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英語の「速読」と「精読」どっちを使うべき?語学コンサルタントが教えます

こんにちは!スパルタ英会話 銀座校 コンサルタントの髙橋です。

今回の記事では英文の2つの読み方、速読と精読どちらが英語学習に効果的なのかについてお話させていただきます。

結論から言うと、僕は「精読」を極めるのが効果的だと思っています!

その理由についてお話していきますね。

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そもそも『速読』って?

速読とはその字の通り、英語の文章を読む時にスピードを意識して読み進める方法です。

一文一文ずつ読んでいくのではなく、文章単位で内容を大まかに把握していくようなイメージの読み方です!

この読み方のテクニックはTOEICなどの、「時間が限られていて、尚且つ多くの文章を読まなければいけないテスト」の際に大いに役立ちます

(ちなみにTOEICのリーディング問題を読み切るには1分間に150wordsほど読み進める必要があります。)

速読の特徴1 眼球の動かし方

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速読の方法として有名なのが眼球の動かし方を意識することです。

通常英文を読む際は一文ずつ左から右へ視線を動かし、右端に到達したら左に戻る。このような読み方をする方がほとんどです。

しかし、速読するときは数行の英文を左上から右下に斜めに読んでいきます。

正直、初めは絶対に出来ないです!

眼球を動かす方法での速読はかなりの訓練が必要ですし、最初は絵本のような簡単な英文から始めるのが良いと思います。

速読の特徴2 文章のはじめから予測

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テクニック2つ目は、文章の初めを先に読んで把握し、本文中の内容を予想してから読むことです。

英語はどれほどの文章量になろうとも、基本的にはその文章内で伝えたいことは最初と最後に出てきます。

そのため速読は、TOEICの長文読解のテクニックとしても、各文章の最初を確認してその文章では何について書かれているのか把握する方法として使われます。

速読には注意点も・・・

速読には多くのメリットがあるように思えますが注意して欲しいこともあります。

注意点1 知っている単語が少ないと速度が落ちる

脳は知っている単語しか理解できないため、根本的に単語力が不可欠になります。文中に知らない単語がいくつも出てきているようでは、そこに時間をとられ本末転倒です。

注意点2 細かい部分の把握が難しい

速読の特性上仕方ないことですが全体の内容把握が目的なので、全ての事柄を理解するのが難しいです。重要そうな箇所は少しじっくりと読むのも手です。

そして・・・実は重要!『精読』について

実はこの精読が、今回1番伝えたい内容です。

精読という言葉を聞いたことがある、もしくは実践したことがある方いるかもしれません。

「でもそれ、本当に精読できてますか?」

時間をかけてゆっくり読むことが精読ではありません。

私は大学一年生の時に『英文精読』という授業で、初めて本当の意味での精読を知りました。そして今日に至るまで、その授業で教わった精読のテクニックは英文を読む時にしっかりと身についています。

その『精読』のやり方を説明しますので、少しでも参考になったら嬉しいです!

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精読のやり方。精読ってどれくらいの時間をかけて読むの?

精読では、思っているよりも時間をかけて読みます。

私が受けたその英文精読の授業では、1年で10ページしか進みませんでした。

決して難しい学術論文ではなく、すごく一般的な本で日本の文化と海外の文化の比較をする内容のものでした。

精読の方法は様々だとは思いますが、ここでは私が実践しオススメしたい方法を紹介します!

精読テクニック1 簡単な単語でも辞書を引く

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この精読では絶対雰囲気やニュアンスで理解してはいけません。

誰もが知っているような簡単な単語でもしっかりと辞書を引き、本当にそういう意味があるのか、その使い方をするのか、ひとつひとつじっくりと確認していきます。

また、前置詞や代名詞にも深く注意を払い読んでください。

試しに、以下のタコの知能に関する文章を読んでみてください。


What makes octopus intelligence so amazing is that it comes from a biological structure completely different from ours



日本語訳は・・・


タコの知能をそれほど素晴らしいものにしているのは、我々のものとは完全に異なる生物的構造からきているのです。

となります。

ある程度の英語力がある人なら、特に問題なく読めるレベルの文だと思います。

ですが精読をするとするなら、まずoctopusを辞書で引いてください!

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すると、タコだけではなく比喩的に「大きな組織の勢力を振るう」という意味も出てきます。(タコが八本の足を自在に操っているからでしょうか)

さらに複数形ではoctopi(オクトパイ)と不規則な変化をすることに気が付けます。

文章内の内容だけでなく、より多くの学びがあるのが精読です。



次に、that節の"it"に注目してください。

What makes octopus intelligence so amazing is that it comes from a biological structure completely different from ours

※先ほどと同じ文です

itを"それ"と訳し、じゃあ "どれ?"と聞くと困る人が非常に多いです。
itは代名詞なので、必ず it 以前に言い換える前のものが出てきています。

今回の場合は What makes octopus intelligence so amazing この節全体を指しています。



今度は最後のoursを考えていきましょう。

What makes octopus intelligence so amazing is that it comes from a biological structure completely different from ours

※先ほどと同じ文です

ours の意味は問題ないかと思いますが、一応伝えておきますと、ours=私たちのもの という意味の所有代名詞です。ここでも出てきました代名詞、つまりこれより前に出てきているわけです。

このoursが指しているものはa biological structure です!

但し、本来は different from our biological structure となるところを、英語は同じものを繰り返したがらない特徴があるので先に出てきたbiological structureを代名詞で言い換えたい、ただ私たちのという所有も表す必要がある。

なのでここではoursが使用されています。

精読ではこのように、全体のニュアンスを掴むのではなく個々をじっくりと考え、それを全体に還元する方法で英文を理解します。

既知の単語も絶対に調べてから理解するので、知らなかった用法やニュアンスで理解していたものを正しい知識で身につけることができます。

精読におすすめの文章

精読に使用する教材は絵本のように簡単すぎるものではなく、文章構成がしっかりとしているエッセイなどを使用するのが効果的です。

しっかりと全ての単語の意味を取りながら読み込むので、その英文の書き手が上手な人の方が勉強のやりがいがあります。

もし自信のある方は学術論文を英語で精読してみてください!

時間はとんでもなくかかりますが、1本読み終えた後にはめちゃくちゃ英文理解力が上がります!自分の経験上これは間違い無いです!

精読の注意点

精読の肝は正しい英語を理解していくところにあります。

辞書だけで正しいか判断出来ない際には、友人や学校の先生のネイティヴスピーカーに聞けると良いです!

終わりに

今回は英文の2つの読み方についての内容をシェアしました。
是非日々の学習に役立ててください!

ちなみに僕はかなりの精読推しです。


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