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【松田 凌×陳内 将】舞台「東京リベンジャーズ」SPインタビュー

2017年、26歳のダメフリーターとして人生どん底の生活を送っていた花垣武道(演:木津つばさ)。ある日のニュースで、中学時代の人生唯一の彼女だった橘 日向が、弟の直人とともに悪党連合〝東京卍會(東卍)〟の抗争に巻き込まれ死亡したことを知る。武道は12年前の2005年にタイムリープし、逃げ続けてきた自分の人生へのリベンジを開始する――。
大人気漫画を原作に、アニメ、映画と展開している『東京卍リベンジャーズ』が待望の舞台化。
最強と謳われる実力とカリスマ性を持った東京卍會の総長・佐野万次郎(通称マイキー)を演じるのは松田 凌。マイキーの理解者であり心でもある、東京卍會の副総長・龍宮寺 堅(通称ドラケン)役は陳内 将。初共演ながら固い絆を感じる2人から、今この作品を演劇でやる意義の大きさについて語ってもらった。芝居愛の強い2人を筆頭に、最強の舞台が幕を開けようとしている。

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稽古も中盤ですが(※取材時)、今お二人が感じていることは?

松田:すごくちょうどいいタイミングで取材していただいているなと思います。稽古も中盤に差し掛かり、少しずつ熱を帯びてきた感じがしています。佐野万次郎を演じるに当たって、まずはみんなで東京卍會を作らなければいけないと思っているんです。この作品において、マイキーやドラケンが板の上に立つ姿をどう体現するのかというのは、東京卍會ができていないと始まらないと思っていて。壁というわけではないですけど、まずはそうして自分たちが胸を張ってできるような環境を作っていくことが大切かなと思っています。
演劇でこの作品を作るにおいて、まずは東京卍會という組織が形作られていないといけない。舞台に俺たちが立っている姿をお客様が観た時のファースト・インプレッション――どう思ってもらえるか、どこまで届けられるのかということは、この始まりにかかっているのかなと思います。
そういった輪郭ができてくると、自分自身もようやく少しずつ形が見え始めてくる。これからやっと、皆さんがご存知の佐野万次郎を作り上げていく、という段階ではあります。ただ、この役を自分が演じたいと思って面接を受けた時の気持ちからは全く変わってないです。

陳内:いつも稽古が終わってから、凌と「今日の稽古はこうだったね」って、良かったことと「明日はこうしたいね」という話をしているんです。その中で、もうすでに〝凌がマイキーで良かったな〟って思うところは多々あるし、なんだかそういう話し合いを2人でやっていること、それ自体がドラケンとマイキーっぽいのかなって思ったりします(笑)。
凌もさっき言ってくれたように、カンパニーがちょうど熱を帯びてきた今、すごく楽しくて。でも熱を帯びすぎると危ないこともあるので、たまには冷静にならなきゃいけないです(笑)。やっぱり10代という血の気の多い……いわゆる〝不良〟と呼ばれる子たちって、周りが見えなくなる瞬間がとても大事。そういう瞬間を稽古場でもみんなで共有していて、「わ〜この熱量でいくんだ。でも、こうなったら一旦引かないとな」というのをカンパニー全員が理解し合っていますね。僕としては「あ~みんな熱くていいなぁ」という親心にも似た感情の時もありますが、とても楽しくやっています。

原作はもちろん、アニメも実写映画も人気の本作。このタイミングで舞台版をやることへの思いは?

陳内:もちろんアニメ、実写映画と先にやっていますけど、じゃあ〝なんで演劇というものが一番最後なのか〟ということを、僕は前向きに捉えています。これは凌とも話していたことなんですけど、一番最後が演劇であるということは、まだ残っている可能性にチャレンジできることなんだと。
むしろ、一番最後にやるものが生の演劇って、お客様にとってもこんなワクワクすることってないんじゃないかなと僕は思っていて。演劇というアナログなもので勝負するという、〝芝居の根本〟みたいなもので「リベンジャーズ」を表現するというのは、芝居好きとしてはもうワクワクしかないかなと思っています。

そうして2人の話し合いは稽古が始まってからずっと続いているんですね。

松田:稽古始まってからずっとですね。

陳内:そうだね。稽古前にも取材をしていただいた時に、日付までは決めてなかったけど、「2人で実写映画を観に行こう」というのは約束していました。稽古の進みが演出の伊勢(直弘)さんの手腕によってめちゃくちゃ速まっていたのもあって、僕らは映画の公開日に稽古休みを頂けたんです。だからもう、「その日に行こう!」って。本当、一緒に観れて良かったよね。

松田:本当にそうですね。

実写映画を観られたことで、より舞台版への意気込みも湧きました?

松田:実写映画もものすごく素敵で、それはもちろんアニメもなんですけど。ただ、観たからこそ舞台ではこうしていこう、ということは無いんです。あくまで俺たちがやることは変わらないかなと思っているので。
当初から僕は「俺たちで、演劇界に不良の時代を作りたい」という話をしていて。作中のセリフで、「兄貴の世代はさ、この辺りもすっげー数の暴走族がいてさ。その辺をチョッカンコール鳴らして走ってた。みんな肩肘張ってさ、喧嘩ばっかして。でも自分のケツは自分で拭いて。そんな奴らがなんでダセーんだ?」と。なんかそれって、今の時代にすごくリンクする部分があるなぁと。
世の中でダサいと思われがちなこと――かっこ悪い、恥ずかしい、痛々しいって思われるようなことでも、ちゃんと自分のケツは自分で拭けるくらい覚悟を持ってとにかく熱くいたいし、大口叩いてでも1回チャレンジしてみることってかっこいいと思うんですよ。そういう時代に憧れて、そうなっていきたいって思ってるんなら、「じゃあもう(そういう時代を)作ればいいじゃん!」と思って。原作を舞台化するという形で言うと、自分もデビュー当時ミュージカル『薄桜鬼』という作品に関わってきたんですが、当時とも全然違った思いで、また時代を一つ作ればいいんだと思っています。
将さんも言ってくれたように、その時の生の空気であったりとか、舞台には舞台にしかない素晴らしさがあって。それをお客様に届けられるというのがやっぱり一番素敵なことなんじゃないですかね。

確かに今おっしゃったように、時代が冷めてきちゃっているというか。作品が持つ熱さや、お二人のその熱量がすごく新鮮に感じられたりするのかもしれないと思いました。忘れかけていた人はもちろん、そういう熱を知らない世代もいるんじゃないかとすら思います。

松田:知らない方も多いと思います。

陳内:そうだね。だからこそ俺らも、別に学生時代に剃り込み入れて眉毛全剃りして……みたいなことはやってきてないわけじゃない? だけど東京卍會の総長、副総長を演じる上で、周りにいた方の居様というか――こういう風に歩いているよな、こういう風に居るよな、みたいなものから作っていきたい、というのは2人で話しています。
歩き方一つ取っても「これは不良だな」と思えるものなのか、「これ、不良を作ってるな」なのか。「この子、根は良いんだな」とか思われたくはないので。本当にその一つ一つの仕草を全員で表現できた時、満を持して佐野万次郎が出てきた時の風格が際立つと思うんです。そういうところから作っていきたいって、稽古初日から凌は言ってたよね?

松田:はい。でもそれは、将さんと話し合って分かったことでもあります。

主人公・武道役の木津さんについても教えてください。

陳内:武道を軸として12年前と現在を行き来するので、芝居のリズムを担わないといけない役なんですが、つばさは器用な子なので自ずと担えちゃってますね。そんなつばさを真ん中にしたときに、周りがどんどん変化を付けていった方がいいよなぁと思ったりもします。僕らは過去パートしか出ないので、現代パートを俯瞰で見るが故に「こうしたい、ああしたい」という思いがあったりもしますし。それは僕が現代パートに出ていないから無責任に言えるんですけど(笑)。

松田:でもつばさがめちゃくちゃ良いからこそ、確かにそれは必要だと思います。本当に将さんもおっしゃったように器用なんですよ。つばさは周囲を巻き込める器用さを持った役者だけど、武道という役としては、どんどん巻き込まれなきゃいけないから。そのパワーバランスを含めて、自分たちがもうちょっとしっかり立っていられたら、あいつもお芝居で甘えられるのかなって。
現代パートでヘタレだった武道から少しずつ過去を経験して、直人に「変わりましたね、少しですけど」って言われるまでのグラデーションの付け方とかって、実はすごく難しくて大変だったりすると思うので。そういった基盤がしっかり構築されていって強固になっていけば、舞台「東京リベンジャーズ」の骨組みが作れそうだなと思っています。

陳内:稽古をしていて、やっとそこがちゃんと固まってきたかなと思いますね。

マイキーとドラケンの関係性を作るにおいて、陳内さんはドラケン→マイキーへの思いについてどう捉えていますか?

陳内:僕、野球が好きなので野球で例えると、ドラケンとしてはマイキーが勝利投手になってくれれば良くて。僕はキャッチャーで、顔も隠れてていいんですよ。でも、ピッチャーをリードするのはキャッチャーの僕なんです。それにもちろん「イヤ」って言ってもらってもいいし、「これを投げたい」って言うなら「うん」って信じるし。彼が投げたボールを僕が受け止めるだけでいい気もするんです。野球用語で言うと〝恋女房〟みたいな存在。広い視野の中で全部を見ているけど、その一番近く、目の前にいるのは彼なんですよ。

マイキー→ドラケンについてはいかがでしょう。

松田:マイキーがケンチンのことどう思っているかって、多分……僕が個人的に感じているのは〝ツレ〟ですかね。幼少期に出会って、「オマエみたいにカッケー奴がさ、なんでこんなカス共とつるんでんの? 俺の友達になれ!」と言ったこと。あの時のマイキーの目は間違ってなくて、そんなツレと仲間6人で集まって東京卍會を作った……始まりはそこだったと思うんです。
原作を読んで感じたこともそうですけど、自分でマイキーを演じながら将さんのドラケンに対して思ったのは、やっぱりマイキーにとってドラケンは〝心〟の一つなんだということ。こんな役を演じさせていただくのもおこがましいんですけど、佐野万次郎って本当に稀有なカリスマなので。人として何か欠落している……と言うとすごく嫌な言葉になりますけど、ただ少し彼が持っていなかったものをケンチンは持っていて。彼が傍にいてくれることで、佐野万次郎の心が保たれているんですよね。原作を読んでいて「なるほどな、こういうことなのかな」って思っていたものが、将さんの演じるケンチンを見ていて体現されていっている感覚です。将さんもすごく〝心の人〟だから。

陳内:ふふっ(笑)。

松田:俺が何かやらかした時は本当に……長年連れ添った夫婦のようにカバーしてくれて。でもそれを「カバーされた!」とも思わないんですよ、僕も。まぁそうだろうな、みたいな気持ちになれるし。

陳内:例えば映画を観た時とか、「もう1回役を作り変えようかな」と思う瞬間が結構いろんな場面であって。その中で、稽古の30日程で役を作り上げていくんですけど、凌はいい意味でちゃんと〝彼が作るマイキー〟でいてくれているんですよね。もちろん細かなところとか、彼の中でめちゃくちゃ変わっていることもあるんだろうけど、後ろから見ている僕としては、もう確固たる〝凌のマイキー〟がいるんですよ。俺はそれがすごく好きで。でも、その中でもちゃんとシフトチェンジしたり、いろんな心のチャンネルの掛け方とかを試行錯誤しているんだなっていうのも分かるから、見ていて微笑ましいし。そこにいるだけでもう、マイキーの持つカリスマ性みたいなものを持っているなと感じます。

しっかり共演するのは本作が初めてのお二人ですが、稽古を通して、お互いに対してどんなことを感じていますか?

陳内:他の作品で演じているのを観たこともあるし、共通の知人とかから「あいついいよね~」って話も聞いたことあったので、しっかり者なんだなって思っていたんですけど、意外と忘れん坊だったりして(笑)。それに稽古中、めちゃくちゃかっこいいシーンで蹴りを決めたら履いていた雪駄が飛んでいったりするし、なんかほっとけない部分があって。これは僕がドラケンとして彼を見ているからかもしれないですけど……ほっとけないです。はははは!

松田:恥ずいな、それ(笑)。

陳内:もちろん、お芝居の面では全部任せてますけど。

その陳内さんから見守られている視線は感じていますか?

松田:感じてますね(笑)。俺はこの作品をやるに当たって、役として正面切ってどしっと構えているので、基本的には「後ろお願いしますね」って感じなんです。将さんはそれが似合う役者。だって普通に前にも立てるんですよ。前に立ってもいいし、横に並んでもらってもいいんですけど、すっと背中合わせになったときには背中で語れる人なんです。だから僕も「なんでもしていいのかな」って思っちゃってる節がありますけど(笑)。そしてそうかと思いきや、稽古場で一番笑いをとってるのは将さんだったりもするんです。お茶目なんですよね(笑)。

陳内:稽古場用よ?(笑)

松田:(笑)。そういった点もクレバーですし。あと、2人に共通して言えることは、機嫌悪いときすげぇ分かりやすいです。

陳内:あ~確かにそうかも。

松田:その時の稽古場での周りのピリつきを見ると、「あ、ケンチンとマイキーってこんな感じなのかな」って思います(笑)。あ、もちろん自分に対してしか怒ってないですよ?

陳内:うん。基本的には「ここどうしようかな?」って考えてるだけなんだよねぇ。

松田:そうなんですよ!

陳内:「もっとここを良くしたいなぁ」って考えているだけなんだけど、多分傍から見ていると絡みたくないオーラがゾワ~っと出てる(笑)。

松田:多分すごいと思いますよ(笑)。悪い部分なのかもしれないですけど、熱くなってくるとすごく集中しちゃうんです。将さんもおっしゃったようにすごい空気を出しちゃうんですけど、それを「うわ、なんだよ」って思う人はいないんです。お芝居を作る上で必要なことなのかなと、カンパニーの皆さんも思ってくれてるというか。みんなもそういう部分が少しずつ出てきていたりとかもするし。なんか、傷の舐め合いや馴れ合いってすごく不必要なものじゃないですか。そうならない現場だろうなと感じていますね。

陳内:焼酎の愚痴割りとかね、不必要だもんね?(笑)

松田:本当に! 称え合いはいいんですけど!

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そういう部分で、お二人はなんだか似ているところがある気がしますね。

松田:そうですね。すごく似ている部分と全然似ていない部分があるかも。でも少なからず作品に向けての思いとか、単純にお芝居や仕事に対する感覚もそうですし、〝人として〟みたいなことがズレすぎていたり似通ってる部分が無かったら、こうやって話せなかったかなと思います。

陳内:確かに。

初期の段階から打ち解け合えたんですね。

松田:そうですね。将さんがたくさん話しかけてくださるというのもあって。将さんって全く先輩風吹かせないんですよ。マジで普通に〝いい兄ちゃん〟なんです(笑)。兄貴肌っていうか、この〝兄ちゃん〟って感じの距離感って、後輩からしたらすっごい嬉しいんですよ。

陳内さんは初対面や後輩の役者さんに対して普段からそういう心掛けを?

陳内:僕末っ子なんで、後輩や年下が好きなんですよ。〝お兄ちゃん〟したいんです。凌が長男だって聞いて、「ってことはこれ、利害関係一致してるんじゃないかな?」って思ったんです。凌にも〝お兄ちゃん欲しかった欲〟があるのかなって。

松田:あるある! お兄ちゃん欲しかったです(笑)。

陳内:僕は〝弟欲しかった欲〟があるし。そこがちょうど良かったんじゃないかなって。これが、僕が長男で凌が末っ子だったらまた関係性や距離感が変わってきたと思いますね。

松田さんに弟感はありますか?

陳内:いや、別にそんな甘えてる子じゃないのでそんなに無いですね。僕が勝手に世話焼きたいなって思っちゃう。もちろんそれは、マイキーとドラケンという役があってこそかもしれないですけど。
例えばこの前映画観に行った時とか、「凌って絶対飲み物買ってくるの忘れるよな」と思って飲み物を買っておいたら、案の定合流した時に何も持ってなくて。「はい」って渡して……っていう、勝手なあれはありますけど(笑)。

松田:ブラックコーヒーくれましたねぇ。すごいですよ。「あ、そういえば」って思うことの2歩先くらいを常に先回りしてくれるんです。

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作品にちなみ、お二人の学生時代のヤンチャエピソードがあれば教えてください。

松田:書けないです、一つも(笑)。

陳内:ふふ(笑)。

松田:冗談ですけど! 僕、男とばっかりつるんでたので、悪いことはしてないですけど、一通りのヤンチャなことはしたんじゃないかなと。

陳内:捉えようによったらその〝ヤンチャ〟って健全なことだもんな? みんな通ってくるだろ、みたいな。

松田:そう、通ってくるであろう道は通ってきました(笑)。

陳内:あははは!

では、どんな学生でしたか? 毎日友達と遊びに行っていたりとか、部活に勤しんだりとか。

陳内:僕は高校3年の時、全国模試で2位を取りました。それぐらいガリ勉でした。

松田:すげぇ! マジかっこいいんですけど……。全国模試2位ですか?

陳内:うん、しかも筆記。ガリ勉すぎたね。

松田:言いたかったなぁ、それ(笑)。 

陳内:夢が無かったので。勉強できれば大学に入れて、大学行ってから夢を見つければいいかって考えしかなかったから勉強ができたんです。夢があったら、きっとそこに向かった勉強しかできなかったんですけど。それで大学に行ってから4カ月で役者になるって決めて、あんまり勉強の意味は無くなったけど(笑)。

松田:これも、捉えようによってはある意味〝ヤンチャ〟ですからね? 狂うほど勉強してたのもヤンチャですし。

陳内:ヤンチャだよね。だってそれまでの3年間を、役者に出会ったからってポーン!と捨てたんだもん(笑)。

松田:俺は、すごく支部も小さいし競技人口も少なかったんですけど、空手の西日本大会で優勝しているんですよ。だから僕も全国で2位。文武で2人とも2位っていう(笑)。まだテッペン見えてないんですよ(笑)。

陳内:1位を取れた記憶って無いんだよなぁ。養成所でやった審査会覚えてる?(※2人は同じ養成所出身)

松田:うわ~懐かしい!

陳内:俺、審査会でも1位を取ったこと無くて。でも1位を取っていたら、多分辞めてたと思うんだよ。

松田:あ、それはあるかも。

陳内:こんなもんか、ってなっちゃってた気がする。

松田:それは分かるなぁ。でも、テッペンに対して執着はありますよね?

陳内:ある。

松田:やっぱり1番って、一番いいじゃないですか(笑)。

ありがとうございます。最後に、公演を目前に控え、舞台「東京リベンジャーズ」を心待ちにする皆さまへメッセージを。

松田:かっこ悪くてもダサくても、自分たちがこの作品をやることによって世界を変えられるかもしれないと思っています。観に来てくれた人たちの気持ちを、武道のように何度でも立ち上がろうって思える勇気を、もしかしたら皆さんに与えられる作品になれるんじゃないかなと。
僕はやっぱり、演劇に少しの奇跡を信じちゃってるんです。稽古を重ねていって、東京卍會……そしてマイキーとケンチンとして板の上に立って、その熱量も含めて、演劇でやる舞台「東京リベンジャーズ」というものを届けるので、どうか観に来ていただきたいです。

陳内:タイムリープものなので、「戻りたい過去はありますか?」って聞かれたり、考えたりすることがあるんですけど。お客様もきっと、「戻りたい過去ってあるかな?」って思いを馳せたりすると思います。この舞台を観てくれたお客様が「戻りたい過去は?」って聞かれたとき、「『東リベ』の劇場です」って言わせる作品を作るので、楽しみにしていてください。

まつだ・りょう
1991年9月13日生まれ、兵庫県出身。最近の主な出演作に、『仮面ライダー鎧武/ガイム』(城乃内秀保/仮面ライダーグリドン役)、舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-(加州清光役)、TXT vol.2「ID」(学級委員/アンジ役)など多数。
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じんない・しょう
1988年1月16日生まれ、熊本県出身。最近の主な出演作に、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ(皇 天馬役)、ドラマ「CODE1515」(昴 巧役)、東映ムビ×ステ 映画『死神遣いの事件帖 ‐傀儡夜曲‐』(百目鬼役)、舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~(西條高人/経若役)など多数。
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舞台「東京リベンジャーズ」

【日程】2021年8月6日(金)~8日(日)
【会場】大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
【日程】8月12日(木)~14日(土)
【会場】東京・日本青年館ホール
【日程】8月19日(木)~22日(日)
【会場】神奈川・KT Zepp Yokohama
【原作】和久井 健『東京卍リベンジャーズ』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
【脚本・演出】伊勢直弘
【出演】
木津つばさ/
花瀬琴音、野口 準/
松田 凌、陳内 将/
中尾暢樹、川隅美慎、中島大地、相澤莉多/
菊池修司/
桜庭大翔、新田健太/
塚田知紀/三上真司/石黒鉄二/佐々木駿也/村上歩夢/保田航平/松山拳也/瑞野史人/南舘優雄斗/藤原悠亮
officeendless.com/sp/revengers_stage
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※応募締切:2021年8月22日(日)23:59まで


松田 凌さん掲載最新号
『Sparkle vol.45』

裏表紙、巻末撮り下ろしグラビア&ロングインタビュー15P
松田 凌×有澤樟太郎 スペシャル2shotグラビア+対談インタビュー8P
+綴じ込み付録 特製ソロピンナップ、松田 凌×有澤樟太郎2shotピンナップ

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『Sparkle vol.44』

和田琢磨×陳内 将×安里勇哉
ドラマ「CODE1515」イベントレポ+SPインタビュー3P
+綴じ込み付録 特製ソロピンナップ

『Sparkle vol.41』

撮り下ろしグラビア&インタビュー8P
+綴じ込み付録 特製ソロピンナップ


テキスト:田中莉奈

©️和久井健・講談社/舞台「東京リベンジャーズ」製作委員会

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