“睡眠が変われば人生が変わる” アンチエイジング睡眠 依田恭平さん
睡眠を見返すこと=人生を見返すことをモットーに、様々なアプローチから精力的に睡眠改善に関する活動をされている依田さん。その活動に至った背景や想いについてお話をお伺いしました。
依田恭平(よだきょうへい)さんプロフィール
出身地:埼玉県所沢市
活動地域:埼玉県、東京都、宮古島
経歴:都内の専門学校で柔道整復師の国家資格を取得後、接骨院、スポーツ現場、医療現場などで様々な臨床経験を積む。
1日18時間労働という過酷な下積み時代の時に、不眠から来る謎の体調不良に自身が悩まされた経験から、独学で睡眠学を学び、健康体に生まれ変わることに成功。
国内でも数少ない『柔道整復師×睡眠健康指導士』として、不眠に悩む従業員を抱える企業を対象に睡眠のコンサルティングやセミナー講師として活動開始。
現在は地元所沢で整骨院を経営する傍ら、一般社団法人睡眠栄養指導士®協会の理事として睡眠の専門家育成や『万年お疲れ体質のキャリア女性が20代の頃の若さを取り戻した睡眠術!アンチエイジング睡眠®アカデミー』を主催。
セミナー・講演は累計100回以上、テレビショッピング専門チャンネル『QVC』に睡眠の専門家として出演。文化人・講演講師として事務所に所属。その他、執筆や監修などメディア掲載多数。
座右の銘:「成長」
日本に睡眠文化を根付かせたい
Q.依田さんが思い描くこれからの夢、ビジョンを教えてください
依田(以下依田、敬称略) 睡眠の専門家として活動しているので、その観点からいうと日本に睡眠文化を根付かせるというビジョンを掲げています。
日本は3人に1人は睡眠に悩みを抱えていて、世界で一番睡眠の質が悪いと言われています。みなさん睡眠が悪い時にはどこに相談をしに行きますか?マッサージや病院に行く、ヒーリングミュージックを聴くなど色々な意見が出ますが、具体的な改善策は人それぞれバラバラでわからないというのが現状ですね。相談する先がないことが一番の問題点です。
睡眠外来という診療科はあるのですが、予約が取れるまでに、平均半年待ちというのが現状です。そのくらい眠れない人が多いのが、日本の現状なので、今は協会の理事として、全国に睡眠の専門家を育成する事にも力を入れています。
ゆくゆくは義務教育で睡眠を当たり前にしていきたいですね。まずはよく相談を受ける医療系・美容系の専門学校で睡眠の授業を必修科目にしていきたいですし、それが浸透していったら小学校の保健体育の授業にも入れていきたいです。
Q.その夢やビジョンを具現化していくためにどんな目標計画を立てていますか?
依田 色々な形で睡眠について伝えていきたいと思っていて、セミナーや個別にご相談に乗りながら睡眠専門の整骨院もやっています。
睡眠というと漠然としてしまったり娯楽に乏しいところがあり、面白さに持っていきたいので宮古島で快眠ツアーを開こうと思っています。今人気があるデジタルデトックスをしながら、自然の中で心身ともに回復していくような企画を考えています。
あとは、睡眠の専門家とユーザーの人をつなぐマッチングアプリをつくりたいと思っています。地方の方は睡眠外来が少ないということもあるので、気軽に相談できるようなプラットフォームをつくりたいですね。
睡眠の質を向上させることで成長の連鎖を生み出したい
Q.日々の活動の指針にされていることは何ですか?
依田 成長の連鎖を生み出していきたいという思いがずっとあります。ここに来るまでの人生、紆余曲折がありながら色々なことをやってきました。少なからず色々な方から影響を受けて、お金がない時代に面倒を見ていただいたり。成長のきっかけをもらったから、それを人にも提供していきたいですね。
睡眠というものを通して成長の機会をつくっていきたいです。例えば、睡眠が悪いと些細なことでイライラしやすいですよね。それで人間関係が悪くなっている方が多いので、睡眠の質が良くなることで良好な人間関係が築けるようにサポートしたいです。整骨院でも地域の人の身体を調整するということで、外に出た瞬間から一歩でもより良い人生になればと思っています。
そのためにも自分が成長していく必要性を感じています。
記者 素敵ですね!依田さんご自身はどんな点が成長されたと感じていますか?
依田 色々な方との出会いを通して考えの幅が広がり、価値観の多様性が受け入れられるようになりました。どういう思いでやっているのかという背景は一人一人違いますし、みんな大事にしているものがあるということが勉強になりました。
その観点で「なぜ睡眠の質が悪いんですか?」と質問していくと、原因が睡眠ではないケースがよくあるんですよ。
例えば家族関係が悪くなっていて、そのストレスから睡眠の質が低下しているのであれば、改善していかないといけないのは家族関係ですよね。そんな風に色々な見方ができるようになったことが成長だと思います。
外を探しても答えはない。すでに答えは自分の中にある
Q.今の依田さんの活動をされるようになったきっかけは何ですか?
依田 21歳の頃柔道整復師の仕事をしていたのですが、とても忙しくて毎日3時間位しか睡眠が取れず倒れてしまいました。睡眠が悪いことによって20代前半なのに肝数値にひっかかり、1日2回も鼻血がぼたぼたと出てきたりよくわからない事が体に起こってくるんですね。
好きで入った業界ですが、好きな仕事が大嫌いになるくらい精神的に追い込まれてしまいました。お客様にも笑顔になれなかったり、上司にも些細なことでイライラして関係が悪くなったり、生きていること自体が辛くなりました。
それまでは何も考えず普通に人生歩んできたけれど、倒れた事がきっかけで働き方について考えるようになりました。
半年くらい療養期間を取ることができ、体調が回復してから3ヶ月間は色々な世界を見ていたいと思って日本中を一人で旅していました。
沖縄で様々な働き方をしている人に出会ったのですが、印象的だったのが地元の方で山の中に行ってハブを生け捕りにして市役所に持って行って、それで生計を立てているおじさんがいたんです!(笑)
私の両親が銀行員ですが、どちらもそれぞれがその人の人生だと思いました。多様性ということを知りましたし、そこから自分に制限をかけなくなりましたね。
記者 当たり前が破壊されていったんですね。
依田 そうなんです。戻ってきてからは再就職をして、傍でパラレルキャリア的な活動を始めました。自分が何をしたいのか探して5〜6年模索していました。
自分が得意なものがわからなくて、ライターをやったり、取材をしたり、イベントの企画や運営など色々やってみたのですが、結局のところ「外を探しても答えはない。すでに答えは自分の中にある」ということに行き着いたんです。幸せの青い鳥を探しに行っていたようなものです。
外の世界を見たからこそわかることですが、すでにやっていた柔道整復師という仕事が自分の中では一番人に貢献できて、楽しい仕事なんだということに気付いくことができました。
記者 それは大きな転機ですね。そこから睡眠のお仕事をするようになったきっかけはありましたか?
依田 はい。睡眠の勉強をするためにセミナーに参加して、睡眠の仕事をしていた妻との出会いがきっかけです。自分で整骨院をオープンし、患者さんの8割は睡眠に問題があることに気付いてから、本格的に今の活動を始めました。
記者 最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。
依田 睡眠を見返すこと=人生を見返すことだと思います。
人生100年時代と言われている今、元気で居続けるためには睡眠の質の改善が必要だと思います。
1日の3分の1を占める睡眠を見返すことから、自分のライフスタイルを改善していくきっかけにしていただけたらと思います。
記者 依田さん、本日は素敵なお話をありがとうございました!
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【編集後記】
今回インタビューを担当した菅、菱谷、久保です。
依田さんのお話を伺いし、気さくで親しみやすいお人柄の中にも仕事に対する確信と熱意を持っていらっしゃる姿が印象的でした。多くの日本人の睡眠の質を向上させていくことで、老若男女問わず元気に人生を楽しめるという希望を感じました!
依田さんの今後のご活躍を応援しています!
この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。