スペイン流・年末年始の過ごし方。
スペインでは年越しの際、新年の幸せを願って鐘の音に合わせ12粒のブドウを食べるというイベントがあります。
その後は各々クラブやディスコに移動し朝まで飲んで踊っての大騒ぎ。
逆にお正月は家でのんびり過ごすらしいので、初詣や新年の挨拶でバタバタする日本とは正反対ですね。
今回は、プエルタ・デル・ソルでの年越しイベントに行ってきたので、その模様をご紹介したいと思います!
ー プエルタ・デル・ソル広場へ
12月31日の夜、マドリードの中心地プエルタ・デル・ソルでは毎年、年越しイベントが行われます。数万人が集まる一大イベントで、その模様はテレビ中継もされます。
午後9時に一旦広場から人が追い出されるのですが、午後8時にはすでに広場の外には長蛇の列ができていました。広場が空になったあと、再び広場に入るための列です。
みんな列に並んでいるのですが、しれっと横から列に入ってくる人たちがめちゃくちゃ多かったです。並んでいる人たちと言い合いになったり、警察の人が並び直すよう指示したりしていました。
簡単な荷物検査が行われ、10時頃になってようやく広場に入ることができました。何年か前まで酒のビンやバクチクが飛び交って危険だったことから、そういったものの持ち込みが禁止されているそうです。
ー 12粒のブドウ
新しい年の初めに12粒のブドウ(uvas)を食べるという習慣は、19世紀に始まったという説が有力です。
ある年、ブドウがとても豊作になりました。そこで、ブドウの販売業者が売れ残りを防ぐため、年始に12ヶ月の幸せを祈って12粒のブドウを食べる、というイベントを企画しました。
楽しいことが大好きなスペイン人。それからは豊作不作に関わらず毎年12粒のブドウを食べるようになったそうです。
現在、プレウバス(pre-uvas)と呼ばれるリハーサルのようなものが12月30日の夜12時と31日の昼12時に行われるので、そちらに参加して年越し気分を味わう人も多いみたいですね。
ちなみに僕は3回とも参加しました。笑
ー 12回の鐘の音
年越しが近づくと、15分に一回時計台の鐘の音が鳴ります。新年の訪れを期待し、人々はその都度盛り上がります。
少しずつ広場に人が増え始め、ほとんど身動きが取れない状態に。
また今回は11時40分くらいからマドリード市庁舎の建物でプロジェクションマッピングが行われ、広場は大盛り上がり。
日付が変わると、鐘についている金色のボールが下に降りてきます。これが鐘が鳴る合図なので、人々の盛り上がりはピークに。
まず「ロス・クワルトス」と呼ばれる鐘が4回鳴り、その後鐘が12回鳴らされます。この12回の鐘に合わせてブドウを食べるのです。
テレビ画面では今が何回目の鐘なのか表示されますが、会場ではそれがないため、雰囲気で食べました。笑
鐘が鳴り終わると、新しい年の始まりを祝福し、イベントは終了。
前回は市庁舎から大々的に花火が上がったみたいですが、今回は残念ながらありませんでした。お金がなかったのでしょうか。。。
初めての海外での年越し。
結局4時間くらい待ちましたが、楽しく新年を迎えられてよかったです。
このイベントはスリがめちゃくちゃ多いみたいなので参加される方はお気をつけください。
それでは皆様、今年もよろしくお願いいたします!