【コラム】エレキギターのスケール(知ってて良かった初歩の初歩)
今回は「エレキギターのスケール」のお話です。
一般的にナット~ブリッジまでの長さを「スケール」と呼び、全てのエレキギターが同じ長さではないんです。
スケールは長ければ長いほどテンション(弦の張り)が強くなり、短ければ柔らかくなります。
フレット間隔もスケールに合わせて変わりますので、ネック形状と共に「弾いた印象」に直結する部分ですね。
スケールに関しては、ある程度、ボディーシェイプの種類によって決まってきます(ストラトやテレキャスなら647.7mm、レスポールなら628.65mmなど)ので、「カタチ選びは最重要!」と考えるなら、形を選んだ段階で確認のためチェックしておく部分になります。
通常フェンダーなどは647.7mmでこれが最もスタンダードなレギュラースケール。
いわゆるミディアムスケールと言われるギブソンなどは628.65mmでスケールが短い分、ヘッドに角度がついており、テンション(弦の張りの強さ)を稼げる構造になっています。
ムスタングやジャガーの様に、ミディアムスケールよりさらに短い609.6mmショートスケールもありますね。
スケールの話がややこしくなるのは、メーカーによって「mm」「inch」表記がマチマチだからなんですよね。
加えて、通常のロングスケールを「648mm(ナット~ブリッジまでの距離)」と表記したり「324mm(ナット~12フレットまでの距離=中心)」と表記したり、インチ表記の「25.5inch」と表記したり、分かり難いったらありゃしない。。。
まとめると、大きく分けて、この3種↓
【レギュラースケール】647.7mm/25.5inch(モデル例:フェンダーストラト、テレキャス、ジャズマスターなど)
【ミディアムスケール】628.65mm/24.75inch(モデル例:ギブソンレスポール、SGなど)
【ショートスケール】609.6mm/24inch(モデル例:フェンダームスタング、ジャガーなど)
※レギュラースケールは、「ロングスケール」とも呼ばれます。
※PRSなどは【レギュラースケール】と【ミディアムスケール】の中間の635mm/25inchスケール。
※特殊例としては、ダウンチューニングを目的とした、660.4mm/26inchエクストラ・ロングスケール(スーパーロングスケール)や、685.87mm/27inch以上のバリトン・スケールなど。
※その他、各ブランドのポリシーや狙いによって、様々なスケールが存在しますので、上記はあくまで代表例です。
※上記記載のモデル例に関しても、ミディアムスケールのストラトが存在したり、モデルによって異なりますので、メーカーサイトや楽器店サイトのスペック表で「Scale Length」をチェックして下さい。
※前述のように「324mm(ナット~12フレットまでの距離=中心)」と表記しているブランドもありますので、300mm台の表記の場合は、2倍にした数値で上記に照らし合わせて下さい。
余談ですが、「ジャガーとジャズマスターって何が違うの?」の大きな違いの一つが「スケール」なんですよね。
ジャズマスターは通常のロングスケール647.7mmで、ジャガーはショートスケールの609.6mm。(勿論、他にもピックアップは配線など数多くの違いがあるのですが、ボディーシェイプが似ているので、よく混同される部分です)
手の小さな方などは、【ミディアムスケール】【ショートスケール】が弾きやすく感じられるかもしれませんね。
ただし、スケールが極端に短くなると、テンション(弦の張り)が柔らかくなり、アタック感が減ったり、チューニングの安定度に影響を及ぼしたりしますので、ここはサウンド面の好みと照らし合わせて選びましょう。
個人的には、最初から【ショートスケール】に慣れてしまうと、他のスケールのギターを弾いた時の違和感が凄いですので、出来れば最初は【レギュラースケール】か【ミディアムスケール】を選んだ方が良いと思います。
2本目、3本目のヴァリエーションとして【ショートスケール】をチョイスされるのがとても面白いですよ!
冒頭にお伝えした通り、ボディーシェイプを選択した段階で、ある程度決まってくるのですが、特殊ケースなどもあったり、お好み(ストラトシェイプが好きだけどスケールはちょっと短い方がいい等)もありますので、選択時にチラッとチェックしておくことをお勧めします!
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