映画館で映画を観る価値
最近は、たいていの映画は動画配信サービスで見られるようになり、最新作も終映から数ヶ月後には配信開始になることが多くなりました。
私自身も、いくつかサブスクに加入しており、時期によっては毎日のようにサブスクで映画を観ています。
ただ、たとえ全ての映画がサブスクで観られるようになったとしても、映画館で映画を観る価値は薄れないし、むしろますます希少性が高まるのではないかというのが私見です。
いくら家で気軽に映画が観られるといっても、ちょっとつまらなかった時にすぐにスマホに手が伸ばせたり、試聴を中断できたりしまう環境では完全に集中して観ることは難しいです(ちなみに私はこの誘惑への対策として、スマホの電源を切り、手の届かない遠くの部屋におくようにしています笑)。
映画館に行けば、ひとたび映画が始まれば、スマホはいじれない、自由に立ち歩くこともできないというある意味束縛された環境で、映画だけに集中できます。何よりも、映画が始まるときに、あたりが暗くなって独特の緊張感が高まる感じがたまりません。
また、家で映画を観る場合、大抵は1人か、他の人と見る場合でも家族や親しい友人と観ることがほとんどなのではないかと思います。
でも、映画館で観れば、名前も知らない、おそらくその後2度と会うこともない人と、同じ時間を共有することになります。
たとえ、言葉を交わしたり、リアクションをしたりしなかったとしても、何となくどんな風に感じているのか伝わってきます。
そんな感じで、私は映画館が大好きなのですが、最近上映中にスマホの着信音が鳴りっぱなし、あるいは堂々とスマホをいじっている観客に遭遇してしまいました。映画自体は素晴らしかったものの、着信音やスマホ画面からの光に気が散ってしまい、完全に没頭できない時間がありました。
そうした人はごくわずかだと思いますが、家でも後々観られる作品をわざわざ高いお金を払って映画館で観ているのですから、皆で映画館の作品に没頭できる環境を守りたいものです。
さて、私が今楽しみにしている映画は来月から始まる「エターナル・サンシャイン」のリバイバル上映です。「タイタニック」ローズ役のケイト・ウィンスレットがヒロインの恋愛映画で、サブスクで以前に視聴して好きな作品の一つになったのですが、今回のリバイバル上映は35mmでの上映とのことで、またパソコン画面で1人で観た時とは違う感覚が得られるのではないかとワクワクしています。