宇宙DAOの時代へ
株式会社スペースボア(香川県高松市、以下SB社)は分社化を行い、新たにスペースポート四国(仮称)を運営する新会社を設立することとなりました。新会社の名称は『合同会社ASTRODAO(仮)』とし、2024年11月1日より活動をスタートすることとなります。
分社化の背景として、スペースポート開拓運営事業を独自に行い、エンジン開発をメインで行うSB社との業務分担を考えております。株主をはじめとした関係各位には既にお伝えをしているところであります。分社化後も合同会社ASTRODAO(仮)の代表社員は岸川が務めて参ります。
以下に分社化を行うことによるメリット・デメリットを挙げます。
メリット
リソースの集中
新型ハイブリッドブースターエンジン開発に特化することで、技術開発リソースを効率的に集中できる。これにより、専門性が向上し、開発速度と革新性が高まる。リスク分散
スペースポート事業とエンジン開発事業を分離することで、どちらかの事業が失敗した場合でも、もう一方の事業に影響を最小限に抑えることができる。事業運営のリスクが分散される。財務管理の透明化
それぞれの事業の収益性やコスト構造を明確化できるため、投資家やステークホルダーに対する報告が容易になる。独立した財務管理により、事業の健全性が向上する。柔軟なパートナーシップ形成
事業分離によって、それぞれの事業に最適なパートナーシップや資金調達戦略が可能になる。スペースポート運営やエンジン開発に特化した外部の投資家やパートナーを引き込みやすくなる。成長戦略の独立性
スペースポート事業とエンジン開発事業が異なる市場やニーズに対応しているため、独立した成長戦略を追求できる。各事業が独自に市場機会に適応しやすくなる。
デメリット
シナジー効果の喪失
スペースポート事業とエンジン開発事業を分離することで、両者が持っていた技術や資源のシナジーが減少する可能性がある。共同開発や相互利用による効率性が失われるリスクがある。運営コストの増加
事業を分離することで、管理部門や運営に必要なリソースが二重に発生し、全体の運営コストが増加する可能性がある。特に管理・人事・法務部門などでの冗長な支出が生じる。ブランド力の分散
スペースポート事業とエンジン開発事業が一体となっていたブランド力が分散される可能性がある。統一的なブランドとしての認知度や信頼性が薄れ、マーケティングの効率が低下することが考えられる。競争力の低下
事業分離によって、個々の事業規模が小さくなり、競合他社に対する競争力が弱まるリスクがある。特に大規模な投資や契約の獲得が困難になる可能性がある。内部コミュニケーションの複雑化
事業間の連携が低下し、コミュニケーションや意思決定のスピードが遅くなる可能性がある。異なる組織間での協力が必要な場面で、情報共有が難しくなるリスクがある。
また、以下に新会社がDAOの仕組みを使いスペースポートを開発するメリットとデメリットを示します。
メリット
意思決定の透明性
DAOを通じて、すべての意思決定がトークン保有者の投票によって行われるため、透明性が高まり、不正や偏った判断を防げる。分散型のガバナンス
中央集権的な管理者が存在せず、コミュニティ全体がスペースポート開発に関与できるため、柔軟かつ民主的な運営が可能になる。資金調達の容易化
トークンを活用して資金調達を行えるため、従来の投資モデルに比べて多くの投資家や参加者を集めやすい。コミュニティの活性化
DAOの構造により、トークンホルダーが積極的に関与することで、コミュニティが自発的にプロジェクトを推進し、創造的なアイデアが集まる。インセンティブ構造の強化
トークンを通じて利益分配や報酬が得られるため、メンバーは積極的にプロジェクトを成功させるためのモチベーションを持つ。
デメリット
意思決定の遅延
トークンホルダーによる投票に依存するため、緊急時や迅速な判断が必要な場面で意思決定が遅れる可能性がある。参加者の質のばらつき
DAOの参加者全員が十分な知識や経験を持っているとは限らず、専門的な判断が難しい場合がある。ガバナンスの不安定性
多くの参加者が意見を持ち、時に対立が生じることで、プロジェクトの進行が不安定になるリスクがある。セキュリティリスク
DAOの運営はブロックチェーン技術に依存しているため、技術的な障害やセキュリティの脆弱性に対するリスクが常に存在する。法的規制の不確実性
DAOは従来の法的枠組みとは異なるため、法的な整備や規制が不明確であり、運営が規制によって制約されるリスクがある。
デメリットを超えるメリットを享受できるように邁進してまいります。
引き続きSB社並びに新会社合同会社ASTRODAO(仮)へのご支援、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
株式会社スペースボア
代表取締役CEO
合同会社ASTRODAO(仮)
代表社員
岸川俊大