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【IRの裏側】IR担当視点の「決算説明資料のココを見てほしい!」

みなさんこんばんは!
スパイダープラス株式会社のIR担当、石田です!

スパイダープラスは上場後3回目の通期決算発表である2023年12月期決算の発表を2月14日行いました。

毎四半期、決算説明資料のマテリアルで「自己ベスト」を目指しており、今回も(毎回)過去いちハードでした・・・・!(IR担当として魂を込めに込めて決算説明資料を作成しています!)

本日のnote【IRの裏側】では、私視点で「スパイダープラスの決算説明資料、今回ここに注目!」という箇所を紹介したいと思います。

週末に各社の決算資料をご覧になる方も多いとおもいますので、ちょっとしたガイドとしてご覧ください^^

(決算関連資料は下記にまとめてございますので、併せて御覧ください!)

それではまいります!


説明資料、ココに注目! その①:「建設2024年問題」についてスライド

当社は、「建設2024年問題」が建設DXマーケットの転換点となり、巨大な建設業界のDXマーケットは拡大期と変革期を迎えること、をIRで継続して伝えてきました。

物流や医療では「2024年問題」がメディアで多く取り上げられ始めていますが、建設業に関する「2024年問題」はまだまだ認知度が高まっていません。我々が事業機会としてとらえる建設業の「2024年問題」を今まで以上に訴求していくことが決算説明資料の中でも一つの重要テーマでした。

具体的には、長時間労働が常態化している建設業界において、残業時間上限規制が5年間の猶予期間のもと適用されることが「建設2024年問題」です。

飛躍的な生産性向上が必要であること、残業時間上限規制のインパクトを少しでも投資家の皆さまにお伝えできるよう練りに練ったスライドです。

結果としてシンプルなものとなっていますが、「建設2024年問題」の重たさと重要性を一目でみて理解でき、かつ明瞭性にもこだわったIR担当渾身のスライドです(2024年このスライドを使い続けることにもなります)。何度も何度も構成や言語化を練り直しました・・・。

説明資料、ココに注目! その②:「3年間かけてスパイダープラスが獲得したアセット/コンピタンスをまとめてみた!」スライド

続いては、成長戦略パートの「2024年問題に向け、準備を進めた3年間」のスライドです。

スパイダープラスが上場から3年間、2024年問題に向けて何を準備し、どんなアセット(資産)/コンピタンス(能力)を蓄積してきたのかをスタイリッシュかつ分かりやすく、そして定量情報とともに表現しました。

当社が事業機会を捉え成長率を高めていくため、先行投資で構築した我々にしかない事業基盤について、投資家の皆さまに解像度高くお届けすることを目的とした重要スライドです。

このスライドでは、「建設DXを”届ける"チカラ」「顧客課題を"解決する”チカラ」というこの2つのグループに大別すること、そして「建設DXを”届ける"チカラ」「顧客課題を"解決する”チカラ」というワーディングに至るまで、これでもかというほどの議論が繰り返されました。

IRチーム一同、何度も何度もホワイトボードにアイデアを書き出し、整理し・・・をひたすら繰り返し・・・CEOから何度もフィードバックをされたり・・・想いが詰まりに詰まったスライドです!

(結果として、この素敵なワーディングとともに、定量的に表したこのスライド、「名作」の予感です。)

これから躍進するスパイダープラスにとって重要な要素ですので、ぜひご注目ください!

説明資料、ココに注目! その③:「業績予想及び損益シナリオ」スライド

「成長率を高めながら、収益性も追い求める」ことについて、投資家の皆さまが気にされるのは、「いつから、どの程度加速するのか」「いつから収益性がどの程度高まるのか」ではないでしょうか?

それを表したのがこのスライド!こちらは、CFO肝いりのスライドで、決算説明会では何度も回答に合わせてお示ししていました。(機関投資家1on1でも、このスライドにもとづく対話が何度もされていました)

このスライドが投資家との対話に貢献している理由は、「残業上限規制の適用開始による需要増加があらわれるタイミング」と「いつ黒字化するのか」
をシンプルにワーディング&図解で示していることです!

機関投資家1on1ではこのスライドをもとに、投資家が想定している成長率の加速タイミングや、黒字化時期の期待値を当社から伺い、対話へと繋がることができています。

決算説明資料で「伝える」のはもちろんのこと「深く対話する」ことができるスライドをつくることは今まで何度もチャレンジしてきましたが、過去のチャレンジのなかでもベストに近いものが生み出せた、、、と思います!(もちろんまだまだノビしろだらけなので、、、がんばります)

説明資料、ココに注目! その④:「スパイダープラス版BPaaSを言語化!」スライド

昨今、SaaSのビジネスモデルでは「プロダクト」と「BPOサービス」の組み合わせが重要な戦略であると言われています。

他のSaaS企業でも、「BPaaS」を説明資料で詳細に語られていたりします。
BPaaS(Business Process as a Service)とは、特定の業務プロセス全体を外部企業へアウトソーシングするクラウドサービスのことです。これを少しでもわかりやすく表現するため、「SaaS+BPO=BPaaS」と表現すべきか・・・、とても悩みました。

「スパイダープラスにとってのBPaaSとは!?」を説明しなければ、「ただ教科書的なことを言ってるだけ」になってしまいます。

実際に、スパイダープラスの成長戦略にとっても重要な「BPaaS」、それをしっかりと(分かりやすく)アウトプットする事にかなりの労力を使いました。そんな苦労の果てに生まれた「スパイダープラス版BPaaS」スライドです。

「人とテクノロジーが掛け合わされた未来の施工管理」をつくるという経営陣の想いも詰まったスライドです。今後のIRセミナーでも登板機会の多くなりそうな本スライド、ぜひご覧ください!

速報:機関投資家1on1でのフィードバック(抜粋)

決算発表後、機関投資家との1on1が始まっています。決算発表に関するフィードバック(抜粋)について、当社決算発表資料を見ていただく際にご参考となれば幸いです。

(機関投資家1on1のフィードバック一部抜粋)
・成長性を高めることが出来るSaaS企業が少ないなかで、足元の成長性を高めてきいることを評価
・現状の資本市場の状況から収益性を意識することは大事だと思う一方、マーケットに大きな成長機会が訪れるのであれば、収益性よりも成長投資をもっと行い、成長性をさらに高めることを重視してもいいのではないか。
・説明会から社長の意気込みも伝わってきた。FY2024のARR50億円は必ず達成してほしい。

注:2/16時点の情報かつ多数のフィードバックから抜粋かつ明瞭性の観点から要約して記載しております。

終わりに

皆さま、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

決算説明資料や短信、他の開示物は、各社のIRチームが魂をこめにこめてて作り上げた「作品」と言っても過言ではありません。「業績」はもちろんのこと、裏にある「作り手の思い」も少しでもお伝えできればと思い、記事を作成しました。


引き続き、スパイダープラスのIR noteにご注目頂けますと幸いです!

*【IR Monthly Report】に関する注意事項
本記事は、情報提供のみを目的として作成しています。本記事は、日本、米国、その他の地域における有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではありませんのでご留意ください。