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トレンドに沿ったマイノリティへの道を見つける
経営のコツというか、小さな企業のハンドリングのコツだなと思うのは「他人と違うことをやる」ということが一つ。でもそれが、時代のトレンドに沿っている必要もある。
「他人と違うことをやる」だけ貫いていれば、ある程度、スモールビジネスはなんとかなってしまうのではないかと、思ってます。だけど、そのネタをどう見つけるかということと、マジョリティーの目に流されずに「やり抜く」力を持つことは簡単ではない。
弊社にはフィリピン人のパートナーがいまして、ロックダウンで仕事がないというので、天然繊維アバカに関する記事を書いてもらっていました。
どうしてアバカというテーマにしようと思ったかというと、
・パートナーが住んでいる地域のメジャーな産業である
・日本でアバカのバッグというと高い値段で売られている
・日本語での情報がほとんどない
・英語での情報は多少ある
・でもアバカ産地は田舎であり、現地人は英語が使えない
この状況をSWOTにかけてみると、フィリピン人であるパートナーが「タガログ語のアバカ情報にアクセスでき、英語でコラムが書ける」ということは、ユニークで、他の誰もができることではないのです。アバカ繊維の商品を売っているショップでしたら、アバカの情報は欲しいでしょう?
英語で記事を書き、さらにそれを日本語に翻訳した情報というのは、価値があるのではないかと思ったのでした。
日本語版はこちら(翻訳おいついてません…)
プラス、いずれ私もアバカの商品開発やりたいなという想いへの布石も含めて。
この場合、「ユニークであること」は、彼が「タガログ語で情報収集ができる」というそれだけです。だけど、それが英語という言語を経て日本語になったときに、何か新しい価値が生まれるのではないか?
そうしたら昨日、とあるアパレルメーカーからメールが来まして、「アバカのことをもっと調べたいと思っていたら、日本にこんなにアバカの情報を詳しく書いているサイトがあるなんて驚きました。」というメールをいただきました。もしかしたら、フィリピン人に仕事として取材依頼ができるかもしれません。
Webサイトが本当に面白いのは、こういう場面だと思うのです。自分の強みは何か?マイノリティであれば、誰か必要としてくれる人と出会える。
どこにでもある情報をマージした記事ではなく、マイノリティで良いので、自分達の強みを活かせるネタを見つけていく。誰もやっていないことへの道を拓いていくための努力をする。
そういう「開拓」に、Webサイトが活かせるなら、私たちの仕事のしがいが本当にあると思います。
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