『センキョ割』から習う変換力
期日前投票に行ったあと、スタバに寄って、注文を終えて、沈黙が生まれるちょっとした時間にバリスタに「選挙、行きました?」と聞いてみたところ。
「まだ行ってないんですけど、選挙のなんたらかんたらで、ノジマに行ったら割引になるのでなんとかかんとか」と言っていて。
ちゃんと聞こうって構えていた訳でないので、あまり頭に入ってなくて。
「えーすごい!」「良いキャンペーンですね」って、なんのこと言ってるか分からなくて適当に答えたのですが、あとで気になって調べてみました。
どうやら一般社団法人選挙割協会というところが「投票後、投票済証明書や撮った写真がクーポンの代わりとなり、参加店で特典が受け取れる」という取り組みの促進のための働きかけをしているようで、ノジマもその取り組みに参加する企業で割引キャンペーンをやっていて、それを見たという話だったようです。
「非常に面白い取り組みだなぁ」と感じました。私がもし小売事業を展開する社長なら「これやろうよ!」と言ってると思います!
選挙後って意外と時間があったりするので、選挙後の過ごし方として体験を設計できますし、PR活動としても自治体が保有するメディアへの露出や応援がもらえたり、来店のきっかけづくりにもなります。
なによりも投票率を高めることができれば、より多くの人の意思を反映できる社会になるため社会貢献になります。
割引分を負担したとしても、とても有効な手段だなぁと感じました。
「選挙に行こう」というのも大切なのですが、私としては「いまいちクリエイティブなやり方じゃないな」と感じるのです。
こういう「変換する力」が今の世の中にはもっと必要だと感じる次第です。
みなさんも「変換力」を身につけて「やりたくない(つまらない)」を「やりたい」に変え、意識や行動を促すような体験を設計してみてください。
ここのアイデアを出す仕事は電通っぽい仕事で個人的に好きです。