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鎌で追いかけられたら
鎌で追いかけられたら
事務業務を担当することになってから、お客様対応することが増えてきました。しかも、当時の立場上、問題があると出て行くのは私になります。委託先の調査員からの話もあれば、同じグループの社員からの話もあります。
やかましく口うるさいような、理屈を言われる方との話し合いというのは、私はむしろ得意と言えば得意でした。話がうまいわけではありませんが、杓子定規な事を繰り返すのではなく、一つひとつの事案を、自分で考えた結論と進め方を上司に伝え、その上で対応していたのが良かったのでしょう。
ところが、なかなかそういう話ができない人、こちらが言った言葉が伝わっていないような人には、非常に弱いです。中には電柱を殴り始めたり、鎌を持って追いかけてきたりする人もいます。
当然、こちらは武器を持っているわけではありません。
調査員からの情報で、そのようなタイプの人かもしれないと聞くと、狭いあぜ道を通って行く、田舎の一軒家のお客さまに一人で話に出かけるのは特に緊張します。
車もすぐに出発できるような止め方の工夫をします。
そういう人には、無理に交渉して話を納得していただこうというよりも、まず自分が危害を受けないように逃げるというのが先になります。
相手の方が、こちらの挨拶や意見に、どのような反応をされる方なのかを注意して見ます。
こちらの考えを相手の方が全く理解しようとする様子がなく、動きがおかしいと感じたら、早々に挨拶をして、現場を離れます。
その人は、本気で鎌で切りつけるつもりがあったのかどうか分かりませんが、切られた後では取り返しがつきません。
<週末に電力の現場で学んだことを振り返る>