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SOUND OF WHISKY VOL.9 TENDREお勧めの楽曲とウイスキー

【第36夜 六甲山蒸留所ロケ取材①】

TENDRE写真

本日もはじまりました、サウンドオブウイスキー。
この番組は、私、TENDREがKiss FM KOBE のスタジオからお送り致します。

先月は「六甲山蒸留所」の特集ということで、六甲山蒸留所CEOの久岡卓司さんに色々お話を伺いましたが、なんと、私TENDREも「六甲山蒸留所」に初めてのロケ、取材にいってまいりました。今週と来週にわたって、その模様をお届けしたいと思います。
初めてのロケでしたからね、天気もとにかく良かったし、何より聴いて頂ければ臨場感が伝わるんじゃないかなと思います。では、その模様をお聴きください。

六甲山①

TENDRE(以下、T):ということで到着致しました初のロケ。今日はほんとに晴天というとこですが、新神戸駅から車で30~40分かかるかくらいですかね。見渡すと今日天気もいいんで遠くみれば海も見えるし、手前には山そして紅葉も見える自然豊かな六甲山にやってきております!今日は実際に六甲山蒸留所の中を見学しながら、初めてのレポートをしていければなと思っております。

六甲山②


それではまいりましょう!お邪魔しま~す。あっ久岡さん!

久岡卓司氏(以下、H):ようこそTENDREさんいらっしゃいました!

T:すごいなんともオシャレな建物ですね。

H:いえいえありがとうございます。今ご覧頂いているのはゲストスペースここで試飲頂いたりですとか、少しウイスキーのご説明をさせて頂くこういったスペースになっております。

T:前回スタジオにもお越し頂きましたけれども、今日は実際に色んな場所だったり色んな工場の中身を見せてもらいながら六甲山蒸留所、六甲山ウイスキーについて教えて頂ければなと思います。よろしくお願いします。

H:よろしくお願い致します。

T:それでは早速ですが、六甲山蒸留所での工程の流れをご紹介よろしくお願い致します。

H:はい、目の前にある丸いマッシュタンというタンク、これで麦汁を取り出します。
麦汁は麦の甘みを取り出して次の発酵に備えるための工程になります。
この麦汁を次は発酵タンクに送り込みます。

T:これまた最初のタンクもでかいんですけど、次のもめちゃくちゃでかいのが2本ぐらいありますよね。

H:背の高いタンクが2本あります。このタンクの中へ麦汁を送り込んで酵母を入れるんですね。その酵母が甘み成分アミノ酸を食べてアルコールに変わっていくと。
ウイスキー造りでは重要な工程になりまして、元のアルコールを造るタンクになります。ここで約7%~8%のアルコールにした後、この茶色いブロンズ製の蒸留器に送り込みます。

T:そうですね、入り口入っていちばん最初に目に付くブロンズのきれいな、これがもう最終工程のとこになるんですね?

H:まぁいちばんの見どころというか見せ所というか。

六甲山③

T:これ実際見て頂いたらほんといちばん早いと思うんですけど、まぁ大まかに3つの工程というとこですかね。最初のタンクから次に移し、で最後このブロンズの所にいってというとこなんですね。

H:その通りです!

T:このブロンズを使っている意味っていうのは何かあるんですか?

H:そうですね、熱効率、熱伝導率がいいというのと、それと銅が持つ酸化した後のその味わいというか、それがウイスキー造り、モルトウイスキー造りには一番適しているという理由のようになってます。まぁ加工がしやすかったってのもあると思います。
T:なるほどですね。これはかっこいいですね、やっぱ直に見て頂きたいなとぜひ。

H:なんか宇宙船のようなロケットのような。

T:工場好きな方はこう萌えてしまうようなすごいかっこいい。

H:こちら目の前にある円錐形のヘッドがあるんですけども、このヘッドも蒸留器の特徴でしてランタンヘッドと言うんですけど、表面積が増えることで少し温度がヘッドの部分が下がります。そうするとやわらかい酒質になります。そういう特性を持った蒸留器になってます。それからその上ラインアームという斜めに伸びたパイプがあると思うんですけど、こちらの形状でもウイスキーの酒質が変わるというふうにされてまして、このタイプですと、やや下に下がったタイプなんですけど、後でご覧頂けるんですけど真横になったタイプもありまして、この斜めになったタイプは少し酒質が力強い、やわらかいものを取り出しながらもその中でも力強い分を取り出すと。

T:いやすごい、形状によってもだいぶ変わってくるんですね。

H:その通りですね。そのタイプの蒸留器になります。

T:なるほど、これ先ほどもちょっと気になったんですけど、一回の最初からの工程でだいたいどれくらいの量のウイスキーが造られるんでしょうか。

H:はい、2週間で200リットル。1週間ずつの仕込みを2回行いまして、それを蒸留器に入れて、最後200リットルを取り出して樽詰めすると。
大変トコトコ遅い歩みなんですけども、2週間で200リットル取り出すというところになります。

T:なるほど、この後に見せて頂く樽の中に。
ちょっともうとんでもない話ですね笑
すごい量が…。

(場所が変わり)
T:さぁ先ほどの蒸留エリアからこれまたちょっとだけ肌寒い感じ薄暗い熟成エリアにやってきましたが、こちらはどんなとこでしょうか?

H:ここはですね、蒸留所の3階になりまして、さっきの蒸留室ですね、7%のアルコールを一度蒸留して20%へ、20%のアルコールをもう一度蒸留して、約60%~65%のアルコールにします。そのアルコールを3階まで運んでまいりまして、目の前にあるこの樽の中で長いものだと20年ぐらいの眠りにつくということになります。

T:20年!20年経ったら飲めるんですかね。

H:そうですね、樽のキャラクターとか気温とかにもよりますけども、短いものだと5年、普通のもので10年、長いものだと20年ぐらい。

T:逆に20年以上いくことはないってことですか?

H:いや、長いものだと30年とか50年っていうのはあります。歩留まりといいまして、エンジェルズシェアと言うんですけども、天使の分け前で年間数パーセントずつ蒸発して無くなっていくんですね。なのであまり長いと原酒がほぼ無くなってしまうという面がありまして、いちばん頃合いを取り出すのが10年~20年くらいということになります。

T:なるほどですね、今僕たちの目の前に樽が全部で7つですかね、一番手前にあるのが今何年くらいですか?

H:2021年7月から創業ですので、まだ2ヶ月ちょっとのものになりますが、私達はシェリー樽というものでウイスキーを熟成させています。

T:この樽自体はあと何年くらいしたら飲めるかなという感じですか?

H:そうですね、10年くらいはかかるかなぁっていう感じで思ってます。ちょっと後で試飲して飲んでみて頂きたいと思います。

T:ちょっと10年後もまた来れるように頑張りたいなと思いますけどね笑
ではこの後試飲に移りたいと思いますが、その模様は次週の放送でお届けしたいと思います。

六甲山④

お聴き頂きました私の初ロケでのレポート一体どうだったんでしょうかね?やはりこのスタジオで喋ること自体はだんだん慣れてはきましたけど、意外とこう、それこそほんとタモリさんの如くマイクを握って、しかもその日はサングラスをたまたま付けてましてですね、まぁ色々とお話を伺えたかなというふうに思いましたし、久岡さんもすごく丁寧な説明をしてくださいましたから、色々特徴を改めて知ることが出来ましたし、こういう想いがあって造られてんだなぁとかこういう工程で造ってんだなぁとか、そこを改めて勉強できたので、この六甲山蒸留所で造られているお酒自体がどういうものなのかっていうのを知り始めることがまた改めて出来たような気がします。そんな六甲山に向けて、実は今回こんな曲を選んでみました。Dorothy Ashbyで「Secret Love」。

楽曲:Dorothy Ashby「Secret Love」

お聴き頂きましたDorothy Ashbyというアーティストですね。まさに聴いて頂いた通りハープとジャズの絶妙な融合というか、なんでこれを選んだかといいますと、やはり六甲山で造られているっていうところでとにかくお水がすごく美味しいんですよね。それが六甲山のお酒に関してもそこの特性がすごく活かされているというのか、言葉にして言うなれば、すごく瑞々しいというところが僕の印象ではあったので、まさにこのハープの音の瑞々しさだったりとかそこで感じられるジャズのスムースさだったり、それがすごく六甲山で造られているお酒に合うんじゃないかなというところで選ばせて頂きました。
ほんとにロケっていうのはすごく楽しいもので、来週もその模様をお伝え致しますので楽しみにしといてください。

さぁTENDREですが、12/14(火)これはTENDREのライブというよりかは、TENDREで普段ライブセットの時にサックスを吹いてくれている小西遼という男がいまして、彼がやっている象眠舎というプロジェクトの公演が決まりまして、大阪味園ユニバースという会場でライブ、それこそストリングス、バイオリンとかホーンセクション、トランペットとかものすごい大所帯でやるようなライブになっているのですが、そこでの客演のライブが決まっております。それが12/14(火)味園ユニバース。まさに知る人ぞ知るようなものではあるんですけども、ほんとに生音でぜひ聴いて欲しいなと思う素晴らしい音楽ですのでぜひ会場に遊びに来て頂けたら嬉しいです。
寒くなってきましたから皆さんどうか身体を冷やさず温めて心身ともにご自愛頂ければなと思います。
それではまたTENDREでした。

【第37夜 六甲山蒸留所ロケ取材②】

六甲山①

さて先週に続きまして、「六甲山蒸留所」へ私が取材にいった模様を今週もお届けします。
六甲山蒸留所CEOの久岡卓司さんに蒸留所の中を案内して頂きまして、まさにこれから試飲させてもらいましょう、というところなんですね。
では、その模様をぜひお聴きください!

六甲山⑤

久岡卓司氏(以下、H):それでは試飲をして頂きたいと思うんですけども、この樽はシェリー樽、オロロソのシェリー樽で私達の2番樽になります。ちょっと開けますね。
このようにしてキャップを開けて、バリンチというこの銅製のストローでおもむろに原酒を取り出します。

TENDRE(以下、T):それではさっそく頂こうと思います。いただきます。
はっ!甘い!

H:そうですね、シェリーの甘みが滲み出てきてる感じですね。

T:もう最初の一口から甘さが口の中にぶわぁっと広がってくるし、瑞々しさもあって。

H:まだ4ヶ月です。

T:新米ですね(笑)

H:まだまだ新米です。駆け出しなんですが、少し甘みが滲み出てきて、これが5年、10年となると、もっと甘くなってまろやかになると。

T:4ヶ月でもこんなに甘みが出るんですね。

H:そうですね、樽のキャラクターがそういうキャラクターですね。
この樽だと少し早めに出荷できるかもわからないですね。

T:なるほど~すごいちょっとちゃんとした感想言えないですけど、とにかく甘さがぶわぁっと広がりましたね口の中に。素晴らしいと思います。

H:ありがとうございます!この後、熟成をしていない真っ透明のニューボーンと言われるウイスキーを飲んで頂きたいと思います。

T:ということで先ほどは4ヶ月熟成のものを頂きましたけれども、お次はどちらでしょうか?

H:はい、次はですね、TENDREさんの目の前にありますこの透明のウイスキー、ニューボーンと言われる未熟成のウイスキーです。

T:めちゃくちゃきれいですね。

H:真っ透明ですね。

T:パッと言われたらお酒かわからないくらい透明です。

H:そうですね、お水かと思うくらい透明なんですけど、ちょっと飲んで頂いて。

T:ニューボーン頂きます。おっ!おもしろい。これはこれで煙の匂い、まぁ燻製に近い香りがもちろんしましたけど、やっぱ熟成させた時の甘さとはまた違ったなんか甘さの原点みたいなものをすごく感じられましたね。

H:麦の甘さが少し残っていて、麦由来の甘みですね。さっき4ヶ月で飲んで頂いたものはシェリー樽のシェリーの甘みがしっかり滲み出してきてたんですけど、これはウイスキーの元々の甘みになります。

T:え~!これはこれでめちゃくちゃ美味しいですね。

H:ありがとうございます!ちょっと特殊な製法で作っておりまして、350本限定でお出しをしようかなと思ってるんですけど。

T:僕の今目に見えてる透明のボトルに入ってるやつですかね?

H:そうです!「THE FIRST」と名前を付けてまして、六甲山蒸留所で一番最初に蒸留されたニューボーンウイスキー「THE FIRST」。

T:これほど乙なものはないかなと思いますね。ほんとにウイスキーを飲み始めてまだ間もないですけど、こんな味あるんだって初めての発見になりました。

H:ありがとうございます!続いて、六甲山ウイスキーの12年になります。この12年はスコットランドの蒸留所で蒸留をして熟成されたものに六甲山の水を合わせて、原酒に合わせて味わいを整えたという製品になってます。

T:これは前回ボトルのデザインでも金と銀のラベルが貼られていたものになりますね?

H:その通りです。少し飲んで頂いて。

T:はい、頂いてみます。あぁでもやっぱこの六甲山の水っていう言葉もありましたけど、やっぱ瑞々しいというんですかね、ほんとに味わいとして先ほどの甘さとはまた違った飲みやすさもあるし、だけれどもスッと身体に入ってくるというか口に優しく広がるような味わいがありますね。

H:ありがとうございます。12年という時の流れの中で角が取れて、果実味とかモルトの甘さ、樽の甘さになってるのがこの12年のウイスキーの特徴です。

T:おもしろいですね、年月が経つと優しくというか角が取れるというのが一番わかりやすいかもしれないですね。

H:人間もそうかもわかりませんね。

T:たしかに!勉強になります!じゃあこちらもいきますか笑

H:こっちがノンピートで煙の香りがしないタイプになります。

T:この煙というものがもしかしたら僕の表現になりますが、渋みというところに近いのかなと思っていて、そこよりもよりマイルドな味わいになっているのかなという印象ですかね。

H:そうですね、より果実味が強調されてるようなものになってると、同じ12年でも元の煙の香りがするスモーキーなタイプとまろやかな瑞々しいタイプとここまで違うかというくらい味わいの違いを感じて頂けたかと思います。ありがとうございます!

T:はい、ありがとうございます!
ということで今日はたくさん色んなものを見せて頂けたのですが、この見学コース自体は一般の方も見て頂けるんですか?

H:そうですね、毎週日曜日午前2枠、午後2枠合計40名様に見て頂けるようにしておりますので、またみなさまお待ちしております。

六甲山⑥

さて2週間に渡ってお届けしました六甲山蒸留所レポートいかがだったでしょうか。
個人的にはもうちょい上手い言い方出来たんじゃないかなとか味の表現とかね、その場での直感で味をお伝えしてる努力はするんですが、もうちょい言えたかなとか思いながらですけども、まさに今までお酒で感じたことのない甘さみたいなのがすごくあったりとか、それこそニューボーンという寝かせる前の原点というのか、それ自体もとにかく味わったことない美味しさでしたね。甘さっていうとわかりやすいイメージが沸くと思うんですけど、なかなか感じたことのない甘さというか、そんな僕の感想が伝わってたら幸いに思っております。そんなレポートというか実際に工場の匂いだったりとか樽の香りだったりとか嗅がせてもらった上で、それを振り返りながらどんな曲がいいかなと思いましたけれども、今回はこんな曲を選んでみました。
スティーヴィー・ワンダーで「Overjoyed」。

楽曲:スティーヴィー・ワンダー「Overjoyed」

いや~「Overjoyed」っていつ聴いてもいいですよね。ほんとに往年の曲といいますか、まさに先ほどからご紹介しておりますCEO久岡さんも音楽好きというお話を伺ってまして、それこそスティーヴィー・ワンダーだったりモータウンだったりとかそういうのを聴いてたんですよとお話を聞いたところで、この六甲山蒸留所っていう所が山をずっと登っていって30~40分くらい、とにかく自然がすごくキレイなところで空気も澄んでいて、僕が行った時期は紅葉がすごくキレイで、自然を存分に感じながらウイスキーを静かに楽しめる場所というのか、もちろん一般の方も見学も出来るみたいなんですけれども、自然とウイスキーっていうその組み合わせがまさにこのスティーヴィー・ワンダーの「Overjoyed」のイメージにすごい合うんじゃないかなというところで選ばせて頂きました。改めまして今回色々案内してくださった久岡さんには感謝しております。ありがとうございます。
みなさまもぜひ見学一度行ってみてはいかがでしょうか。

六甲山⑦

さて、先週もTENDREの話をしましたが、12月14日にTENDREでサックスを吹いてくれている小西遼という男が催しております象眠舎というプロジェクトのライブが味園ユニバースで決まっております。考えてみたらこれが僕自身も大阪今年ラストライブ…ということは2021年がもう少しで終わってしまう…そんなことに気づいてしまった夜でございます。ほんとに振り返れば色んなことはあります。ツアーのこともそうですし、大阪だったりとかこのスタジオ神戸に来てだいぶ慣れてきましたけど、最初の頃を思い出したりすると色々振り返りたいものもありますが、それは暮れが近づくごとに追々お話できたらなと思っております。
それではまたTENDREでした。

【第38夜 ラガヴーリン16年】

2月ですね。先週も後半にお話したんですが、2021年がまもなく終わってしまうと。いや~ほんとにビックリしますね。今年はちょっと寒くなるのが若干後ろ倒しになってるというふうに聞きましたけれども、だいぶ冷え込んできてるところですかね。僕もちょっと冷え性なのでなるべく身体を冷やさないようにはしてるんですけれども、冬になってきましたから年末年始のことも考えないとなぁと思いますけど、年賀状書く派?書かない派?と書いてあるんですけど、やっぱ書かなくなりますよね年賀状ってなかなかね。それこそ携帯でメッセージとかで「お世話になりました。今年もよろしくお願いします。」みたいなご挨拶はお送りしますけど、でも年賀状もらってた時のあのポストに入ってるか入ってないかっていうドキドキだったりとか自分でどういうデザインにするかって考えてたのはやっぱ面白いなって思ったので、逆に今年書いてみようかなとか最近そんなことを考えている冬空の下、まぁそんなこんなですが、今日もゆるやかにお届けしようと思います。
さて、この番組のテーマは、【ウイスキーと音楽】。
ウイスキーと過ごす時間に合う曲、こんな1曲はいかがでしょうか。
土岐麻子さんで「眠れぬ羊 with TENDRE」。

楽曲:土岐麻子「眠れぬ羊 with TENDRE」

ここからは、世界のウイスキーブランドをひとつ、ピックアップして、
そのウイスキーに合う珠玉の一曲を私TENDREが選曲する、というコーナーです。 

いつも、元町WHISKYさんにピックアップしていただいていますウイスキー、
本日は、こちら。 【ラガヴーリン16年】

ウィスキー①

産地は、スコットランドのアイラ島。このアイラ島で作られるウイスキーは、独特のスモーキーさ・ヨード臭・ピート香が有名です。

スコットランド・スペイサイド地方と並んで「スコッチの聖地」とも呼ばれるアイラ島。ほとんどの蒸留所が海辺に建ち、「潮の香り・海藻のような香り」と表現される味わいが特徴的です。

ラガヴーリン蒸留所は、1816年に地元の農業経営者で蒸留職人でもあった「ジョン・ジョンストン」が創業。かつて、1700年代には、10ヵ所以上もウイスキーの密造所が存在していましたが、ラガヴーリン蒸留所が、最初の合法な蒸留所となりました。

ブレンデッドスコッチウイスキー「ホワイトホース」の生みの親である、「ピーター・マッキー」が修行をした蒸留所としても知られており、ラガヴーリン蒸留所のモルト原酒は、「ホワイトホース」の大切なキーモルトとしてブレンドに使用されています。

ラガヴーリン16年は、オーク樽で最低でも16年熟成され、情熱的でスモーキーな甘みを感じさせるシングルモルトです。海藻の香味と広大なフィニッシュを併せ持っていて、ピーティーさやスモーキーさの中にどっしりとしたコクと、ベルベットのような舌触りがあります。そのリッチで重厚な味わいから「アイラの巨人」とも称されています。

おススメの飲み方は、重厚なボディと滑らかさ、海藻の香味やピート香を楽しむ為、ストレートがおすすめです。

なるほど、ピーティーさやスモーキーさの中に潜むどっしりとしたコク、ベルベットのような舌触り、ここがキーワードになってくるんじゃないかなと思いますね。まさにどっしりとしたコクっていうところが僕の中の音楽イメージで当てはめるなら、どっしりとしたビート、ドラムとベース、ベルベットのような舌触りはベルベットのようなボーカル、そんな感じのイメージで最近聴いてすごい好きだった曲があるんですが、今回そのイメージを合わせてこんな曲を選んでみました。私が選んだのはこの曲です。Taylor Kellyで「California」。

楽曲:Taylor Kelly「California」

お聴き頂きましたTaylor Kellyですね。やっぱこういう曲ずっと好きなんだろうなと昔から思うというんですかね、4つ打ちのビートがずっと重厚に鳴っていて、その上を泳ぐ、それがボーカルだったりとか例えばピアノだったりギターだったり、このバランス感ってずっと好きなんだろうなって思っていたので、まさにこの「アイラの巨人」と呼ばれた、どっしりとしたコク、ベルベットのような舌触りっていうところがすごく自分がこういうの好きだなってのを思い出させてくれたひとつのご紹介でもありましたので、今回この曲を選んでみました。

さて、2022年もだいぶ近づいてきましたね。暮れは暮れだと何回も言ってしまいますが、年内のライブが無事に終了したといいますか、先週もお話しました象眠舎、そこでの大阪のライブも無事に終わって、2021年TENDRE大阪でのライブ活動は終わったというところで、まぁ2022年はどうしていくかなというふうに色々考えてる最中で、実はちょっとまだ言えないことありますけれども、大阪でも来年の春くらいとかまだまだアナウンスは出来てないんですけども、大阪でも決まってるライブがあったりとか実はこんなことを密かにやってるんだよってことだったりとか、もちろん引き続きアルバムが出来ても曲はずっと作ってますけども、2022年もますます楽しいお知らせがたくさん出来るかなというふうに思ってますので、ぜひとも乞うご期待といいますか楽しみにして頂けたら幸いに思います。
それではまたTENDREでした。

【第39夜 アードベッグ10年】

気づけば2021年最後の回。2021年はどうでしたか?とまさにこの番組でいうと2021年からスタートしてっていうところなので、なんか季節をこの番組で感じてるような気もすごくしてるといいますか、それこそ最初このフリートークも何喋ろうかなとか考えていた部分もありますけれども、気づけば春を過ぎて夏を越えて秋も知らぬ間に終わっていて冬がきていてって考えるとほんとに季節を感じながらどんどん自分の口が柔らかくなっていくというんですかね、ウイスキーの話をしながらっていうところもそうですけど、ほんとにあっという間だったなと季節を感じさせてくれたこのサウンドオブウイスキーにも改めてすごく感謝を覚えましたし、ライブ活動に関しても少しずつライブが出来るようになってきたりとかツアーが出来たりとかありがたみをすごく感じる年だったなと思います。2021ほんとにありがとう!まだ終わったわけじゃないんですけど、改めてこの1年に感謝を告げたいなというそんな夜でございます。
さて、この番組のテーマは、【ウイスキーと音楽】。
ウイスキーと過ごす時間に合う曲、こんな1曲はいかがでしょうか。
ORIGINAL LOVEトリビュート「IT’S A WONDERFUL WORLD by TENDRE」。

楽曲:TENDRE「IT’S A WONDERFUL WORLD」

ここからは、世界のウイスキーブランドをひとつ、ピックアップして、
そのウイスキーに合う珠玉の一曲を私TENDREが選曲する、というコーナーです。 

いつも、元町WHISKYさんにピックアップしていただいていますウイスキー、
本日は、こちら。 【アードベッグ10年】 

ウィスキー②

先週に続いて、アイラウイスキーが続きます。
スコットランドのアイラ島が産地のウイスキーですね。

それでは、【アードベッグ10年】 をご紹介していきましょう。

アードベッグ蒸留所は、1815年に「ジョン・マクドーガル」が創業。
設立以来、個性的な味わいで熱狂的に支持をされてきましたが、20世紀に入り何度もオーナーが変わるなど、生産は不定期になっていました。
1980年代以降も、度重なる閉鎖の危機に面していましたが、1997年にグレンモーレンジ社の傘下に入り不死鳥の如く復活します。

麦芽にピートを焚く度合いをしめす「フェノール値」が、スコットランドの定番ウイスキーの中で最も高い「アードベッグ」。
スコットランドで最もピーティーでスモーキーなシングルモルトであり、「究極のアイラモルト」と呼ばれています。
また、蒸留器に設置された精留器が、クリーンでフルーティー、フローラルな甘さと複雑さを与えていて、アードベッグは強烈にスモーキーでありながらも、繊細な甘さを持つ事で
ピーティー・パラドクスとして高く評価されています。

アードベッグの熱狂的ファンを「アードベギャン」と呼び、アードベギャンの輪は世界130ヵ国12万人に広がっています。
中でもアードベッグ10年は、アードベッグシリーズのスタンダードボトル。
口に含んだ瞬間のインパクトはやはり強烈で、煙たいほどのスモークさや磯臭さを感じますが、強烈なフレーバーの奥から青りんごや洋梨のような爽やかさがほんのりと追いかけてきます。余韻もスモーキーですが、麦芽の芳醇で繊細な甘みも感じられる二面性を楽しめるウイスキーです。

おススメの飲み方は、香りや味わいをダイレクトに感じられるストレートで。ハイボールではソーダの飲みやすさとともに強いクセも感じられる為、すっきりとした味わいを愉しめます。

なるほど、結構強烈な印象なんですね。「アードベギャン」ってすごい呼び名カッコいいな。
僕もちょっと考えておきます、そういう熱狂的ファンの名前をね(笑)。この強烈さの中に潜むというんですか、その中にも青りんごだったりとか爽やかさが香るっていうのは味わい深いってのがまさにあるんでしょうね。入り口はすごい派手なんだけどもその建物入ってみたら実はすごいこういう甘さだったり過ごしやすさだったりとかってのを感じられるっていうのはギャップを楽しむ上ではすごくいいですよね。お酒に関してもそこってすごく印象が変わってくるんじゃないかなと思いますけれども、そんな印象を受けて私が今回選んだ曲ご紹介しようと思います。私が選んだ曲はこの曲です。HIRAで「Eclipses」。

楽曲:HIRA「Eclipses」

お送りしました私が最近気に入ってよく聴いているHIRAというアーティストでございました。派手ということではないですけれども、音楽ってのもですね、この強烈さだったりっていうのは色んな角度があって、第一声に何を言ってくれるかとか第一声にボンっていきなり音が鳴って何が始まんだろうっていう、映画だったりやっぱそういうものにもすごい近いものがあって、その中にも音像はなんか強烈だったりとかちょっと怪しげだったりするんだけど、その奥に例えば先ほど話した青りんごだったりもそうですけど、ボーカルの甘い声も入ってくるんだ~とかそういう心をくすぐられるポイントっていうのがすごく近いところがあるんじゃないかなと思って今回選ばせて頂きました。味わえば味わう程に発見があるお酒も音楽もすごい好きだなぁというふうに改めて思いました。

さてここでひとつメッセージをご紹介しようと思います。静岡県からひかさん。
『TENDREさんこんばんは。1回目から欠かさずradikoで拝聴しております。毎回太朗さんの素敵な声と味わい深い選曲に酔いしれています。私はお酒飲めないのですが、ウイスキーの話聞くの楽しいです。』
ありがとうございます。そのコメント待っておりました(笑)
ほんとそうですね、僕も元々お酒飲むとすぐ赤くなっちゃうってところがあったので嫌いではもちろんないですし、むしろ飲むのは好きなんですけど、ちょっと控えてた部分っていうのがだいぶあったながら、この番組を通してウイスキー自体の奥深さだったりとか、ほんと音楽と精通する部分がとにかく多くて、やっぱりこういう想いで色んな人が造ってきたものだったり歴史だったりとか、そこはほんと音楽作りとすごく近いところがあったので僕自身もすごく勉強になってますし、これを機会にちょっとお酒を舐めてみるとか、そういうところにもみなさんの色んな好奇心をくすぐっていけたらいいんじゃないかなと思ってやれてますので非常にありがとうございます。

ということで2021年最後の放送ということで、年末年始ですね目の前は。っていうか今日クリスマス!!どんなクリスマスを過ごしてるんでしょうか皆さん。メリークリスマス!そして良いお年を!ということで改めましてありがとうございました。
TENDREでした。

■Kiss FM「Sound of Whisky supported by 元町WHISKY」
OA 毎週土曜 24時~24時15分

■元町WHISKY


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