日本語ペラペラのスペイン人と、世界遺産の街で会ってきた話。
突然ですが、皆さんは「Hello Talk」というアプリをご存知でしょうか。
外国語学習に特化したSNSで、自分の学びたい言語を設定すると、ネイティブの人もしくはその言語に習熟している人とやり取りすることができます。
例えば僕がスペイン語について質問すると、日本語を学んでいるスペイン人から回答が来たり、メッセージのやり取りができるので、楽しくスペイン語を学ぶことができます。
このアプリを通じて、マドリード近郊のアルカラ・デ・エナーレスに住むスペイン人の日本語学習者と知り合ったので、会いに行くことになりました。
今回は街の紹介と合わせて、その時のことを書いてみようと思います!
ー アルカラ・デ・エナーレス
マドリードから近郊列車で約1時間。約20万人が暮らすアルカラ・デ・エナーレスは、電車や車でのアクセスも良いため、マドリードまで通勤する人も少なくないそうです。
ローマ時代に城塞が築かれたことを起源とし、今でも旧市街を囲むようにローマ城壁が残されています。
スペインで最も中世の雰囲気を残す通りと言われるマヨール通りをはじめ、美しい街並み全体が世界遺産に登録されています。
ー 大学都市
15世紀に大学が創設されると40校の学院を有する大学都市として繁栄。現在も残るサン・イルデフォンソ学院では、スペイン文学界で最も権威のあるセルバンテス賞の授与式が行われます。
また現在でもたくさんのキャンパスがあり、学生たちが様々な分野で学んでいます。軍の施設を改装した巨大な公立図書館ではたくさんの人々が勉強していました。
ー セルバンテスの出身地
ここはまた、世界的に有名な小説『ドン・キホーテ』の作者ミゲル・セルバンテスが生まれた町であり、彼の生家は当時の生活の様子を再現した博物館になっています。
また15世紀に作られ、現役の病院としてはスペイン最古のアンテサナ病院も、セルバンテスゆかりのスポットです。
ー 日本語を学ぶスペイン人
今回、Hello Talkで知り合ったスペイン人に街を案内してもらい、色々話を聞くことができました。
彼女は日本で1年間働いていた経験があり、「また日本で働きたい」という夢を持って日本語を勉強しているそうですが、スペインにいる家族のことを考えると、なかなか決断ができないと話していました。
スペインでは、日本の料理や文化がよく知られていることもあり、日本への関心が高いように感じます。約10000km離れた異国の地で、日本に行きたいと思ってくれる人がいるのはとても嬉しいことですね。