バレンシア周遊記。 〜海風とオレンジ〜
マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第3の都市、バレンシア。
日本ではそこまでメジャーな観光地ではありませんが、地中海に面した温暖な気候で、年間を通じてヨーロッパ中から観光客が訪れます。
今回は、そんなバレンシアのオススメポイントをご紹介したいと思います!
①バレンシア中央市場
バレンシアは柑橘の生産で有名な街。巨大な市場の中にはフルーツを扱うお店もたくさんあり、新鮮なオレンジなどが店頭に並んでいます。
和歌山はみかんの生産量日本一で有名ですが、和歌山のみかんに比べるとこっちのオレンジは少し酸味が強いように感じます。量り売りで販売されており、1kgあたり1.5ユーロ(約180円)と格安。
観光客や地元の人など、たくさんの人で賑わっていました。
(※市場は日曜日はお休みのようなので、訪問される際はご注意ください。)
②サンタ・マリア大聖堂とミゲレテの塔
旧市街の中心にあるサンタ・マリア大聖堂。大聖堂に併設されたミゲレテの塔内部の200段以上の螺旋階段を上ると、360°パノラマでバレンシアの美しい風景を見渡すことができます。
③芸術文化都市
バレンシアは、街を流れるトゥリア川の氾濫に長年悩まされていました。
最近になって運河が建設され、川は約10kmの公園に生まれ変わりました。そこに遊歩道やサイクリングコース、サッカー場、博物館、水族館なども作られました。市民の憩いの場になっているだけではなく、芸術と文化を楽しめるため観光客にも人気のスポットです。
④セラノスの塔
街の北側にそびえる門。中世バレンシアが城壁に囲まれていた時の正門として使われていたそうで、入場料を払うと塔の頂上まで登ることができます。
ちょうど夕焼けの時間だったので、とても綺麗な景色が見えました。
⑤サン・ニコラス教会
旧市街の近くにある、天井のフレスコ画が有名な教会。建物はそれほど大きくありませんが、天井全体にほどこされた荘厳な絵は息を呑むような美しさでした。
⑥バレンシア美術館
バレンシア出身の画家ホアキン・ソローリャなど、スペインゆかりの画家の作品を多数展示しています。
入場料は何と無料。ここにもバレンシアの芸術に対する考え方を感じることができました。
⑦ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
ゴシック様式が美しい、バレンシアの世界遺産。
16世紀に建てられた絹などの取引所で、商業施設とは思えないほどの豪華な装飾です。
あまり長くはいられませんでしたが、もっとじっくり見たかったです。
⑧パエリア
バレンシアはまたパエリアの発祥地としても有名です。日本人のイメージするパエリアは魚介類がたくさん乗ったものですが、元々はウサギの肉や豆、野菜などを使った郷土料理だったそうです。
本場のパエリアはとても美味しかったです...!
いかがでしたでしょうか。
バレンシアは街路樹もオレンジの木で、カフェでは新鮮なオレンジをその場で切って提供したり、中にはテーブル用のナプキンを押さえるためにオレンジを使っている店もありました。
また、みかんの栽培には太陽の光が必要で、和歌山では海沿いの急な斜面にみかん畑が作られていますが、マドリードから電車で向かう途中、郊外の平地にオレンジ畑が広がっているのが見えました。
皆様もぜひ、バレンシアでのんびりとした時間を過ごしてみてください!