トレンドの最先端、ファッションインフルエンサーを大解剖!! メンズファッションのトライブ分析🔍
こんにちは!
トレンド研究グループSpark! の青木 渓(あおき かい)です。
2020年4月にトライバルメディアハウスへ新卒入社しました!
高校生の頃からファッションが大好きで、普段洋服を購入するときは店頭に行くことはもちろん、雑誌やSNSの情報もこまかくチェックしています。
そこで今回は、多くの人が参考にしている「ファッション系インフルエンサー」について調べてみました!
今回は、ファッション系インフルエンサーを「トライブ」に分け、それぞれの特性を分析してみました。トライブとは直訳すると「部族、民族」といった意味を持つ言葉ですが、ここでは「あるカテゴリーに対しての趣味、嗜好において同質性の高い集団」と定義します。
ソーシャルメディア上では、生活者同士が趣味嗜好で結びつく「トライブ」が自然に形成されています。
まずはファッション系インフルエンサー「WEARISTA」をひたすら分析!
トライブのなかで影響力の強いファッション系インフルエンサーを探すため、今回はファッションコーディネートアプリ「WEAR」でWEARISTA(ウェアリスタ)と呼ばれている、WEAR公認のファッショニスタを参考にしたいと思います。
まずは、WEARISTAの人気ランキングの上位20名を対象に、プロフィールの内容や、WEARに連携しているSNSアカウントで発信している内容を定性的に調査! ファッション系インフルエンサーたちは、Instagram、Twitter、YouTube、noteなどさまざまなプラットフォームを活用しながら、情報を発信しています。具体的な投稿内容はのちほど紹介します!
また、ブランドにもとづいたトライブを分析するため、彼らがプロフィールページで「お気に入りブランド」に登録しているブランドのうち、特に人気な22ブランドをピックアップし、こちらの「ブランドマップ」にまとめました。
▼ブランドマップ
縦軸:「価格帯(低価格~高価格)」軸
各ブランドで現在販売されているワイシャツの価格を調査し、その価格を10段階に分けて分布させたものです。
縦軸:「万人受け~個性的」軸
各ブランドのサイトやInstagramアカウント、雑誌の掲載情報等のブランドイメージをもとに20代の男女10名にヒアリングし、分布させたものです。
このマップは、価格帯とブランドイメージをもとに各ブランドを配置したものです。
例えばマップの右上に位置しているUNDERCOVER(アンダーカバー)は、高価格かつ個性的なブランドであり、左下に位置しているGUやUNIQLOは低価格かつ万人受けするブランド、ということになります。
今回、このマップと照らし合わせながらファッションインフルエンサーたちの好むブランドや発信内容を考察してみると、大きく分けて以下の4つのトライブに分類できることがわかりました。
▼トライブ別ブランドマップ
①トレンドど真ん中! 全方位好感度男子
②みんなの味方! プチプラ✕トレンド男子
③我が道を行く! 個性派ファッション男子
④洗練されたこだわり! シンプル is Best 男子
それでは、順に解説していきたいと思います!
①トレンドど真ん中! 全方位好感度男子
まず一つ目のトライブはマップ左下に生息している「トレンドど真ん中! 全方位好感度男子」です。
RAGEBLUE、nano·universe、BEAMS、Steven Alanなどのブランドを好む彼らは、トレンドを上手く取り入れながら、カジュアル&シンプルに決めたファッションが大得意!
適度にプチプラアイテムも活用しオシャレに着こなすという、お買い物上手な一面もあります!
トレンド感のあるファッションが特徴なので、彼らのInstagramアカウントをファッション雑誌のように、トレンドをキャッチするために見ている方も多いのではないでしょうか。
この系統のファッション系インフルエンサーには、Ryo (@ryo2610) さんやSuzu (@wear_suzu) さんがいます。
▽Ryo (@ryo2610) さんのInstagram投稿
▽Suzu (@wear_suzu) さんのInstagram投稿
②みんなの味方! プチプラ✕トレンド男子
「みんなの味方! プチプラ✕トレンド男子」の特徴は何といってもトレンドを押さえたプチプラファッション!
お財布に優しいGUやUNIQLOなどのブランドを得意とする彼らのコーディネートは、プチプラのはずなのに安っぽく見えないものばかり。
プチプラアイテムで構成した一週間着回しコーデや、プチプラブランドの新作を紹介した投稿がユーザーにも大人気。
このタイプのファッション系インフルエンサーは、投稿画像内にコーディネートの金額を記載しているファッション系インフルエンサーが多く、購入前の検討材料として参考にする方も多いのではないでしょうか。
この系統のファッション系インフルエンサーには、tai/たい (@tai_wear) さんKEI_(ADRER) (@wear_kei) さんがいます。
▽tai/たい (@tai_wear) さんのInstagram投稿
▽tai/たい (@tai_wear) さんのYouTube投稿
▽KEI_(ADRER) (@wear_kei) さんのInstagram投稿
③我が道を行く! 個性派ファッション男子
3つ目のトライブはマップ右上に位置する「我が道を行く! 個性派ファッション男子」です。
彼らはSTUDIOUSやRAF SIMONSなどの個性的かつ高品質なブランドを得意とする個性派ファッション男子!
彼らにとってファッションとは自己表現の1つであり、誰に何と言われても、自分の「好き」を曲げないことが最大のこだわりです。
SNSではファッション雑貨の特集や、着回しのHow toを雑誌風のクリエイティブを駆使して投稿する場合も多いですが、前述した「みんなの味方! プチプラ✕トレンド男子」とは異なり、金額を表記することはほとんどないようです。
今日も彼らはファッションコミュニティで知り合った友人と、お気に入りの服を身に纏い、お洒落な路地でスナップを撮りあうのです。
この系統のファッション系インフルエンサーには、Ryo (@ryo__takashima) さん心 (@____s_i_n____) さんふるえ ゆうき (@yukifurue_) さんがいます。
▽Ryo (@ryo__takashima) さんのYouTube投稿
▽Ryo (@ryo__takashima) さんのTwitterプレゼント企画投稿
▽心 (@____s_i_n____) さんのInstagram投稿
▽ふるえ ゆうき (@yukifurue_) さんのnote投稿
④洗練されたこだわり! シンプル is Best 男子
4つ目のトライブはマップ左上に位置する「洗練されたこだわり! シンプル is Best 男子」です。
シンプルかつ高品質なものをこよなく愛する彼らは、服のテイストに関して言えば、さきほど紹介した「我が道を行く! 個性派ファッション男子」とは対称的に、極めてベーシックな性質の服を好みます。
MARGARET HOWELLやCOMOLIといったブランドを好み、柄物はほとんど着用せず、無地のアイテムに身を包むことが多いです。
足元は基本的に革靴かキャンバス地のローテクスニーカーが多く、ハイテクスニーカーなどのボリュームのあるスニーカーとは縁遠い存在であると言えるでしょう。
置画とスタイリング画像で構成された、シンプルな統一感のあるInstagramは、シンプルで洗練された物を好む彼らの生態を表していると考えられます。
この系統のファッション系インフルエンサーには、まーしい🇫🇷 (@marsee_paris) さんkitsune (@kitsune_w) さんがいます。
▽まーしい🇫🇷 (@marsee_paris) さんのInstagram投稿
▽まーしい🇫🇷 (@marsee_paris) さんのTwitter投稿
▽kitsune (@kitsune_w) さんのInstagram投稿
まとめ
ここまでは4つのトライブの特徴についてご紹介しました。
①トレンドど真ん中! 全方位好感度男子
②みんなの味方! プチプラ✕トレンド男子
③我が道を行く! 個性派ファッション男子
④洗練されたこだわり! シンプル is Best 男子
調査のなかでファッション系インフルエンサーたちの投稿を深堀りしていくと、彼らはファッションだけでなくおしゃれなカフェや旅先の風景など、ライフスタイルもふくめた発信をしているケースが多く見られることや、自身のオリジナルブランドやコミュニティ、ファッションメディアなどを立ち上げるなど、ファンと関わりながら幅広く活動しているということがわかりました。
▽①トレンドど真ん中! 全方位好感度男子の
Ryo (@ryo2610) さんによるライフスタイル投稿
▽②みんなの味方! プチプラ✕トレンド男子の
KEI_(ADRER) (@wear_kei) さんがディレクターを務める
ファッションブランド「ADRER」(@adrer_official)
インターネット上で個人が発信をすることが当たり前になった昨今、一口に「インフルエンサー」と言っても、「ファッション」「グルメ」「美容」といったさまざまなジャンルが存在します。そして、同じジャンルのインフルエンサーだからといってみんな同じというわけではありません。
また、今回は4つのトライブに分けてご紹介しましたが、トライブは固定的なものではなく流動性のあるものです。時期やトレンド、個人の趣味趣向の変化に寄って、構成するメンバーがトライブ間を移動することもあります。
「ワカモノ」や「若年層」とひとくくりにしてしまうのではなく、それぞれのトライブでどのような文脈が文脈が好まれているのかをしっかりと押さえるのが、マーケティングの上でも重要です! トレンドを追うときも、若年層をひとくくりに認識するのではなく、トライブを意識して比較してみるのも面白いかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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