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ライブ2本

10月某日 「マセキ大発見」 @新宿V-1
9月に小松さんのライブ「行け、勇んで」でプノまろを初めて知り、また見たくて行ったが、ゲストにナユタと真空ジェシカがいたのも豪華だった。

数年前に比べて、男女コンビはとても増えた。ちょっと前のメイプル超合金や相席スタート、パーパーが表立ってからの昨今、最近だと人間横丁やシンクロニシティ、江戸マリー、車海老のダンス、涼風など、、。まだ私の知らない男女コンビはたくさんいそうだ。
先ほどM-1GP3回戦動画を見ていたら、THIS IS パンが「カーネーション」に改名していた。名前がよかったし、後輩たちがディスパンさんと呼ぶのが好きだったので少しさみしく感じた。

プノまろも男女コンビで、かなり独特な漫才をしている。
言ってることも難解だし、よく話が飛躍するし、客席は笑い声よりもじっと耳を傾けている時間の方が多いような気がする。しかしかなり細かいニュアンスを伝えようとしているように見え、言ってることが意味不明すぎてこれはボケなのかそうでないのかの判断がつかず、観客が微妙な表情になる部分がある。
笑うところなのかどうかわからない、と少し戸惑いながら、私はなぜか
「このコンビを知ることができて本当によかった」としみじみ興奮した。こういう時があるから、知らない芸人を見ることをやめられないのだ。
この時の漫才は「まったくあなたって人は、、と言われるようなことだけをしていきたい」といった内容だった。詳しくは忘れたのに、やっぱりおもしろかったとはっきり思ったことだけは覚えている。

このマセキ大発見のチケットを予約する際、お目当ての芸人さんは誰ですかと質問があった。私はプノまろと書いたが、こういう小さなライブでも、誰かのお目当てにならなければ、まず舞台にも立つことすらできないのだと思うと、人気商売はなんてシビアで大変なのだろうと思う。
反面、例えば数少ないファンでも確実にいることが芸人本人に伝わる、という部分においては、何かとネガティブイメージがつきまとうSNSにも素晴らしい存在意義はまだあると思える。

Xにうっかり書いたライブの感想ツイートを出演芸人にいいねされたことはお笑いライブを見ている人なら誰しも経験があると思うが
「このツイートを見て欲しい、いいねして欲しい」と、狙ってツイートした時にはそうならないことが多い。逆に、何も考えずにツイートしたときに限って出演芸人2人くらいにいいねされた時などは、やはり色々と、慎重にならなくては、と思う。それがポジティブな内容だったからよかったものの、
まじめかよと思うけど、無邪気に狙ったツイートをできるほど若くはないし、今よりもリアルが立ち入ってこない2012年ころの自由なツイッターを楽しんでいた頃はもう終わったし、Xの使い方はみんな違う。
ところで、みんな違うとか、人それぞれ、というと話は終わってしまう。逃げの一種だと思っていて、むしろ話を切り替えたい時には便利なワードなので、ここはちょっと一旦やめます。
ライブのトリ、じぐざぐが出てきてとてもうれしかった。M-1の予選動画で毎年楽しみに見ていて、いつかライブで見たいと思っていたことが叶い、全てダジャレで成り立つ漫才は見事だったしやっぱり笑った。

ライブ終了後、機嫌よく小田急線に乗り、次のライブを見に下北沢へ向かった。新宿からの乗車時間は10分ほどなのに、地下深い電車のホームから改札を出るまでがとても長い時間に感じる。
最近は下北へ来るたびに、飲食店が増えているので、何を食べようかとても悩む。以前などは迷いすぎてライブの時間に近づき、食事する時間がなくなったことがあり大変くやしい目にあったので、それだけは避けようと私の食い意地は誓いを立てた。
誓うほどのことなのだ。
この日はかなり強い意思を持って、スパイスカレーの旧ヤム邸か、台湾まぜそばのはなびへ行こうとして歩き出した。すると目前には、駅前の新施設の飲食店街があり、ちょっと通ってみたら感じのよさそうな台湾料理店があったので、つい入った。
こういった誓いはすぐに破られる。

まぜそば的なものを食べたかったのです

同日 「凛凛にゃにょソン」 @下北沢シアターミネルヴァ
・凛凛パーカー
・にゃんこスター
・にょぼりげ
・キャプテンバイソン
新ネタを2本ずつ披露するライブで、先月ライブで見たキャプテンバイソンがおもしろかったのでまた見たくて来た。
にょぼりげは、竹内ズだった、がまのすけの新しいコンビだった。

たまたまこの日から始まった「OWARAI NYLON」とコラボした池袋パルコ55周年記念キャンペーンがあり、芸人6組がPARCOにポスターに掲示されているのだが、マジカルラブリーやラブレターズに並び、その中の一組がなぜかほぼ無名のキャプテンバイソンだった。
見ためがまあまあかっこよくて、これから売れる(売れそう)、という見込みからの抜擢だと思うが、私はまずネタがおもしろかった。
だからこの日のライブは満席だろうな!と思っていたがそんなことはなく、私の思う売れてる、と世間の売れてるには相当差がある。

にゃんこスターをライブで見るのが初めてだったが、しっかり作り込んだコントで、めちゃくちゃおもしろかったし、2本とも爆ウケだった。
何より、2人とも声がめちゃくちゃ大きかった。私たちは、声の大きさで笑ったのだろうか?そういえばにゃんこスターも男女だ。

●1本目
なにかとお尻をネタにする男性のピン芸人「おしり人」に女性ADが「最近、お尻大きくなったんじゃないですか。食べ過ぎじゃないですか〜?」と言うとおしり人はセクハラだと怒りだす。
●2本目
女性の一人語りの不穏な感じで始まる。交際していた男性の様子がだんだんおかしくなってきて、ついにはとんぺい焼きに取り憑かれてしまう。
・デートのフランス料理、デザートの後に、とんぺい焼きをすすめられた。
・バーで一緒に飲んだ後、とんぺい焼きを食べに行こうと言われる。
・彼氏の家へ突然行ったら、ベッドでとんぺい焼きと添い寝していた。
・カラオケの歌うと♪粉〜雪〜ねえ〜 を♪とんぺい〜焼き〜ねえ

このライブを主催したにゃんこのアンゴラ村長はエンディングで、またこのメンツでライブをやろうと言い「私たちあんまり集客力ないんで」と笑っていた。
だとしたら他の3組だって同じようなものだけど、またあるなら私は行きたい。