【宇宙ニュース】【ウェッブ宇宙望遠鏡が新しい小惑星を偶然発見】
【挨拶】
こんにちは。宇宙地球館オーナーのウニウニです。
本日もnoteを更新いたします。
さて、本日はNASAが中心となって開発を行っている
「ウェッブ宇宙望遠鏡」が新しい小惑星を偶然発見した?
というニュースが入ってきましたので
緊急で投稿しております。
【概要】
マックス・プランク地球外物理学研究所の
天文学者トーマス・ミューラーさんを筆頭とする研究チームは、
火星と木星の間に広がる小惑星帯に存在するとみられる
未発見だった小さな小惑星を「ジェイムズ・ウェッブ」宇宙望遠鏡が
検出したとする研究成果を発表しました。
この小惑星は幅100~200m程度と推定されており、
ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した天体として、
また、これまでに見つかった小惑星帯の小惑星(メインベルト小惑星)
として最小の可能性があるようです
今回発見が報告された小さな小惑星は、ウェッブ宇宙望遠鏡の
「中間赤外線観測装置(MIRI)」によって2022年7月14日に
取得されたデータから見つかりましたが、
ミュラーさんたちは最初から未知の小惑星を捜索していたわけでは
ありませんでした。データの取得はMIRIのキャリブレーションが目的で、
フィルターの性能をテストするために
既知の小惑星「1998 BC1」(直径約15.7km)をターゲットに
実施されたのですが、
技術的な理由(ターゲットの明るさと望遠鏡のポインティング)で失敗した
と判断されています。
キャリブレーションは上手くいかなかったものの、
研究チームはこのデータを、赤外線のデータのみで小惑星の軌道の
絞り込みとサイズの推定を可能にする「STM-ORBIT」と呼ばれる
新しい手法の確立とテストに活用することにしました。
MIRIによる1998 BC1の観測データを地上の望遠鏡や
欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡「ガイア」の観測データと
組み合わせた結果、STM-ORBITの有効性が実証されました。
ウェッブ宇宙望遠鏡や「ハッブル」宇宙望遠鏡を運用する
宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)のブライアン・ホラーさんは
「小惑星帯に存在するこれまでは検出できなかったサイズの小惑星を
偶然検出できるMIRIの可能性を強調した素晴らしい成果です」
とコメントしています。