「ヤングの知らない東京芸人」
アークというイベント企画会社が芸人を集めたライブで、私も好きなメンツだった。
・ヤング
・江戸マリー
・エバース
・小松海佑
・サスペンダーズ
・大仰天
・TCクラクション
・人間横丁
・バベコンブ
・フランツ
・豆鉄砲
・忘れる。
街裏ぴんくも出演予定だったが、腰の手術後、発熱があったため「忘れる。」の代演だった。
ぴんくさんは、知人のHさんからもゴリ押しだった為、とても楽しみにしていたのだが、きっとまた見られるだろう。
最前列、選びますか?
客席に入るとほぼ満員、ぽつんと空いてる席に人をまたいで行くのが面倒に感じ、最前列のみ開いていたのでそこへ。
目の前に人の頭がない状態は視界良好、ドセン(座席がドセンター)最強この上なし。と言いたいが、芸人の全身が目前に現れるので、思ったより様々な情報を与えられ、漫才が入ってこない瞬間が時々あった。
しかも見上げる状態になるし、トーク中写真を撮る時も数人が画角に入りきらない、ステージ全体を見渡せない。
しかも見るのが楽しみだった江戸マリーの角井(かわいい女性)の顔の位置と、マイクが被っていて見えにくい時があった。
やっぱり最前は外すべきだったか…と後悔していたが、全芸人のネタを、袖で見ている人がいるのが見えた。姿や背格好からして確実にヤングの嶋仲さんだった。それを見られたのは良かったし、関心した。
なにより、大好きなヤングのネタを目前で見られたのはとてもぜいたくに感じたし、自分だけが2人の漫才を独占しているような気分になる。
2007年、東京国立博物館での企画展「レオナルド・ダ・ヴィンチ−天才の実像」で、ウフィツィ美術館が収蔵している絵画「受胎告知」を見に行った。
私は色々な画家の描く「受胎告知」が大好きで、なぜだか分からないがとても強く惹かれ続けている。あの絵画がついに来日する…!興奮気味に大行列へ並んだ。
それはもう国宝級に大切に保管されてきた絵画なのだ。慎重に重要度マックスの梱包をされ、細心の注意を払われ、私には想像できないような重大な警備をされながら、はるばるイタリアからやってきたのだ。
約500年を経て、その絵画は私の前に現れた。
これを見てるこの瞬間だけは、この絵画は今、私だけのために存在している…。そんなはずはないが、本気でそう思ってしまう程感動した。
漫才と、約500年前の絵画。
価値の差はどうあれ、目前で見ることは、私にとっては何事にも代えがたい経験だ。
べえたちゃんになりたい
出演者のほとんどがすばらしくおもしろかったが、特にドンとウケていたのは豆鉄砲だった。
ヤング寺田さん「八田荘みたいやね」
豆鉄砲東さん「まさに八田荘の鈴木さんに芸を教わりました」
ヤング寺田さん「ほんま?鳥肌たったわ」
こんなちょっとした情報が聞けるのも、劇場でライブを見る醍醐味だ。その後、八田荘のことで盛り上がり、ここに書くのも憚られる鈴木さんの性癖を聞かされた東さんは「今鈴木さんからもらった自転車乗ってるけど、聞きたくなかったしマジで捨てたい」と言っていた。
後日八田荘の漫才をYoutubeで見たら、師弟の顔がとても似ていた。芸を教わると顔も似てくるのだろうか?
出番ギリギリに劇場に着いた人間横丁を見た嶋仲さんは
「名前だけは関西にも届いてたけど、パンクな過激派みたいな人をイメージしていた」と言い「自分がもし恋人と漫才をするならこういう風にしたい」と言っていた。
ゆったりテンポの男女コンビで、山田くんと、内田紅多ちゃんは内田春菊さんの娘さんだ。
べえたちゃんは、植物と鳥のイラストのかわいいネクタイをつけた嶋仲さんに「そのネクタイで、まちがい探ししたいです」と言い、その場の皆はべえたちゃんにメロメロだった。
大好きなTCクラクション、やっぱりおもしろかったしドセンで見て気持ち良かった。メディアへの露出も増えてきたし、今年のM-1GPはどうなるだろうか?現在3回戦の途中ですが、楽しみにしてます。
漫才師ヤングは、普段、関西で活動していて、東京でライブをする際は、できるだけ行きたいと思っている。
ヤング嶋仲さんは「ライブ喫茶亀」という場所を経営しており、来年とかはそこへライブを見に行けたらいいなと思う。