今後の『一週遅れの映画評』について(ジャニーズ事務所所属タレント主演映画に関しての方針)
思うところはいっぱいあるわけですよ。
ジャニーズ事務所の代表であるジャニー喜多川が、所属タレントを性的に虐待していたって話を私が最初に知ったのは、それこそ20年以上前の話で。
私はそれを知りながら、イチ消費者として普通にジャニーズタレントが出てる番組を見て、ジャニーズタレントが主演の映画を見て、ジャニーズタレントが宣伝に関わってる商品を買ってたりしてたわけですよ。
もちろんそんなことは直接的に彼らの被害に繋がってるわけじゃないけど、でもそれが良しとされる体制の維持に協力してしまっていたことは間違いない。そしてそういった無関心のままに加担していたことで、結果としてたくさんの人が傷ついていたことに繋がっている。
それに責任を感じる必要なんて無い、とはどうしても言えないわけですよ。知っていたのに、気にしてなかったというのは間接的ではあるものの「悪の手助け」なのだから。
とはいえ。私はたぶんこれからもジャニーズタレントの出演する作品を見る。特に毎週の映画評において、「若い子向けの恋愛を扱った邦画」は私がけっこう力を入れてやっているジャンルだから、それを見る上で「ジャニーズタレントの関わってるものは取り扱わない」というのは難しい。
でもいまのままじゃあ、気持ちよく見れないわけです。
自分のなかでの落とし所、妥協点を考えました。
「この事態が解決するまで、ジャニーズタレント主演映画の映画評についた❤数✕10円、およびサポートでいただいた金額をしかるべき団体に寄付する」
ことにします。
もちろん、こんなことは自己満足で、結局はジャニーズ事務所が行っていた所業に対する抗議にもなっていないことは重々承知しています。だけどもうこれは「自分が納得するため」のものとして、やろうと思っています。
そして寄付先ですが、本来なら性的虐待などに対する支援機関に行うつもりでした。しかしそういった団体は、いわゆる「表現規制」に対して私と相容れないものが多く。そしてこの寄付は「今後、私が躊躇なく作品を鑑賞できるため」行うものです。なので、そういった団体への協力はむしろ逆の結果を招きかねないように思えます。
なので今回は寄付先を「特定非営利活動法人うぐいすリボン」にしようと考えております。タレントが虐待に晒されることなく、あらゆる作品に関われることを、広く「表現の自由」のひとつとして個人的に解釈しての寄付先としました。
これまでの映画評でジャニーズタレント主演作品19作、❤数累計229。およびサポート額をあわせた合計(2023年9月16日現在)「6290円」をとりあえずの寄付額といたします。こちらは以降も適宜追加での寄付をしていく予定です。
以上、個人的な映画評に対する指針でした。今後とも本note(特に『一周遅れの映画評』)を、よろしくお願いいたします。
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