ご本、出しときますね？
知る日とぞ知るテレビ東京の「文筆系トークバラエティ」のノベライズ本。
読書芸人として知られるオードリーの若林正恭がMCとして毎回小説家をゲストに迎え、時に真面目な、時に下らない、トークを繰り広げ、「普通なのが逆にカオス」という謎の生態に迫っていく番組。文筆の人を呼びつけといて喋らせるという発想がスゴい。
好きな作家の日常がみみっちければみみっちいほど好感が持てるのは何故なんだろう。
製作秘話とか高尚な思考とか、ありきたりでいかにも作家らしい掘り方じゃなくて、日頃イライラしてることとか互いに小説家あるあるに一喜一憂したりとか、およそ作家らしくない普通の部分にスポットを当ててるのが面白かった。
MCの若林さんが本好き故の作家へのリスペクトからか本当に嬉しそうに番組に参加してるのが印象的だった。また作家の素の一面を引き出す事にこんなに長けてる人とは思わなかった。是非とも続編を期待したい。