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愛読書である「ザ・ビジョン」の著者であるケン・ブランチャード氏の幻の名著を星野リゾート代表の星野佳路さんが要約された名著。

星野リゾートさんと言えば、星野佳路社長が先代から事業を受け継ぎ、事業改革を進めようとした際に、理論の根拠となった教科書が『1分間エンパワーメント』だったそうですね。

社員個々人の能力を生かしながら、組織を再生する手順がストーリー仕立てで描かれており、読みやすい本です。

エンパワーメントとは


私は「エンパワーメント」という言葉の認識には人により大きな差があると思っています。

モチベーションを高めるとか、単純に権限移譲するとか、上意下達を否定するとか、そういった表面を切り取って認識すべきではないことだと思います。

本著では、人間は誰しも、知識や経験、意欲など、みなぎるパワーは備わっていて、何かに貢献したいという欲求を持っている存在だから、エンパワーメントは、このパワーを引き出すことだと説かれています。

私も生成AIの勉強を自ら行い、労働人口減少や採用競争の時代の生産性を高めることに興味や関心を持っていますが、時代と共にビジネスパーソンの思考も大きく変わっていると思います。

自分が社会にどう貢献できるのか、自分の強みが活かせるコミュニティに属していたいとか、業種云々ではなく、プライベートを充実される為に残業が少ない会社や休日が多い会社に入社したいとか、、、自分の生活を豊かにするものの変化が世代毎に異なり、それが働き方改革に大きな影響を与えているのは紛れもない事実であることは採用に本気で第一線に出て26卒で言えば既に700名近い学生さんを見ている私も感じています。

中小企業の変革には、個の存在、意思、力が大きく影響できます。
だからこそ、燃えるようなパワーを開放する「エンパワーメント」が求められていると思いますが、過去の成功事例や慣習が邪魔をして、変化できず、時代に受け入れられず淘汰されていった企業も多く見かけます。

正直、私も47歳間近。過去の経験が変革の邪魔をしてきたことはゼロではありません。自分たちの立場に置き換えて読める実践的なストーリーの本著を読むと、なにをどうすべきかが具体的に問われる気がします。

読書に苦手意識のある方は読みやすいこちらがお勧めです。

もっと読みこんでいきたい経営のバイブルですし、弊社のキャリアパス(主任コースの課題書籍)となっています。

まとめ


弊社(株式会社スタンディングポイント)はウェルビーイングスコア(第三者が提供するサービスで定期計測中)の高い会社です。

でも、詳細スコアを見れば、弊社の至らない点や組織の弱みが見えてきます。

私も経営陣も「エンパワーメント」された社員が主体性を発揮していると思いがちなのですが、まだまだという認識を持って「バリュー経営」を実践する必要があると思います。

どの世界にも上には上がいる。どこと比べて満足するのかだと思います。引き続き、本著をベースに「エンパワーメント」された主体性を発揮し続ける社員を増やしながら、ビジョン達成を目指します。



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