5分で分かるマーケティングの基礎
マーケティングを勉強するにはどうしたらいいか。
新卒や転属などではじめてマーケティングに関わる方にとっては特に、悩ましい問題かと思います。
マーケターが携わる業務も市場調査、顧客分析、広告出稿など、幅広くなっています。そのためどこから学べばいいのか、分からなくなってしまいがちです。
好きな領域、現在携わっている領域から手をつけるのも1つの考えではありますが、まずは、基本からしっかりと学んでみてはいかがでしょうか。
例えば数学を学ぶとき、最初に数式や定義から学ぶかと思います。いきなり問題を解くことは難しいでしょう。マーケティングも同じです。
あの商品はどうして成功したのか。皆が知っているあのサービスはどういった戦略を使ったのか。
「マーケティングの仕組みを理解し、土台を築く」ことで、今ある商品やサービスのマーケティングに新たな発見ができ、自分の仕事に活かすことができるでしょう。
マーケティングとはなにか
まず、マーケティングの定義について考えてみます。
こちらの記事では、個人・団体・辞書など多岐に渡るマーケティングの定義を紹介しています。
マーケティングという言葉が非常に幅広いことが分かります。
ではそもそも、マーケティングはなにをきっかけとしてうまれた言葉でしょうか。
マーケティングの歴史
マーケティングがうまれたのは19世紀のアメリカといわれています。
当時、イギリスから始まった産業革命によりアメリカでも大量生産が可能になりました。しかし植民地を持っていたイギリスとは異なり、アメリカは自国内での販売と限られていました。そのため、自国内での製品需要をどう高めるか、効率良い販売方法はないのか、考えられるようになりました。これがマーケティングのはじまりです。
その後、アメリカマーケティング協会が設立され、マーケティングを 「生産者から消費者もしくは利用者への財の流れを方向づける企業活動の遂行である。」 と定義しています 。現在に至るまで、協会によるマーケティングの定義は何度か改定されています。最新の定義では「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。」とされています。
時代の変化とともに、さまざざまな要素が加わっていくマーケティングを体系立てたのは、近代マーケティングの父とも呼ばれるフィリップ・コトラーです。
コトラーのマーケティング概念の変遷について、時代背景と時代ごとにどのような手法があったのか、こちらの記事でシンプルに説明されています。
フィリップ・コトラーは50年以上ノースウエスタン大学のケロッグ経営大学院で教鞭を取るかたわら、70冊以上の本を執筆してます。また2010年には ワールドマーケティングサミットを設立し、「新しい現実におけるマーケティング」をテーマに活動を行っています。ワールドマーケティングサミットでの講演内容はこちらでスライドを中心にまとめられています。
マーケティングについて今までの話はもちろん、これからにも触れられています。
マーケティングの基本を学ぶなら、フィリップ・コトラーは欠かせません。
よりマーケティングを知るために今や、マーケティングに関連する書籍は膨大な量となっています。基本からといっても、多くの本を前にどれを読もうか迷ってしまいます。
そこでおすすめしたいのは
マーケティングに関する書籍の紹介記事では、紹介される冊数が多いほど領域が広くなってしまいます。ただがむしゃらに読むのではなく、まずは基本をしっかり抑えることからはじめませんか? これらを読めばマーケティングの素晴らしさや面白さに、思わず感動してしまうでしょう。
もっと掘り下げたいという方には
紹介されていない本であってもマップに当てはめることで、どのタイミングで読めばいいのかが分かります。それからマーケティング全体のスキルを可視化しているので、今後広げていきたいスキルも分かります。
今回紹介したのは書籍についてですが、わたしたちのインタビューの中でもマーケティングについてお話いただいた記事があります。
こちらもぜひ参考にしてみてください。
家にいる時間が増えた今こそ、周りと差がつく勉強に力をいれてみてはいかがでしょうか?