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1級電気工事施工管理技士二次試験対策(2)

近年受験し合格した、1級電気工事施工管理技士の受験対策の小冊子を書いているのですが、ちょうど時期も1次試験の結果発表がありましたので、二次試験対策として記載しているものを抜粋してご紹介いたします。
1次についての記載を受けての2次の記載ですので、その点は読まれる際にご了承ください。
前回の記事と重複する部分があるかも知れませんが、その点はご了承ください。


具体的取組

1. 準備

過去問8年分、二次試験用テキスト
一次試験用過去問と同様に、年度ごとに切り離します。枚数が少ないので、ページ構成の関係から、区切りが悪ければ、2年分を一つにしても良いでしょう。
 

2.3ヶ月~2ヶ月前

この期間は、出題のすべてを見てみましょう。
一次試験に比べれば、問題数は少ないため、工程管理、品質管理、労働災害(高所作業、感電)の内容で、自分自身が思い浮かぶものを各項目2つは考えましょう。
その上で、回答例から、自分の考えに近いものを2~3個選び、それを自分の回答として印をつけます。
 
技術的内容は、多くの選択肢が書いてありますが、この時期は、得意分野でないものも含めて、回答例を読み、自分の回答として使えそうなものを選んでおきます。
手元にある過去問が8年分とすれば、平日は、こうした自分自身が本番で使用する回答選びを行います。二次試験では、この技術的内容が項目も多く、最も時間を必要とします。
 
土日等休日は、その回答例を、テキストデータとして、ワードなどを使用し、パソコンに整理します。
整理方法は、
〇〇〇〇について、
① ・・・・・
② ・・・・・
のような形で、自分自身が音で聞いて分かりやすい形で良いでしょう。詳しくは音声教材の作成の項をご覧ください。
また、自分自身の経歴についても、整理して、音声データにします。
 
この期間は、出題されたことのあるものは全部読んで見ます。逆に言えば、過去に出題されたものだけを試験対策教材として扱います。過去問を見ながら、その用語の説明に必要なキーワードだけが出てくるようにします。

このようにして、短時間で、多くの問題にチャレンジします。正解かどうか分からなくても、単に思い浮かべるだけではなく、キーワードだけでも書いてみましょう。ピント外れでもかまいません。言葉を出す訓練をします。

「過去問だけで、大丈夫か?新しい問題も例年出題されている。」と気になる方もいらっしゃると思います。確かに、新しい問題も出題されています。しかし、そこは選択問題の良いところで、新しい問題があったとしても、出題12問中4つ回答すればよいので、新しい問題が2つ程度あっても、苦手な問題が出ても、4つは十分回答出来るでしょう。むしろ、自分が自信をもって回答出来るもののうち、どれを回答するかで迷うかもしれません。
 
この間は、具体的に文字で全体を記載する必要はありません。自分が思い浮かべるキーワード、回答と模範解答を照らして、誤解や不足している部分を確認するだけで十分です。
自作の音声教材が出来ていれば、紙の資料が無くても、スマホだけで、どこでもキーワードや文章を思い浮かべるトレーニングが出来ます。
 
ただし、文字を書くのが苦手な方、書くのが非常に遅い方は、他人が読みやすいように、回答欄(B5版ノートB罫線)程度の幅に、1つの回答文が80文字程度で記載できるように練習しましょう。試験時間は、十分あると思いますが、うまく書けずに、本試験中、書いては消しという作業を繰り返してばかりの人もいます。
試験対応全般を見渡して、回答するのに必要なスキルで自分の苦手なことへの対策と、得意分野の充実はどちらも大切です。
 

3.2ヶ月~1ヶ月前

この期間の取組みは、ほとんど前期間と同様ですが、違いがあるのは、次の3つです。

(1).自分の経歴を書いてみる。この経歴をもとに、工程管理、品質管理、労働災害(高所作業、感電)などを問われたとすれば、どう回答するかを考えながら、豊富な経歴があれば、適当なものを選ぶようにしましょう。

(2).出題傾向を確認する。土曜日・日曜日のうち半日程度の時間をかけて、出題傾向を自分なりに考えてみる。
自分なりに出題傾向が分かれば、安心して取り組めると思います。

(3).その出題傾向に合わせて、工程管理、品質管理、労働災害(高所作業、感電)については、過去問を再度回答しながら、文字として表現する練習をします。

 技術的内容については、出題傾向を確認した上、過去問の項目が12項目であれば、その半数6問を回答する練習を行いましょう。
 第4問の法令等に関する記述は、模範解答を参考にしながら数値や表現を、正確に記載するようにします。以下なのか未満なのか等、法文は表現の些細なところにも気を配りましょう。
 
文字を書くのが苦手な方は、この間も、前月と同様、ノートの罫線を意識して、他人が読みやすいように記載しましょう。
 
音声データを聞きながら、見直し個所を修正し、移動時間等を利用し時間があればできるだけ何度も聞きます。全てを聞いても、それほど長くないでしょう。
 
同じ文章でも、何度も聞いていると、また何度も書いていると、技術的な内容の細かい記載の違い、例えば、クレーン揚重作業と高所作業車作業の違いなど、同じような作業のようでも記載が異なることに気づくでしょう。
 

4.1ヶ月~1週間前

この期間にも土日を利用し、2,3日程度は合宿を行います。
この間の合宿は、一次試験の合宿と比べるとずいぶん楽でしょう。
試験時間が一次試験の約半分ですので、本試験の練習(模擬試験)も、精神的な負担は少ないはずです。直近2回分の、過去問を、一日1回分として、土・日でやってみましょう。
 
合宿は、2日は過去問を利用した模擬試験を1日1回ずつ、残りの時間は弱点補強をしましょう。技術的内容は、選択問題ですので、12の項目の中で、自分が回答しようと思った4つは十分かけるようにしましょう。

この過去問を利用した模擬試験では、正確にどれだけ時間がかかるか、回答用紙に見立てたノート等に、採点者が見るものとして、出来るだけ読みやすい文字で記載しましょう。
*あくまで採点者(他人)が読む回答ですから、マーク式と異なります。
「字が下手だから、しょうがないだろ」と思われるかも知れませんが、読みやすくないマイナスは自分が被ることになります。「丁寧に」+「早く」

3カ月前からここまでの記述の練習はキーワードがきちんと拾えていれば、文章全体を仕上げる必要な無いとしてきましたが、この本番1カ月前から本試験と同じ注意力で文章を仕上げ、約90分での回答を目指します。本試験と同様に全部、問題の指示通りに回答してどれだけ時間がかかるかを計りましょう。それが、本番での余裕に繋がります。
 

合宿とは

私が、試験勉強を集中して学習する日を自分で”合宿”と名付けています。
事前に本試験と同じような回答用紙(ノートでもよい)を準備して、過去問を使い、90分間を2年分書きましょう。90分×2=3時間。間に休憩を入れて、集中して90分間取り組みましょう。早く書ければそれで終わりです。
これを、土日2回で4日間⇒8年分。『いける!』と思えるでしょ。
私の取り組み方では、1カ月前までは、勉強ではなく、作業と位置付けており、この1カ月間と合宿が勉強です。それまでの”作業”は、その準備と位置付けています。

音声教材とは

上記の”作業”として、何を覚えるかを明確にしたものを、コンピュータを使って音声にしたものです。覚えたい、文字データを音声にして、移動中や、待ち時間に何度も聞くためのものです。書くことを想定して、言い回しなど自分が覚えやすい表現にしたオリジナル音声データです。

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