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プライマ・フェイシィ鑑賞記録。
2022年、イギリスのハロルドピンター劇場で上演された今作。7月に公開され、日本での終わった。
National Teater Live (NTL) とは?
ロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターが行っている企画であり、衛星中継により、ナショナル・シアターその他の上演を世界中の映画館やアートセンターで上映するというものである。
2009年に始まり、当初は映画館などでの上映だけを実施していたが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行をきっかけに個人向けのインターネット配信事業も開始した。
舞台をあまり観たことがない人でも楽しめるはず。
プライマ・フェイシィについて
2022年、イギリスのハロルド・ピンター劇場で上演された作品。
脚本は現役弁護士でもあるスージー・ミラー。
法廷でのセリフが重くのしかかってきた。
現実と、それに対する叫び。
モノローグ(1人語り)とダイアローグ(会話)を織り交ぜながら、女性の苦しみや状況を鮮明に描いていく。フラッシュバックを起こす可能性もあるので気をつけてほしい、と上演前に一言が添えられた。
ストーリー
ジョディ・カマーが主に演じるのは、性加害者の男性を弁護する法廷弁護人テッサ。
ところが、彼女自身が被害者になり状況は一変する。
加害者は同僚の弁護士。
自分が法廷に立つことになり、ようやく今まで自分がどんなことをしてきたのかを知る。
事件が起きた瞬間、自問自答を繰り返す日々。
2年以上の歳月をへて法廷に立つ彼女。
何が語られるのか。
そして裁判の結果は____。
レビュー
観ているだけで本当に辛かった。視覚的な演出ではなくジョディ・カマーの表情に、知らないはずの感情が揺さぶられる。
彼女と同じように憤り、泣いていた。
1度は見ておかなければならない。
他人事ではない。
でも悲しいかな、届いてほしい人々にかぎって観る機会はないのだろう。
体験してみなければわからない
何度も使い、聞いてきた言葉がよぎる。それでも、体験しなくてもいい出来事はある。
性暴力もその一つ。
結果がわかっていたとして。
私も、誰かも、叫び続ける必要がある。
私はここにいる。
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