた。俺を連れてきた子も。
すなわち今、俺は彼女らに何をしてもいいって事。
徐々に目が慣れてきてほかの物が見える。
縄、鋤、鍬、鉈、金槌
田舎だから農具が多い。
あるものが目に入った。分厚い扉だし、ライターもあるし大丈夫だろう。
おやすみ