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UTMB 2024 当日編①

いよいよ8/30 18:00スタート!

の前に仮設トイレチェック。

おがくずみたいなのを
すくってかけるらしい。ほぉ…

🚽

この数ヶ月近く、転倒なくやってきたのに
(未遂は多数)
3日前の試走会でコケるという
一番やってはいけないことをやってしまう。

もーバカバカバカバカタレーカバヤキノタレー‼︎

右膝と右太ももに切り傷、擦り傷。
打って紫色になった膝が
また変な形に腫れてる…けど
幸いにも捻挫はなし。
当日までになんとか薄い膜は張る。

血小板ちゃんありがとう(;ω;)

切り傷がハーフタイツの縫い目と
重なりそうやけど、気にせずいけそう。

🍚

朝ごはん食べて寝て起きて
準備して
昼ごはん食べて寝て起きて、と
妖怪クッチャネーの本領発揮。
正直このまま寝ていたい。けど
布団の外に旅立たなければ。
布団の中から出てえらい!

Courmayeur行きの大会デポバッグを預けて
スタート地点へ向かう。ソワソワフランソワ

よろしく頼みますー

周辺はめちゃすごい人人人!
通常の必携品だけでなく
HOT kitが必携に追加され
かなりの暑さが予想される中、
盛り上がりもかなりの熱さ!

写真や動画で見たことある街並みと人の波が
熱量をもって目の前に広がってました。

すごーい!すごーい!
(語彙力減どころかマイナス)

この先は思ったことや起きたことを
だらだらと書き連ねていますので
ここでも結果を先に申し上げておきましょう。

UTMB index 100mile 400前半の人が
ヒィヒィ言いながら158kmで関門アウト
DNFになるまでの記録です。

常に関門時間が真後ろか真横にいました。

長い文になってます。
まさかの前後編。

だって41時間以上動いてるもん。

高低図眺めながらお読みいただくと
より楽しめるかもしれません。

初めて見た時はケロケロケロッピしそうやった🤮

スタート

Chamonixの街中を出てもしばらく続く
沿道の応援。これが噂に聞くやつか!
こりゃ確かにテンション上がって
ペースも上がりそう。そして暑い。

実はこの1ヶ月近く、走り出すと
しばらくの間、左膝が痛くて
違和感ある状態が続いてて、
試走の時も痛かった。
こけちゃったし、右も左も痛みに傷にと
100mile大丈夫かいなと不安に思ってたけど
こけどころ(?)がよかったのか
全然痛くない。(その後も痛みはなかった)
これもテンションのおかげかもしれないなと
走りながらちょっと安心した。

どんどん抜かれていくけど焦らない。
周りはみんな自分よりはやい人ばかりだから
つられないつられない。落ち着け餅つけ。

ツアー参加の方や他の日本人の方とも前後し、
暑いですねーがんばりましょうねー
なんてお話したりしながら進む。

ここで凡ミスに気づく。
いきなり時計の表示が

「ゴールまであと16Xkm」

と、明らかに表示設定ミス。

オワタ/(^o^)\

時計止める?やり直す?
総計時間がわからんくなるからやめとけ!
でも次の地点が「あと160km」って辛くない?
残り累積9000からのカウントダウンとか厳しいって!
今ならまだ傷は浅い!
と大慌てで脳内会議。

おおお落ち着け、CPや関門時間は入れたはず。
なぜだ?ちょ、待てよ待てよ待てよ…⁈

(シンキングタイム)…🐣

ポイントは確かに入れた。
けど「表示する」を選んだ記憶がない。
やってない。
あああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーー確認する時間は十分にあったし、なんならスタート前に時計ヨシ!転送ヨシ!とか確認したよなぁああああああああああーーーー凡ミスが過ぎるーーーーヴァァァーーーー

ということで設定し直すわけにもいかず
全然進んだ気にならない残距離表示のまま
進むしかない。あああマヌケーーー

ここから次の関門までの距離や時間は
手持ちの高低図からざっくり計算。
ただでさえ算数苦手マンなのに
余計に頭使うことになってつらい。

これからは一度、動かそうな。
約束だぞっ

〜Saint gervais 21.7km地点
21:40頃通過 関門22:00


丹羽さんとタッカー🐕が沿道にいる〜!
応援で街中はすごい賑わっていた。
ここまでも(そしてこの先も)
ちょいちょい日本人の方がいて
応援してくれたり、日本人やなくても
日本語で応援してくれたり
名前呼んで応援してくれたりした。

ホイミ/ケアルをかけてくれてる感じで
嬉しい☺️じんわり効く回復魔法。

街中の公園の芝生みたいなところで
またつまずきかけた。
片膝ついて耐えたものの
先日こけた傷のある方が下になり
傷を重ね塗り状態。ギャフン
思わず声が出て
前後の人が大丈夫かっ⁉︎と
サッと声かけてくれた。
何もなさそうなところで
突然叫んですまんかったな…。

道端の水道でさっと洗う。
飲めるか知らんけどこういう水場を
いくつかの街中で見かけた。
飲んでる人もいたけど…お腸夫人は
許してくれるのかな🤔OPPとかさぁ。

大会エイドではお水もらうのみ。

〜Les contamines 31.3km地点
23:30頃通過 関門0:00

「関門30分前までに出ればまだ可能性はある」
というまさにその30分前にIN。
30kmで終わるわけにはいかんと
必死ではあるけどでもまだあと140kmある。
そんなことを考えて走ってきて
ひとまずは間に合ってホッ。

としている時間もなく、
さささっとツアーサポートを受け
味噌汁にありがたみを感じながら次へ急ぐ。
大会エイドではタンクから水もらっただけ。

〜La balme 40.0km地点
1:45頃通過 関門2:00

多分この辺で猫がコースを先導してくれた。
幻覚じゃない。本物。🐈
でもいつの間にかいなくなってたな。ニャーン

大会エイドの水は水道ひねっていれるタイプ。
ここでも水のみをもらう。
これから上にあがるのでババッと
お着替えタイム。
寒くなってくるけど顔はほてってるので
手ぬぐいはビチャビチャにして出発。

頂上超えてくだるとき、補給に固形物を
噛みながら落ち着いて降ろうとしたら
賞味期限切れS◯Cバーがカッチカチ。
寒いから。
ええ⁈いっつもやわらかいやん!
歯が折れそうなくらい固くなっててビビる。

カッチカチやぞ(イメージ)

あがが…歯が…🦷となりながらも、
ちびちびとかじる。高度がさがるにつれ
いつもの食感に戻ってきた。
そんなに気温違うんや。

動けてるので感覚的には暑くも寒くもなし。
お着替えが功を奏した感じ。

〜Les chapieux 51.1km地点
4:50頃通過 関門5:15


間に合ってホッとするものの
ひと息ついてる時間はないので
大会エイドでタンクから水をもらい
温かいスープをもらってすぐ出発。

ここからCol de la seigneに向けて
ひたすら登ってくけどすごい風。
何も遮るものがない。
登り続けてるし、寒く感じなかったけど
周りをみると上下レインでフル装備の人も。

ただ次第にこれは扇風機の「強」に
当たり続けてるのと同じなのでは?
と思い始める。

あかん!このままでは風に体力削られる!

気を抜くとシェルが吹っ飛んでいきそうな中、
風対策として前掛け状態で着る。
飛んでいったらもう回収無理やな〜とか
景色すごいけどスマホ出す余裕はないな〜
なんて考えてると、突然ケモノ臭。
顔を上げると間近に羊の群れ。ワァーモフモフー

〜Lac combal 69.2km地点
9:30頃通過 関門10:00


ヒェー、エイドが見えてからが
むちゃんこ長いやないか。
(この先ずっとそう)

既に暑い。っていうか日差しが痛い。
ので再びババッとお着替えタイム。
約8時間前まで着てた汗つきのウェアやけど
湿度がないからかそんな臭くないね(白目)。
うん、大丈夫。
ここのエイドも水だけもらう。

道に影が見えると、そっちに吸い寄せられる。
この後は影のない山を黙々と登る。
まさかあそこまで行かないよねっていう
「あそこ」の方に動く選手の姿。マジか。
あそこまで行くんか。
自分は何十分後にあそこに行けるんや。
暑い。足取りが重い。日差しが痛い。
進んではいるけど周りの2分の1くらい。
あともう一回、この日中が来るんか。
動けてないわけじゃないから
焦るな〜、でも急げ〜、無理〜、
無理とかいうな〜、なんてことが
頭の中でぐるぐるぐるぐるグルコサミン

小川の水をばしゃばしゃかけたり
手ぬぐいや帽子をビチャらせたけど
ちょっと冷やし方が足りないなと思いながら
登ってた。帽子は白にしたのになぜ
アームカバーは黒にしてしまったのか。
ここで時間を使いすぎてる。うぅ。
でも脚は動いてるし補給もできてるので
のろのろながらも止まらないようにする。
止まるのはトイレと
関門もしくはゴールやで。

そうこうしてるとカウベルの音が聞こえ
テントと人の集まりのようなかたまりが
向こうの方に見える。
あれっCPかな⁉︎なんて喜んだのも束の間

牛やった

🐄🐂🐃

牛の群れをテントや人の姿に見間違えた。

この後も牛のカウベルの音には
ビビり散らかしつつ(特に夜)
やさぐれてくるとあれは応援とちゃう。
どうせ牛や!キィーッってなってました。
ごめんな、牛。

〜Checrouit 77.8km地点

Courmyerまであとはくだるだけ。
ここのトマトパスタが美味しい
と聞いていたのでどうにか食べたい🍅
が、時間はない。
ソースだけちょうだい🥺とお願いして
一気飲み。
美味しい…もっと味わいたかった…

エキスポで試飲し、飲めると思った味の方の
大会提供スポドリ的なやつを補給し
砂ぼこりが爆裂に舞う中を走ってくだり
大会デポバッグが待つCourmayeurへ。

そしてこのスポドリ的なやつがどういう訳か
飲むたびに口の中に洗濯後のティッシュを
ばら撒かれたみたいになった(伝われ…‼︎)。

なのでずっとペッペペッペッ😛
すごい砂ぼこりのことよりも
そっちのがずっと気になってしもた。
あれは一体なんだったんだ。
(直前まで入ってたものと反応して析出した?くだりでよく攪拌しちゃったし…)

ペッペしつつも時間は迫る。
これ関門に間に合うか⁉︎
いや、ギリ行けるのでは⁉︎と走り続ける。
前の人も関門時間を気にしながら
一生懸命走ってるのが伝わる。
ゼーハーしながらそこについていくけど
苦しいのは嫌いだからつい緩めたくなる。

でもここで緩めた時の呪いは
後からもっとずっと長いこと
引きずって辛くなんねんぞ!
とお尻をたたく。
この先のことよりもまずは目の前の関門を
クリアすることだけ考えた。

〜Courmyeur 83km地点
13時頃IN 関門13:15

あああ間に合った!
余裕はないけどまだ次へ進める!

デポバッグ受け取り場所で
ちょっと迷子になりつつ
体育館内にいる
ツアーサポートの皆さんのところへ。

📢「(関門時間まで)あと15分やぞー」と
建物内にアナウンスが響く。


初イタリアやけど最早それどころやないCourmyeur以降については②へ続く…

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