検索で振り返る2021年|Googleの2021年検索動向まとめとマーケッターへの提言
今年もGoogleのYear in Search の季節がやってまいりました。2021年、最も検索されたキーワードは「癒やし」。今回のYear in Search 動画は、ここ数年同様、主なスピーカーはPOC(白人以外の人種)で、さらに2021年問題となったアジア人や先住民へのヘイトクライム急増の影響で起用されているPOCの多様性も広がった印象でした。そして、例年、その年に亡くなった有名人を偲ぶシーンがありましたが、2021年はその部分がなかったような気がします。Year in Search 「トレンドを見る」では、月ごとに話題となった検索キーワードトピックスが並び、クイズもあり、パンデミックから抜け出せると思ったのに、まだまだ先は長そうなことがわかり、暗い気持ちになりがちな2021年の振り返りを、少しでも楽しいものにしようという気持ちが感じられます。Year in Search 「急上昇ワードを見る」では、英語のキーワードが並ぶ中、Foodsの5位に「生姜焼き」、Gamesの4位に「モンハン ライズ」と日本語キーワードがランクインしています。「すべての地域」で国や地域も選べるので、ターゲット市場の2021年急上昇ワードを確認してみると面白い発見があるのではないでしょうか?(参照※1)
Think with Googleでのトレンド深堀りでは、再会、エンタメ進化、成長の可能性、大きな動き、人生を微積分、持続可能な生活、普通の再定義の7つの章に分け、2021年に増加したキーワードとその背景、そして企業がこのインサイトを2022年にどう活かせばいいのか、ヒントを提言しています。(参照※2、図1)2021年、「donation centers near me (近くの寄付センター)」という検索が前年比100%以上増加しました。人々がよりよい社会のために立ち上がり、行動を起こす時、企業はその個人をサポートする立場です。2021年は求人市場も様変わりしました。解雇が増えたというよりも、本当にやりたいことはなにか?と自省し、自ら職を辞する人が増えました。米労働省労働統計局によると、2021年7月の自主辞職者数は、4百万人に上りました。ハーバード・ビジネス・レビューによると、2021年7月末には求人件数は過去最高の千9百件を記録したにも関わらず、自主辞職者数は4月をピークに以降も高い離職率を継続していると報告しています。2021年4月~6月、「how to write a resignation letter (辞職願の書き方)」という検索が60%増加しました。保有株を売却する人も多く、Googleは「Great Resignation(大自主辞職時代)」というよりは、「Great Reevaluation(大再評価時代)のほうがふさわしいとしています。2021年は「normal(普通)」を再定義する年でもありました。Google検索では「border restrictions(渡航規制)」を含む検索が600%増加しています。Google検索データから、何が変化し、どの変化が今後も続きそうなのか、というヒント得ることができます。2021年を振り返り、次の変化への準備をはじめましょう。(参照※2、図1、※3)
【出典元】
※1 Year in Search: 検索で振り返る 2021 Google
https://about.google/stories/year-in-search/
※2 Year in Search: 2021 insights and trends - Think with Google
https://www.thinkwithgoogle.com/consumer-insights/consumer-trends/2021-search-insights/
※3 Google Points To These Marketing Trends For 2022 | MediaPost
https://www.mediapost.com/publications/article/369394/google-points-to-these-marketing-trends-for-2022.html
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