【映画に出てきたモンを食う】第89回「冷凍の餃子」（『ファーストキス 1ST KISS』より）

　その週に見た映画。そこに出てきたメニューを食べる。
　そういう趣味の報告。
　今週は『ファーストキス 1ST KISS』より、「冷凍の餃子」でした。

　なんかこの企画はじめてから気がついたんだけど、邦画における「餃子」率って妙に高いんですよね。
　邦画に絞って複数回出てきたものをざっと確認すると
4回：コーヒー
3回：餃子
2回：から揚げ、焼肉、お好み焼き、ラーメン
　いや、私の選定にも左右されるからパーフェクトな統計とはほど遠いんですけど「食事シーンがほぼ無い作品でもコーヒーぐらいは出てくる」の「コーヒー」に迫る勢いというのは凄いと思うんですよね。

　これって現在の「餃子」の位置が、
・家庭料理として平凡
・多少のイベント感がある
・作る過程（餡を皮に包む）で複数のキャラクターを集合させ会話させれる
　という場所にあるってことなんですよね。たぶんひと昔前なら「カレー」が占めていた位置だと思うんですけど……なんというか「カレーって凡庸だし、ひと捻り入れたいねぇ」と思うと「餃子」に落ち着くんでしょうなぁ。
　まぁ「凡庸を避け、捻りをいれると餃子」というのが、この頻度が示すように「凡庸」だ。というそこそこ悲しいお話ではあるんですが。

　映画評はこちら。