そこに「火」があるだけで
キャンドルに明かりを灯し、ふと「火」について考えてみたくなりました。近年、たき火の映像を延々と放映する、いわゆるたき火チャンネルなるものも流行っているようですが、そこに「火」があるだけで、心が落ち着くような感覚を抱き、「火」の効果を実感している方は少なくないのかもしれませんね。
私はゆっくり食事をしたいときや、静かに読書したいとき、様々なシーンでキャンドルを灯しますが、特に誰かとゆっくり話がしたいとき、言わなければいけないけど、言いにくいことがあるとき、私は意図して「火」の力を借りています。
そんな中で実感している効果とは・・・
つまりは「火」の力によって、自分自身が癒され、その効果が周りにも波及するので、コミュニケーションがより上質なものになるといったところでしょうか。例えば、私と父の関係で言うと、私は昔から父に対してある種の威厳・威圧みたいなものを感じていました。そんな父と目を見てゆっくり話をすることをなんとなく避ける傾向にありました。(今も若干その傾向はあります、、)ですが、キャンドルの灯りの下、食事をするときだけは心の鎧みたいなものがふっとゆるみ、父の若いころの話、子供たちが小さかったころの話、これからの生き方についてなど、思いもよらないほどにたくさん話ができるのです。
「そこに『火』があるだけで」人の心はゆっくり溶かされ、チョコレートのようにあまくてやさしい時間が待っている、そんな気がします。
Happy Valentine.