【私のアウトドア履歴書♯10】山口 陽平さん(トレイルヘッズ株式会社 CEO、HINOKO TOKYO管理人)
スペースキーの小野(@tsugumi_o_camp)です。アウトドア履歴書は、10回目を達成!記念すべき10人目は、働くフィールドとしてのオフィスデザインを手掛けるTRAILHEADS/CEOの山口さんにお話を聞きました。『HINOKO TOKYO』という会員制キャンプ場の運営もしている同社。オフィスデザインとキャンプ場運営の関係性と、目指す未来について聞きました。
山口 陽平さん
オフィス等の空間デザインを経て、2014年9月にTRAILHEADSを創業。個社ごとの価値観を活かした、「働き方」を重視した空間プロデュースが得意分野。自分たちの理想の働き方の形として、モバイルオフィス『オフィスキャラバン』、コワーキングスペース『MAKITAKI』、会員制キャンプ場『HINOKO TOKYO』も絶賛稼働中。
山口さんとアウトドアの歩み
-よろしくお願いいたします。まずは、アウトドアとの関係性について、幼少期からお聞かせください。
出身は群馬県安中市で、山や川がすぐ近くにあるような環境で育ちました。両親もアウトドアは好きだったので、北アルプスで登山したり、軽井沢も近かったのでスキーやスケートなど頻繁に連れていってもらった思い出があります。中でもキャンプは楽しかったですね。キャンプに行くと、家族の距離がもっと近くなるというか……。特別なものではなく、日常の中のひとつ。日常に溶け込んでいた印象がありますね。
-当たり前にある存在だったんですね。
中学、高校はみなさん同じかと思いますが、家族と過ごす時間が減るのでアウトドアからも自然と距離を置くようになりました。代わりに音楽に興味を持つようになって、アウトドアとはまた違った楽しみに気づいた時期でもありました。
それからまたアウトドアをするようになったのは、大学生になってから。いろいろなところに自由に行ってみたいという思いから、バイクに乗るようになりました。ツーリングからツーリングキャンプをするようになってもっと自分の力で旅をしたいという思いから自転車も乗り出しました。当時はマウンテンバイクに乗っていましたが、バイクと同じでどこにでも行ける自由さが楽しかったですね!自転車にテントを積んで、東京から京都まで旅したりとか。大学卒業間際には、友人と3人で自転車を輪行して、ニュージーランドの北島をキャンプしながら横断しました。懐かしいなぁ。
-自転車の旅もいいですね。
社会人になってからは、仕事の切り替えスイッチの手段としても重要な意味合いをもつようになりました。車を所持できるようになったので、スノースポーツも再開。スノーボードやバックカントリースキーなど、毎週やりましたね。その時期にまたハイキングもするようになりました。
働くようになってから、アウトドアをする時間は僕にとってさらに大事な、濃密な時間になったなと感じます。働く時間、暮らしの時間と同じくらい生活のなかで重要な一部。
-家庭を持ったり、お子さんが生まれたりするとアウトドアを楽しむ時間が減ったという人も聞きますが、そこはどうでしたか?
それはありましたね。子どもが生まれたタイミングで、やはりやる時間は減りました。ちょうどその頃ハマっていたのはサーフィンなんですが、海に行くために深夜に家を出て、早朝3時間くらい波に乗って、10時までに家に戻って今度は子どもと公園で遊ぶ……なんて生活をしていた時期もありました。今思うと、すごいハードですね(笑)。
でもしばらくして、この生活はよくないなと思い始めました。また、子どもがいたらアウトドアはできないという“常識”も、そもそもそれは本当なのかと疑問をもつようになりました。本当かどうかはやってみないとわからないと考え、子どもが6カ月くらいの時にキャンプデビューをしてみたところ、全く問題ありませんでした。むしろ、外のほうがよく寝るといった良い面もあったぐらいで。
-実際に試したところが素晴らしいです。
子どもがいてもアウトドアを楽しめることを証明したい。そのために1番ハードなアウトドアにも挑戦してみようと考え、ヨセミテ国立公園にも連れて行きました。当時、子どもは1歳半でしたが、家族みんなでジョン・ミューア・トレイルの一部を歩いてみたいと。
-す、すごい!
もちろん「無理だったらやめよう」という気持ちの余裕も持って、最終的には現地を見て決めようと。ジョン・ミューア・トレイルの入口に立ってみて、感じたのは目の前に広がる冒険に胸を躍らせる期待感と高揚感。不安なんか吹き飛んで、力強く勇んで歩き出している自分がいました。実際、不安がなかったかと言われるとそんなことはなく、トレイルの標高は3000m近くあるため、子供の高山病などの不安はありました。実際に行ってみるとうちの子にとっては心配無用でしたね。元気に走り回っていました。
-お子さんもすごい。
(ヨセミテから歩いて、3日目のキャンプサイトにて)
あと、周りにいた人たちが助けてくれて、それが嬉しかったですね。こんな小さい子がいるので迷惑がられるかなと思ったのですが、物珍しさもあってかすごくウェルカムな感じで。僕らがテント設営している間に子どもを見てくれたりとか、アメリカのハイカーはみんな温かかった。
なので、このヨセミテの経験から、子どもがいてもアウトドアを楽しめることが分かったし、まずはやってみようと。やってダメならやめればいいという思考も得ることができました。僕にとって小さな子供がいてもアウトドアを楽しめるとても貴重な経験となったと思っています。
-たしかに。実体験から得られるからこそですね。
この経験は僕にとって原点。ジョン・ミューア・トレイルのTRAILHEAD(登山口)に立ったあのときの気持ちになれるような仕事をたくさん生み出していこうと、社名を「TRAILHEADS」としました。トレイル口に立ったときの、あの緊張感とワクワク感。やってみないとわからない、トレイルへ挑む気持ちを常にもっていたいという気持ちを込めています。
(その時宿泊したCAMP4)
-「TRAILHEADS」にそんなストーリーがあったなんて。ステキすぎるじゃないですか!
「TRAILHEADS」に行きつくまで
-TRAILHEADSを創業するに至った経緯をおしえてください。
まず僕の中で重要なキーワードは「働き方」。働き方という概念を探求し、デザインしたいと常々考えています。その上でとても影響を受けたのが「社員をサーフィンに行かせよう」です。
Patagoniaの創業者であるイヴォン・シュイナード氏が、同社の経営について書いたビジネス書ですが、これを読んで衝撃を受けましたね。経営に社員がアウトドアスポーツを楽しむ時間や機会をミックスしてビジネスを成立させている。こんな働き方があるんだと感銘を受けたと同時に、自分も「理想の働き方を実現追求してみたい」と救いを見出したような感覚でした。
-独特の経営論ですよね。
これを読んで転職したオフィスを中心とした空間デザインの会社では、本業の傍ら、他社ではどのような働き方をしているのか取材し発信する活動をさせてもらいました。Patagonia本社へのインタビューも行い、やりたかったことに少し近づけたようで楽しかったです。ただ、本業のオフィスデザインが忙しくなってきて、取材もだんだん行けなくなってしまって……。
(Patagonia本社でインタビューした時)
“働き方の探求”と“理想の働き方の追及”について、どう進めていこうか悩んでいた時、「MIDORI.so」というコワーキングスペースに遊びに行く機会がありました。MIDORI.soはいろいろなクリエイターが集まるコワーキングスペースで、みんなが自由に楽しんで仕事をしている姿にはっとさせられました。彼らに、今までにないオフィスデザインがしたいことを伝えると、「おもしろそうだね」と賛同してくれて。意気投合してそのメンバーたちと「BEYOND WORKING」というプロジェクトを立ち上げました。
BEYOND WORKINGでは様々な働き方をしている人たちを取材したメディアを立ち上げました。震災によって本社機能を長野県へ移したSpectatorという出版社や、個性的な働き方をしている人に取材し、メディアとして発信。マネタイズが目的ではなく、あくまで伝えたかったのは“働き方の探求”。Patagoniaにも再度取材を申し込んでインタビューしましたね。今度のテーマは「社員は本当にサーフィンに行けているのか」。働き方という観点で、仲がいい渋谷店のスタッフにインタビューして「結論、サーフィンは行ける!」という記事も出しました(笑)。
-その記事おもしろいですね(笑)。働き方については今でこそ注目されていますが、当時としては先進的だったのではないですか?
働き方改革なんて言葉はなかった時代なので、概念としても新しかったかもしれないですね。現在はBEYOND WORKINGは閉鎖したのですが、このプロジェクトが起業へのきっかけになったかもしれません。理想の働き方を追及するには、自分の理想とする組織をつくったほうが近道であること。また、自由にチームを組んで仕事をしたほうが、縛られずいきいきと働けること。実際にBEYOND WORKINGをやってみたことで、理想の働き方に最も近いという確信を得られたので、TRAILHEADSを創業しようと決意したという経緯です。
-なるほど。実際に創業してみてどうでしたか?
もちろん苦しいことはゼロではありませんが、仕事はずっと楽しめているし、自由さも失われていない。理想の働き方ができているのかなと思います。それが実現できているのはいくつか要因がありますが、無理して会社を大きくしようとしていないこともひとつあるのかなと。売上や社員数など会社を測る指標はいくつかありますが、極力少人数で、増やすとしても自然のなりゆきに任せるようにしています。“自然体に成長していく”大切さは「社員をサーフィンに行かせよう」から学んだことでもあります。Patagoniaでさえアメリカの景気後退の際には業績悪化に陥り苦しんだ過去がある。自然体で成長することの大切さを読んだ時、すごくしっくりしました。TRAILHEADSも自然体で自由に軽く。流れに身をゆだねてやっていきたいなと感じています。
「TRAILHEADS」に込めた想い
-TRAILHEADSで大事にしていることは何でしょうか。
TRAILHEADSのビジョンは「BACK TO NATURE」。“自然へ赴く”という意味に加えて“自然体でいこう”という意味も込めています。立ち上げた当時から、「働く」「暮らす」「遊ぶ」をシームレスにつなぐことを重要なテーマとして事業を展開していましたが、その上で“自然体であること”が重要な価値観であることに気づいたんです。そこで、昨年ビジョンとして再定義しました。
(森の中で仕事ができるワーケーションサービス「森ワーク」)
-そこに行きつくまでになにかきっかけがあったんですか?
創業当時は「働く」「暮らす」「遊ぶ」をテーマに掲げながらも、目指していたのは、これまでにない働く場をつくることでした。ただ、そういった場を提供しながらも、使う人たちがハッピーになれなかったら意味がないと思うようになったんです。これまでにない働く場をつくることは、自分たちがただつくりたいだけなのではないか。それよりも、その会社らしい働く場ってどんなデザインなんだろう?そもそも、その会社らしさとは何だろう?と考えるようになりました。
より本質的な場をデザインしたい。派手さや新しさよりも、会社らしさをデザインするような場をつくることで、会社だけでなくそこで働く社員さんもデザインする意味を感じてくれるのではないかというように変わっていきました。
-会社らしさを定めるって難しそうです。
そうですね、そこは難しいですが重要度は今後ますます増えていくのではないかと感じています。
あと、ビジョンに“自然体”という価値観としての「NATURE」を入れる決断をしたのも、今のこのタイミングだからこそできたのだと。TRAILHEADSはメイン事業としてオフィスや空間デザインを手掛けていますが、
外遊び好きが集まるコワーキングスペース『MAKITAKI』
キャンピングトレイラーを使い、「移動しながらどこでも好きな場所で働ける」モバイルオフィス『OFFICE CARAVAN』
“ちょっとそこまで”感覚で気軽に自然の中で働けるキャンピングオフィス『HINOKO TOKYO』
といった事業も展開しています。「遊ぶ」=アウトドアフィールドに、「働く」をつなげられるようになってきた。実態として、自分たちが理想とする働く場をつくり始めることができるようになって、理想としての「自然」をもっと前面に出してもいいのかなと思えるようになりました。試行錯誤しながら、全体をうまくつなげられたのが“自然体”というワード。TRAILHEADSの価値観としても大事なワードだなと個人的にも腹落ちしています。
-「自然に出ていくことが、自然体」すごくいい価値観だと思います。山口さんにとって、自然体になれるアウトドアの魅力ってなんでしょうか。
一番は「そこに山があるから」という感覚というか。行けば、やってみればわかるというのが大きいですがそれでは伝わりづらいですよね(笑)。
僕にとっては、アウトドアは気持ちよく生きる上で必要不可欠な要素。実際に仕事やプライベートで悩んだ時、何度も救われた経験があります。多くの人は「仕事」「仕事以外(=家庭)」の2軸かと思いますが、2つだと良くも悪くも片方の影響を受けやすい。もう1つ夢中になれるものがあると、仮に1つが崩れたとしてもバランスを保ちやすいのだと思います。僕にとって、3本目の柱がアウトドア。
-アウトドアから得られるものって何でしょうか。
感じるのは、自然の威力というか脅威。それほどハードなことはしませがハイキングをしていても、自然の力ってすごいと。豪雨や豪雪など、時には死の危険も感じるときもあります。そんな脅威の前では無力だし、それにより気持ちがフラットになる感覚があります。気持ちをフラットに、リセットさせてくれるからこそ、都心だけでモヤモヤ悩んでいたことも吹き飛んだことが多々あったなと。でも、なにより大事なのは「そこに山があるから」という概念。行けば気持ちいいし、体を動かせば楽しい!他のスポーツと違って競争ではないことも多いので、“自然体”で楽しめる良さがアウトドアにはあるのかなと。
-幼少期から長く親しんでこられたこその体験ですね。
そうですね、あのルーツは僕の個性であって自然体。アウトドアというルーツをビジネスにつなげていくことは、僕にしかできないことだと考えています。ルーツをうまく取り入れながら、オリジナルをつくれたほうがビジネスも独特になりますよね。オフィスデザインを中心とした空間デザインという経験に、“働き方の探求”というやりたいこと、“アウトドア”というルーツ、それを組み合わせていった集合体が、今のTRAILHEADSになっています。
山口さんとTRAILHEADSが目指す今後
-アウトドア業界の今後について思うことはありますか?
スノーボードやサーフィン、キャンプ、最近は自転車(グラベルロード)などを幅広くやっていますが、共通して感じるのがギアの進化です。ギアの目的が技術の向上よりも、初心者が試しやすいように進化しているように感じます。
まさにグラベルロードがそうで、グラベルロードとはオフロードなども散策できるように改良された、走る楽しみを重視している自転車。
サーフィンでも比較的乗りやすくアクションも楽しめるボードがたくさん出てきたり、ファンな要素で楽しめるギアやフィールド、ジャンルが増えているなという印象で、個人的には嬉しい流れがきていると感じています。
アウトドアをやってみたい人が増えると、フィールドに出向く人も増える。そこで思うのは、業界側も楽しみ方の幅を積極的に伝えてほしいなと。今は目的としてのキャンプが盛り上がっていますが、サイクリングを楽しみながら夜はキャンプを楽しむなど、クロスオーバーできることもたくさんあります。楽しみ方の幅や可能性を広げて、多くの人が楽しめるような状態になるといいなと思います。
-スペースキーとしても目指しているところです。
アウトドアをすることで、環境問題に関心を持つ人も増えるかもしれないですね。都心に住んでいるとなかなか自分事化しにくいですが、フィールドで遊んでいると目の前の事象として体感できます。スノースポーツやる人には、雪が降らないのは死活問題。僕もそうですが気候変動がすごくリアリティある問題になります。環境問題を解決するために真正面から立ち向かう人に加えて、遊びながら気づいてくれる人が増えるともっとよいのではないでしょうか。そのためにも、まずはフィールドにいく行く人がもっともっと増えるといいと思っています。
-そのうえで、スペースキーに期待することなどはありますか?
ジャンルごとにたくさんのサービスをお持ちですので、それぞれのコミュニティを盛り上げるような動きがあっても良いですよね。やはり、アウトドア人口が増えることで発生する課題も少なからずあるかと。その課題に対して、みんなでどうしていくか働きかける役目というか、ファシリテーターのような存在がいないですよね。マナーやルールでガチガチに縛ることはせっかく自由な遊びが息苦しくなってしまうので、それらを決めなくてもいいように、自分たちで自発的に動けるような流れをつくるとか。当たり前のことですが、場を楽しむ人も提供する人もその周辺の人も三方が気持ちよく居られる状況が続くと良いですよね。
-できるようにがんばります!今後、TRAILHEADSとしてやっていきたいことはありますか?
「働く」「暮らす」「遊ぶ」をシームレスにつなぐことをテーマにしていますが、たくさんある選択肢のひとつとして、「働く」と「暮らす」が自然の中にシフトしていくといいのではと考えています。自然の中にシフトしていくことで、「遊ぶ」につながっていく。個人的にもそんな働き方ができたらいいなと。なのでTRAILHEADSとしても、そこに向かっていきたいなと考えています。強制するのではなく、選択肢としてあるのが大事。そこもやはり“自然体”でチョイスしていくのがいいのだろうと思っています。
具体的には、『HINOKO TOKYO』を使っていろいろ試してみようと企画しているところです。『HINOKO TOKYO』を運営してみて、改めて「場」をもつ重要性を実感しました。「働く」「暮らす」「遊ぶ」をシームレスにつなぐ場があることで、可能性がグッと広がる。お客様を『HINOKO TOKYO』に呼んでオフサイトミーティングすることもできますし、ミーティングの後は焚火を囲んで親交を深めることもできる。今度、サウナも造ろうと計画もしているんですよ!
アウトドアフィールドに集まるきっかけを、どんどん提供していきたいと考えています。1回でも来てくれれば、ファンになってもらえるような場所を作りたいです。フィールドという場をもつTRAILHEADSだからこそ、できることがたくさんある。みなさんにとっても“自然体”でいられる、理想の場を一緒につくっていきたいと思っています。
-『HINOKO TOKYO』を含め、TRAILHEADSの今後のあり方に目が離せませんね!スペースキーも刺激を受けてがんばります。本日はありがとうございました!
■ おまけ:おすすめアウトドアギア ■
「CRUST Bikes(クラストバイク)」というメーカーのROMANCEUR。海外で有名なライダーの”ULTRA ROMANCE”のシグネチャーモデルです。このMOVIEをぜひみてください!良さがわかるはず!
■ おしらせ ■
会員制キャンプ場『HINOKO TOKYO』にて、ワーケーションサービスをスタートしました!2020年11月のトライアル利用はおかげ様で満席となりました。今後も取り組みを広げていきますので、興味ある方はサイトをチェックしてみてください!
■ 編集後記 ■
アウトドアをルーツに持つ山口さん。経験からくるアウトドアに対する想いと可能性に、同じくアウトドアを愛するスペースキーとしても尊敬の念を抱きました。印象的だったのは、自然体というワード。TRAILHEADSを象徴する概念であり、目指していく理想の価値観。リラックスしてにこやかに話す山口さんが、その価値観を体現されていると感じました。多くの人が自然の中で解放され、自分らしく過ごせるように。そのような場を、スペースキーとしてももっと増やしていきたいと思いました。(小野)