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Google Cloudの新機能 リテール・サーチ|UX向上のキーポイント 検索落ちを防ぐ

Google Cloudが、オンラインショッピング体験向上のための新サービスを開始しました。2021年に Google Cloud と The Harris Poll が共同で行った米国消費者に行ったアンケートによると、94%が、サイト内検索結果で望んだ結果が得られなかったため、サイトを離脱したことがあると答えています。これは「検索落ち」として知られている現象です。85%の消費者は、検索体験が思わしくないものだった場合、そのショッピングサイトへの印象が悪くなると答えています。検索落ちのため、小売業者は米国だけでも毎年3千億ドルもの利益を喪失しています。にも関わらず、米国のショッピングサイト管理者の64%が、改善方法がわからないと答えています。3月31日にローンチした Google Cloud の小売業向け検索ソリューション、リテール・サーチを、サイトにビルトインすることで、Google品質のサイト内検索機能とレコメンデーション(おすすめ)表示機能を実装することができます。一つのショッピングサイトで何千、何万もの商品を扱う現在では、これまでのサイト内検索技術では、消費者の満足の行く検索結果を表示することは困難です。また、人々は普段の検索で、検索する意図をよく熟知した検索エンジンが、関連性の高い検索結果を表示し、過去の検索履歴から、好みに合いそうなおすすめの新商品をレコメンド表示してくることに慣れています。テール・サーチを実装することで、「半袖でゆったりしたシルエットの黒のロングワンピース」と検索すれば、もとめていた商品が検索結果に即座に表示されます。ショッピングサイトでも、機械学習やAIといった最新の検索テクノロジーとマーケティングとデータサイエンスの知見を駆使した、素晴らしい検索体験を、サイトを訪れるユーザーへ提供することができます。(参照※1) Google Cloudブログでは、特に先行ローンチ地域の記述はなく、サポートページは、既に日本語にも翻訳されていたので、日本でも実装可能と思われます。ロングテールキーワードや画像検索など、非常に幅広い検索クエリーから、Google品質の検索結果とおすすめ商品を表示することができれば、検索落ちを防ぎ、より高いコンバージョンを獲得することができるのではないでしょうか。商品の在庫状況や売上目標に応じて表示するおすすめ情報のカスタマイズもでき、データの前処理や予測困難なトラフィック急増にもAIが自動で対応可能です。(参照※2)

【出典元】
※1 How retailers build Google-quality search into their sites | Google Cloud Blog
https://cloud.google.com/blog/topics/retail/retail-search-product-discovery-increased-conversion-shopping-ecommerce-global-launch
※2 小売業向け検索ソリューション | Google Cloud
https://cloud.google.com/solutions/retail-product-discovery


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