時を旅する
http://www.hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/exhibition/2859/
大阪府池田市にある逸翁美術館を訪問。与謝蕪村の絵をメインに据えた展示が行われていた。
与謝蕪村といえば俳人としてのイメージであったが、多くの絵も残している。物語に出てくる挿絵のような、素朴で、かわいらしい印象であった。
回覧中、同行いただいた中国人の大学教授から、たくさんのことを教わった。圧倒的な知識量を誇る教授は、日中関係の歴史だけでなく日本史にも精通しており、日本人である私が自分を恥じるほどで、恐縮の限りであった。
だが、同時に人生の中で最も有意義な美術館体験となった。理由はシンプルで、詳しい人の話を聞きながら、目の前にある展示物の背景や心情に思いを馳せることができるからだ。
お忙しい中、同行いただいたおかげで、私は美術館を堪能できただけでなく、さらなる勉強を胸中に誓った時間だった。