電気の仕事を目指すならここから
電気関連の仕事は多岐にわたりますが、ここでは「強電」と呼ばれる、感電すると人体に影響を与える電力分野に焦点をあてて紹介します。電気の工事や保守管理的な分野があり、試験によって取得できる資格と実務経験によって取得できる資格が存在します。この分野で働くためには、一定の学歴や資格が必要です。
具体的な資格としては、電気工事士、電気工事施工管理技士、電気主任技術者、電気管理技術者などがあります。電気主任技術者は電気の安全管理を行い、電気管理技術者は主電気任技術者の資格を有、一定の実務経験によって認定されます。省によって管理されており、それぞれの分野における安全管理や工事に関する役割を担っています。
電気関連の仕事は需要が高く、特に電気主任技術者の不足が全国的に課題となっている。このような資格を持つことで、将来の仕事の確保や独立開業の可能性が広がります。また、高齢化社会の到来に伴い、技術者不足が現実に生じている中で、若い世代や子育て中の方にとっても働きやすい高齢環境が整備されつつあります。
ここでは、これから電気の仕事に進みたいとお考えの方に、参考になる記事を掲載します。
電気の仕事には
電気に関係する仕事には多くのものがあります。
ここでは、コンピューターや通信分野、業界では「弱電」と言われていた分野ではなく、電力に関係した分野つまり感電すると人体に影響を与えるような「強電」と言われていた分野について記載します。
さらに、そこから電気鉄道を除き、一般的に多くの人に関係の深い電気(電力)の分野について記載します。
この分野の仕事を、大きく分けると、電気の工事に関するものと、電気の保守管理に関するものがあります。
試験で取得できるものと、一定の実務経験で取得できるものがありますが、実務経験を生かすためには、一定の学歴や資格が必要となります。
具体的な資格としては、
1.電気工事士
2.電気工事施工管理技士
3.電気主任技術者
4.電気管理技術者
があります。
この他にも、民間資格としては色々あるかと思いますが、主なものとして、この4種類を紹介します。
電気工事士とは、電気設備の工事・取扱の際に必要な国家資格です。
「電気工事士」は、文字通り、電気工事をする人、
「電気工事施工管理技士」は、電気工事の施工管理をする人(管理となると、実務経験や受験資格が必要です)
ここまでが電気工事に関連したものです。
次に、「電気主任技術者」は、電気の安全管理(保守・点検など)をする人です。
「電気管理技術者」は、電気主任技術者の資格を有した上に、一定の実務経験により、認定されるものです。
上記のうち、工事に関する資格を管轄するのは、国土交通省であり、電気の安全管理(保守・点検)を管轄するのは経済産業省となります。
以下では、それぞれの資格の概要について記載します。
■電気工事士とは
電気設備の工事・取扱の際に必要な国家資格で、第一種・第二種に分類されています。
第二種が扱える範囲は「一般住宅」「小規模な店舗・事業所等」「家庭用太陽発電設備」など600V以下で受電する設備で、
第一種は第二種の範囲に加え、最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどです。
試験としては、第二種の方が易しいので、電気を学び始めた人が最初に取得する資格としては、適当でしょう。
第二種電気工事士試験(学科(筆記)・技能)に合格すれば、申請することで誰でも免状を取得することができます。また、第二種電気工事士の免状には有効期限はなく、一度取得すれば更新の必要はありません。
将来、特に電気工事の仕事をしたいと思っていなくても、自分の学習の到達度確認のためにも受験をお奨めします。
■電気工事施工管理技士
この資格は、建設業での電気工事で活躍を目指す方には必須の資格と言えます。これにも、2級と1級の2種類があり、1級が上級資格となります。
1級電気工事施工管理技士の資格を取得すると、特定建設業の「営業所ごとに置く専任の技術者」及び現場に配置する「監理技術者」として認められます。一定規模以上の電気工事を行う特定建設業の会社にはなくてはならない資格者ですので、働く人にとっては有利な資格と言えます。
国土交通大臣指定機関が実施する国家試験で、令和3年度試験より、技士補が創設されています。
■電気主任技術者
電気主任技術者は、電気事業法に基づき、電気工作物の安全確保のため、電気工作物の工事、維持、運用に関する保安の監督を行う者であり、事業用電気工作物の設置者は、電気主任技術者を選任することが義務づけられています。
(1)第一種電気主任技術者・・電気工作物の工事・維持又は運用
*制約なし・・・つまり最上位資格
(2)第二種電気主任技術者・・構内に設置する電圧170kV未満の電気工作物および構内以外の場所に設置する電圧100kV未満の電気工作物の工事・維持又は運用
(3)第三種電気主任技術者・・構内に設置する電圧50kV未満の電気工作物および構内以外の場所に設置する電圧25kV未満の電気工作物の工事・維持又は運用
電気の資格を目指すのは今?
あなたが、若い方なら電気の資格を目指しますか? 子育て中の方なら、正社員(技術者)や、自営業者として電気の仕事を目指しますか? あなたの子供さんが、進路を考えておられるなら、電気の仕事も視野に入れて話し合いをされますか。
例えば、電気主任技術者に関して言えば、その取り巻く環境は以下のようなものです。
・全国的に、電気主任技術者が不足している。
・電気保安業務は実質的に実務経験短縮で早く独り立ち可能。
・ 一定の実務経験でも資格取得ができる。
・独立開業にもつながる ⇒ 仕事の確保と住環境の両立
・全国どこでも需要がある
・免許に更新費用などが不要
・若い世代を増やすための改革が進む ⇒ 生活直結
電気主任技術者でなくても、高齢化社会の到来により、技術者不足はさけばれており、それぞれの資格に関係する分野で、若い人、子育て世代の方などの勤務しやすい体制づくりが進み始めています。
その一方で、ITの進歩により、従来の業務とは異なる対応も必要になっています。こうした内容については別の記事として掲載いたします。
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