【スペイン生活】美しき世界遺産 ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
バレンシア旧市街を観光すると、その一角に一際美しいゴシック様式の建物を見つけることができます。
観光地に突如として現れるこの建物が「La Lonja de ra Seda(ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ)」です。バレンシアへ訪れた際には、ぜひとも内部まで見学をして、その歴史を肌で感じて欲しいと思います。
歴史
「La Lonja de ra Seda(ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ)」のうち、「ロンハ」は取引所を、「セダ」は絹を意味します。名の通り、「絹の取引所」として使用されました。15世紀後半に建築された*ゴシック建築のそれは、見るものを圧倒させる存在感があります。スペイン第3の都市、バレンシアが地中海貿易の要として絹貿易を通して発展してきた歴史を象徴する建物です。1996年、その歴史的価値と技術が認められ世界遺産に登録されました。
*ゴシック建築
よく聞くけれど、知っているようで知らない言葉。フランス発祥の石造りの建築様式で、「ノートルダム大聖堂」が代表的。尖頭アーチを用いることで高い天井、大きな窓とステンドグラスが可能になりました。ふむふむ。
なんといっても螺旋状の柱が美しい!
はじめに、オレンジの木が植えられた庭園に入ります。小さな噴水池があるのですが中にたくさんコインが入っていました。人は噴水を見つけるとコインを投げたくなるのでしょうか。。とても小さな噴水池なのにと不思議ですが、いつか本場「トレビの泉」でやってみたいです!私はコインを2枚、投げたいな。
話が逸れてしまいましたね。
庭園を抜けると「柱のサロン」へ入れます。このホールの螺旋状にねじられた柱がとても美しいです。柱から枝分かれしたように張り巡らされ、ドーム型のアーチが幾つも重なったような天井を見ると「とんでもないところへ来てしまった」という気持ちになります。広間のテーマ「楽園」にぴったりで、柱と天井はヤシの木をイメージして造られたそうです。
数世紀も前の商人たちは、この契約の間で絹の取引をしていました。
これだけ壮大な間に世界中の商人が集まってくる。その場所に今、自分が立っている。そう考えると、時を超え「遺産」として後世に残したいと願う人々の想いにふれることができたような気持ちになります。実際、柱にもたくさん触れておきました。ここへ来た証に。
秘密にしたい場所
前述した「柱のサロン」は、一歩踏み入れただけで肌で感じられるような壮大さがありました。しかし、私が密かに最も感動し虜になった場所は「海の領事の間」またの名を「黄金の間」です。
天井一面が金を基調とした全て異なる紋様で描かれており、星座、動植物、神話、戦争などにまつわることが題材とされています。なんとその数670!!この天井を30年以上かけて手がけたフアン・デル・ポヨの最高傑作とも言われています。もう一度行くなら、双眼鏡を持ってじっくり観察したいです。よーく観察しなければ、この間の美しさはそこそこにしか伝わらずもったいない。必見です!
観光するなら!
観光の方はぜひ、内部の見学をしてみてくださいね。2€ほどで入場券を購入できます。また、日本語の音声ガイダンスが5€2.5€で借りられるのでおすすめです。他の施設ではなかなか日本語のガイダンスはないので、細部まで目を向けて回ることができるよい機会だと思います。
難しいお話も多くなってしまいましたが、
経験と体験!
これが大切!!
「すごいな」「きれいだな」と心で感じるだけで伝わる価値がたくさんあります。
構えずにワクワクした気持ちで訪れてみてくださいね♪
Adios!