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中国人が見た日本:日本人はどのようにディテール(細部)にまで気を配っているか〜駐車場編(上)
「ディテールが成功と失敗を分ける」「ディテールが品質を決める」
社会の分業化が進む現代社会では、細部にまで気を配り、非の打ち所がないことが、すでに成功の指標となっている。
日本という国は、国土の狭さ、資源の少なさ、稲作文化など、さまざまな要因が重なり、古くからディテールを重視してきた。 このように細部にまでこだわった結果、生活をより快適に、より洗練されたものにする、資源を節約する、備えを容易にする、問題を未然に防ぐ、安全性を高めるなど、多くのメリットが生まれた。 もちろん、あまりに細部にまでこだわりすぎると、かえって人を疎ましくさせるという好ましくない影響もある。
日本に行ったことのある人なら誰でも、日本人がいかに細部にまで気を配っているかを口にする。 誰に聞いても、何かしら実例を挙げることができ、きりがないほどだろう。 若い頃、日本に長く留学し、帰国後も中国と日本を何度も行き来した経験から、私は日本人の細やかな心遣いを肌で感じ、それを記録したいと常々思っていた。 今回の来日では、このブログでそれを記すというその利便性を得た。
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1960〜70年代、日本はすでに車社会であり、あらゆる種類の駐車場が標準装備されていた。 日本は狭い国だが、ドライバーは駐車場が見つからなくて落ち込むことはあまりなく、路上での無秩序な駐車を見ることは稀だ。 車はいつもあるべきところに停める。
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コロナ禍により、スポーツセンターやジムに通って運動することはほとんど不可能なため、近くの空き地でウォーキングやジョギングをすることが主な運動方法になっている。 私の家の近くには中型スーパーのサンリブがあり、毎晩、閉店後の空いている駐車場で運動をしつつ、観察をしている。
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駐車場の列は、中国ではありえないほど丁寧に描かれており、2つのスペースの間に二重の実線が引かれている。 中国では単線が多いが、日本では複線がほとんどだ。 もちろん、二重線は美観のためではなく、隣接するクルマとの間隔を広くとるための実用的なものである。 もし単線だったら、隣のクルマが接近して駐車するため、クルマから降りにくいという事態が発生する。 二重の実線があれば、そのような事態を回避することができるのだ。このような細部は、すでに車社会である中国で、近い将来、必ず普及するであろう。 (続く)
【出典】https://www.toutiao.com/article/7106858246396330537/
【翻訳】松本忠之