情熱の都、セビージャへ。
アンダルシア州の州都セビージャ(セビリア)はまさに日本人がイメージするスペインそのもの。
日差しが強く人々は陽気で、美しい街並み、美味しい海産物が特徴です。
マドリードのアトーチャ駅から電車で約2時間半。マドリード、バルセロナ、バレンシアに次ぐスペイン第4の都市で、その美しさに魅了されてきました。
ー セビージャの歴史
まずは基本情報。
ローマ時代に主要都市として発展したセビージャは、イスラム支配下においても繁栄を続け、アンダルシア地方の中心的存在となります。
さらに15世紀から始まる大航海時代、新大陸との唯一の交易権を獲得し、大陸から持ち込まれる金銀は全てセビージャに運ばれました。
現在でもスペイン有数の観光都市として一年中賑わっており、フラメンコや闘牛の本場としても人気を集めています。
ー カテドラル
「後世の人々が正気の沙汰ではないと思うような巨大な教会を作ろう」と建設が決まったカテドラル。中世に100年以上かけて建設され、現在でもスペイン最大の規模を誇る大聖堂です。
ー ヒラルダの塔
カテドラルのすぐ側にあるヒラルダの塔は、セビージャのシンボル。
モスクのミナレット(尖塔)を転用したもので、内部のらせん状のスロープを上っていくと、高さ約70mの展望台からセビージャの街並みを一望することができます。
ー アルカサル
イスラム支配下の城塞に由来するアルカサルは、外見こそ堅固な城壁に囲まれていますが、内部はキリスト教国の王の住まいとして歴代の王によって増改築が重ねられました。
特にイスラム文化に心酔していたペドロ1世は、スペイン各地からイスラムの職人を呼び寄せ、ムデハル様式を随所に取り入れた壮麗な宮殿を作り上げました。
ー 他にも見所が満載
かつてユダヤ人の居住区だったサンタ・クルス街は、まるで迷路のように細い路地が入り組んでおり、色とりどりに飾られた建物を眺めながら散策するのが楽しいです。
1929年の博覧会に合わせて作られたスペイン広場は、映画スターウォーズの舞台にもなった半円形の建物で、その広大さと美しさに圧倒されます。
また2011年に完成した世界最大級の木造建築メトロポル・パラソルは、エレベーターで上まで登ることができます。セビージャの街並みを360°眺められる、新名所となっています。
中世の繁栄を色濃く残しつつ、有数の観光地として変化を続けるセビージャ。皆さんもぜひ訪れてみてください。