『絶対に検索してはいけない』で有名な事件。1カ月で21人の犠牲者をサツ害、スナッフフィルムに投稿した、残忍な事件とは...
『絶対に検索してはいけない』で有名な事件。1カ月で21人の犠牲者をサツ害、スナッフフィルムに投稿した、残忍な事件とは...
【①ドニプロペトロフスクの狂人】
シリアルキラーのヴィクトール・サエンコ(16)とイゴール・スプルニュク(19)は、「ドニプロペトロフスクの狂人」と呼ばれています。1か月未満の間に21人の犠牲者を残忍にサツ害し、その犯罪を恐ろしいビデオに記録しました。いわゆるスナッフフィルムと呼ばれるものです。この事件は、なぜかあまり知られてなく、彼らの恐ろしい行為をほとんどの人が知りません。
今回は、絶対に検索してはいけないと言われている『ウクライナ21』についてまとめました。英語記事を翻訳したものになりますので、お楽しみ頂けるかと思います。
●識別困難なほどの殴打
2009年2月、ヴィクトールとイゴールに終身刑が言い渡されました。ヴィクトールは21件のサツ人で、イゴールは18件で有罪と判断されたのです。学校で出会ったこのサツ人犯たちは、被害者の頭を金属棒で殴打し、時にその身体をひどく損傷させ、識別が困難なほどにしたそうです。地元メディアの報道によると、2007年にこの二人が逮捕された時、当時のウクライナ内務省副大臣ミコラ・クピャンスクは「動機については言いにくい。サツ人は楽しみや狩りのようだった」と述べました。さらに「彼らは、サツ人の様子をビデオ撮影していた」と付け加えたそうです。
最も注目すべきは、この二人が悪名高いバイラル・スナッフビデオ「3 Guys, One Hammer」に、動画を投稿していたと言われている点です。しかも、彼らの一カ月にわたる恐ろしいサツ人の数々は、それぞれが抱える恐怖症に対処しようとする歪んだ試みだったそうです。つまり、各々の恐怖症を克服するために犯罪行為に及んだのだとか。
●恐怖症への歪んだ対処の末に、最初の犠牲者が…
イゴールは、高所恐怖症を患っていました。高い所に行くと足がすくんでしまうのです。高所恐怖症を克服するためにイゴールがどうしたかというと、「14階建てのアパートの手すりに、何時間もぶら下がる」という克服方法を編み出しました。命を危険にさらし、高所から下を見ることで、高所恐怖症を克服しようとしたのです。
一方、二件の強盗(サツ人ではない)で逮捕されたアレクサンダー・ハンザ(17)という男。イゴールとヴィクトールの友人であり共犯者でもある彼は、血への恐怖症があり、彼に対してヴィクトールは、「動物を虐待することでの治療」を提案しました。日本の事件でもそうですし、世界共通だと思いますが、動物や自分より弱いものに対する虐待をするものは、いずれ人間に矛先を向ける可能性が高いですよね。ヴィクトールには、元々残忍な一面があったのでしょう。
そんなことをしている内に、二人は2007年6月に最初の犠牲者を出しました。33歳女性、エカテリーナ・イルチェンコです。家に帰ろうとしていただけのエカテリーナを、突然背後からハンマーで殴打しサツ害ました。サツ害された彼女は、朝5時ごろ冷たくなった姿で発見されたそうです。そして最初のサツ人の一時間後、彼らはベンチで寝ているロマン・タタレヴィチを見つけ、彼の頭も叩き割りました。
この件から、イゴールとヴィクトールの行動に拍車がかかります。サツ人へのハードルが下がったのでしょう。二人による被害者は、急速に積み上がり続けたのです。
●襲撃失敗から警察に特定された二人
ある日、イゴールとヴィクトールは、釣りをしていた14歳の少年二人を襲撃します。いつものように上手くいくと思っていた二人ですが、なんと襲撃した少年の片方を逃がしてしまうのです。逃走した少年の名はヴァディム・リャホフ。このことを警察に通報したヴァディムですが、警察は当初ヴァディムが友人をサツ害したとみて疑いをかけたのですが、必死に犯人の容姿などを説明していくうちに、なんとか信用してもらえたそう。
彼は犯人の似顔絵を作るために警察に協力。そして2007年7月14日。45歳のナタリア・ママルチュクが襲撃された際、何人かの住民が襲撃犯を目撃し、追いかけようとしました。犯人のヴィクトールとイゴールは、なんとか捕まらずに逃げ切ったのですが、目撃者たちの言う犯人の容姿は、ヴァディムが提供したものと一致したのです。その後、キエフから主任刑事捜査官ワシリー・パスカロフを指揮官とする、特別捜査班が迅速に派遣され、徹底的な捜査が開始されました。そして捜査当局は、容疑者の似顔絵と盗品リストを地元の質屋に配布したのです。この作戦が功を奏し、ノヴォコダツキー地区で盗まれた貴重品が見つかり始めました。
2007年7月23日、イゴール・スプルニュクは盗んだ携帯電話を質屋で売ろうとしたのです。捜査官がその携帯電話を追跡していたことを、彼は知りませんでした。店員が携帯電話の電源を入れ、その動作をチェックしたところ、警察が携帯電話の位置を突き止めることに成功。その結果、イゴールとヴィクトールは店のレジの近くで逮捕されました。一方、アレクサンダー・ハンザは、携帯電話と盗んだ貴重品をトイレに流して処分しようとしていたところを自宅で逮捕。警察は、携帯電話の情報はすべて失われていたものの、携帯電話の回収に成功しました。
この3人組は、21件のサツ人事件と、被害者が何とか生き延びた8件の暴行事件を含む、29件の異なる事件に関する罪に問われていて。イゴールはこのうち27件の責任を負い、その中には21件のサツ人罪、8件の武装強盗罪、1件の動物虐待罪が含まれていました。一方、ヴィクトールは、18件の殺人、5件の強盗、1件の動物虐待を含む25件の罪に問われました。アレクサンダーの主な容疑は、2007年3月1日にカミアンスケで起きた事件に関連した2件の武装強盗だったそうです。
【②ネット上に拡散された『三人の男とハンマー』】
●証拠ビデオの数々
3人とも当初は犯行を自白していたそうなのですが、イゴールは後に自白を撤回しました。彼らの裁判は2008年6月に開始され、他の2人が起訴された全ての罪状について有罪を認めたのに対し、イゴールは「無罪」を主張。心神喪失の抗弁を唱えたのですが、最終的に裁判所によって却下されました。検察側は、被害者の衣服や、特に容疑者たちのパソコンや携帯電話に録画されたサツ人ビデオなど、さまざまな証拠を提出したのです。このうち、『三人の男とハンマー』というタイトルのビデオはインターネット上に流出し、非常に悪名高いものとなりました。また、犠牲者の葬儀に出席した容疑者たちが、カメラに向かって笑顔で茶化した写真も多数見つかり、3人が一緒に行った動物拷問の証拠ビデオも明るみに出ました。
●ヴィクトールの弁護人は、実の父
当初、この事件を担当した弁護人はすべて国によって任命されたのですが、ヴィクトールは『父イゴール・サエンコ』の弁護を希望したのです。それが認められ、以後、彼が弁護団の主役となったそうです。弁護側は検察側の立証に対して多角的な攻撃を仕掛けました。検察当局は、ダニル・コズロフなど他の殺人事件の関係者を十分に捜査しておらず、他の容疑者への関連性に疑問があると主張したのです。さらに、彼らは検察がヴィクトールの無実を証明できる情報を隠していると非難し、彼らはまた、写真やビデオは加工さされ捏造されたものであり、容疑者の犯人性を示すものではないと主張したのだとか。もう一つの弁護側は、ヴィクトールはイゴールに「心理的依存」を抱いており、そのために犯罪に参加せざるを得なかったと主張したそうです。
●判決
2009年2月11日、ドニプロの裁判所は評決を下し、ヴィクトールとイゴールを計画サツ人の罪で有罪とした。両者とも終身刑が言い渡され、イゴールには21人、ヴィクトールには18人のサツ人の罪が認められる。さらに、強盗罪でも有罪となり、15年の刑を言い渡された。アレクサンダーはサツ人には関与していないが、強盗で有罪となり、その後9年の懲役を言い渡されました。イゴールとヴィクトールは、動物虐待罪でも責任を問われます。そんな犯人たちにニコライ・クピャンスキー内務副大臣は、「この若者たちにとって、殺人は娯楽や狩猟のようなものだった」と述べたそうです。
【③彼等の行った、過激で残忍な手段の数々】
●ケース1 エカテリーナ・イルチェンコ
最初の2件の殺人は2007年6月25日遅くに発生。最初の犠牲者は友人のアパートでお茶を飲んだ後、歩いて帰宅途中だった33歳の女性、エカテリーナ・イルチェンコ。イゴールとヴィクトールの自白では、当時「散歩に行っていた」という。イゴールはなぜかハンマーを持っていて、イルチェンコさんが通り過ぎると、イゴールはすぐさま振り向き、彼女の側頭部を殴った。イルチェンコさんの遺体は、午前5時に母親によって発見された。
●ケース2 ローマン・タタレヴィチ
最初の殺人から1時間も経たないうちに、2人は最初のサツ人現場近くのベンチで眠っていた別の被害者ローマン・タタレビッチさんを襲った。タタレビッチさんの頭は鈍器で繰り返し殴られ、識別不能にまでされたそうだ。
●ケース3 エフゲニア・グリシチェンコ/ニコライ・セルチュク
7月1日、さらに2人の犠牲者。エフゲニア・グリシチェンコとニコライ・セルチュクが、近くのノヴォモスコフスク市で殺害されているのが発見された。
●ケース4 エゴール・ネクヴォロダ/エレナ・シュラム
7月6日夜、ドニプロペトロウシクではさらに3人がサツ害された。除隊したばかりの陸軍新兵エゴール・ネクヴォロダは、ナイトクラブから歩いて帰宅中に殴られたそう。彼の母親は朝、ボフダン・フメリニツキー通りにある彼のアパートの近くで遺体を発見。その後、28歳の夜警エレナ・シュラムさんがコシオラ通りの角を曲がったところでサツ害された。ヴィクトールの録音された自白によると…
ここまでお読み頂きた、誠にありがとうございます。下記は有料記事となっておりますのでご興味がございましたら、ぜひ御覧ください。
犯人の残忍さ、私にはまったく理解ができません。なぜ同じ人間なのにこんなことができるのか。なぜ人間を人間としてみれないのか。犯人たち少年は、人間をまるでおもちゃのように扱っている。酷いものです…
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