黄昏のまほろば遊園地〜私が忘れたもの〜
7/2に終演した遊園地全体をつかった公演。数時間の出来事を振り返ってみる。
人生初のソロ遊園地。目的はイマーシブシアターと呼ばれる、体験する演劇。俳優の後をついていき、協力したり目の前で起こる景色を眺めたりする。
⚾️アオハル野球部コース⚾️
受付後、まず4つのコースの中から決める。
スポ根のような熱いドラマを見てみたかったので、ときめいたコースを選択。
なぜこのコースに惹かれたのか?
吹奏楽部だった時代、外から聞こえてくる野球部やサッカー部のかけ声に「お互い大変だけどがんばろうね」と励まされていた部活時代を思い出した。
一度も思い出したことのない記憶。それに紐づいて部活や教室、毎日通った図書館の景色が鮮明に蘇る。
開場〜開演の1時間。
今回は19:00開演に参加。受付開始は18:00。この1時間の間にアトラクションに一つ乗る必要があった。ちゃんと遊園地を楽しめるようになっていて嬉しい。遊園地なんて10年以上来ていない。
こんなに明るかったっけ。
狂ったように何度もアトラクションに乗ったっけ。
そんなことをボンヤリと思った。
アトラクションは、子どものころ浮遊感がクセになったバイキング。私の中では大きいブランコ。空がオレンジ色になっていく瞬間をなんとも言えない浮遊感と(周りの)絶叫と共に過ごした数分。
ちなみに私はこういうとき声が出なくなるタイプ。
受付で「死ぬほど暇な時以外読まなくて大丈夫です」と言われた紙を読んでみた。
言われたら読みたくなるタイプ。
...死ぬほど暇な時以外読まなくていい内容だった(笑)
一人で寂しかったので、キャストと話すために「内緒話バッジ」を購入。
見せると内緒の話を聞かせてくれるそうだ。
何人かに見せてお話しを聞く。おそらく選んだコースにはいない人たち。後からこの内容がどんな発見をくれるのだろう、と疑問に思う。
開演、そして夜。
アオハル野球部コースを選ぶ。キャストと同じコースを選んだお客さんと共に遊園地を駆けまわった。
一人で訪れていたので、こんな大人数を楽しめるだろうかと不安だったが知らない人と「これってこうじゃない?」「あっちにあったよ!」「見つけたよ!」と自然に会話が始まっていた。
ただついてきて眺めている人もいて、それぞれの楽しみ方ができるのが良かった。
きださおりさん×今井夢子さん×佐野 功さんのアフタートークもあったのでニヤニヤしながら聞いていた。帰りに偶然夢子さんに会ったので私が見たこと、感じたことを話した。
「えー!そんなことがあったの!!」と嬉しそうに聞いてくれるので言葉があふれて止まらなかった。人に好かれる方だなぁ。
帰りの電車にて。この想いが出てきてよかった。
忘れなくても、忘れてもいい。
大事なのは、自分で決めるってことだと思う。
なぜ今回行こうと思えたのか?
数年前からきださおりさんの作品は気になっていたけれど、謎解きはハードルが高く一人だと怖くていけなかった。
今回は知り合いの俳優がいて謎解きではない。何より脚本が今井夢子さん。
彼女が作る世界が好きだ。優しい。
ムケイチョウコクの作品を体験したり本人と話す機会が何度かあった。
「なんでそう思ったの??」「嬉しいー!!」と子どものようにはしゃぐ姿に「自分の気持ちに正直でありたい」と憧れている。
noteにある、俳優たちに家で演じることができる短編を書き下ろした作品も読んだ。
アイデアはどこから生まれてくるんだろう。いつからこんなに書けるようになったんだろう。
次、会ったら聞いてみたいことリストに仲間入りした。
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