もうすぐ最終回…「進撃の巨人」を読むなら絶対に今がチャンス。

はじめまして、Piyaです。進撃の巨人を人に勧めて布教するのが趣味の、しがないオタクです。

今は期間限定でイギリスに住んでおり、普段はのんびりとイギリスに関するブログを書いています。こちらの記事も初めはブログ用に書き進めていたのですが、あまりにもイギリスに関係がない内容なのでnoteに書くことにしました。登録したまま何を書こう…と迷っていたnoteをこのような形で初投稿するとは思っていませんでした。


さて、この記事を書こうと思った理由ですが、そろそろ完結すると言われていた「進撃の巨人」が4月に最終回を迎えると予告されたからです。

私は別マガというアプリで最新話を追いかけていて毎月絶望するのを楽しんでいたのですが、それもあと2回しかないのか…と思うととても寂しい気持ちになります。(絶望する事に喜びを感じるようになってしまいました)

「なーんだ、原作がもう終わるのなら完結してから一気読みするよ」と思われたそこのあなた!ちょっと待った!もう少しで原作が完結する今のタイミングでこそ、読んでほしい作品なんです!という訳で、今回はそんな「進撃」の魅力を伝えるためプレゼンしたいと思います。極力ネタバレを回避するように文を書いてみたので、少し長いですがお付き合いいただけると嬉しいです。

「進撃の巨人」 あらすじ

『突如出現した「巨人」により絶滅の危機に立たされた人類。生き残った人類は50mもの高さの壁で生活圏を三重に囲い、100年の間平和に過ごしていた。壁の外の世界に憧れる主人公・エレンは壁外調査へ出られる調査兵団への入団をしようとしていたが反対されていた。エレンが10歳となった845年、突如現れた壁を超える巨体を持つ超大型巨人によって、エレンの住むシガンシナ区に巨人の群れが侵入する。目の前で母親を巨人に捕食されたエレンは巨人の駆逐を決意し、幼馴染みのミカサ、アルミンと共に第104期訓練兵団に入団する。』

 …と、ここまでの話を知っている方は多いのではないでしょうか。壁に囲まれた世界から出て、人間を食べる巨人を倒すぞ!と人類が奮起するマンガとして多くの方に認識されていると思います。かつて社会現象になった事もあるので、途中までは知っているけど読むのをやめたよ、という方もかなり多いはず。かくいう私も読むのが途中で止まっていた一人でした。ある時「最近どうなってるのかな~」と軽い気持ちで続きを読み、結局どっぷりハマってしまった読者の一人です。


途中で離脱した人が続きを読むと面白い

先程少し触れたように、初期の内容を知っていて世界観やキャラクターをある程度把握している人の方が読み進めていくとより楽しめる内容だと感じます。今は作中の世界が新兵から4年後の設定になっているので、キャラクター達もかなり成長して、内面も外見もかなり変わっています。また、誰がとは言いませんが物語から離脱したキャラクターも…かなりたくさんいます。

 

綺麗に回収されていく伏線

この漫画は何周も物語を楽しめるところが魅力です。さらっと読むと気付かないのですが、一度読んで色々な情報を得た上で改めて初めから読むと、あの時のあのキャラの発言はこういう事か!この時のこれはこういう意味だったのか!という新たな発見が出てきます。初回では気付かない伏線がとにかくたくさん張られているからです。「巨人」が存在するダークファンタジーの世界ではありますが、その世界の中でしっかりと辻褄が合うよう設定が作りこまれているため謎が明らかになるたび「なるほど!」と納得します。

大きく分けると、主人公達が「巨人に関して詳しい事が分からないまま戦わなければいけない」という緊張感がある初期、いくつかの謎が明らかになり目的が変わってくる中~後期、それぞれ違った気持ちで読めて面白いです。


ちなみに、伏線は全てがすぐに回収されるわけではなく、1話のタイトルの意味が10年越しの122話で回収されるなんて事がざらにあります。一気読みしたら10年待たなくていいので時短になりますね!(笑)


例として、解明されていく謎をあげてみました。

・巨人がいる中、どうやって高い壁を作ったのか
・巨人の正体とは
・壁の外の人類が絶滅したと何故言い切れるのか
・「進撃の巨人」というタイトルの意味
・本当の敵は何か


更に踏み込んで、少し読んだことがある方向けで言うと

・アニがなぜ結晶化出来たのか
・マルコが死んだ際の詳しい状況
・ユミルの言っていた「せ———」の答え
・ユミルの民とは
・唯一の東洋人であるミカサのルーツ
・リヴァイの苗字
・獣の巨人の正体 
などが明かされスッキリします(と同時に絶望します)

巨人 vs 人類というストーリーだと認識されておられる方は、そのイメージがアップデートされるのでぜひ続きを読んでみてください。

 

社会問題にも通じる深いテーマ

漫画の中で扱われる問題は現代社会とも通じていて、戦争人種差別について考えが及んだり、正義とは何かを考えさせられたりと深いテーマばかり。

ただの娯楽ではなく、歴史の授業を受けていると錯覚するほどの内容になっています。同じ人類なのにどうして争い合うんだろう、どうして分かり合えないんだろうという歯がゆさ、やるせなさ、もどかしさが湧いてきます。戦争のない日本において、読者がそういった複雑な問題と向き合うきっかけになっていると思います。


一番読むのが苦しい、84話「白夜」

ネタバレになるので詳しく話せないのですが、この話が間違いなく一番しんどい内容です。(既に読んだ方への補足:獣が投石してくるあの辺りです)

逆に言えばこの話さえ乗り越えてしまえば免疫が出来て後の話も読めるようになるのですが、この話だけは下手すると体調を崩します。私はマンガで絶望し、アニメで更に絶望し、USJのコラボアトラクションで止めを刺されました。これから読む方はお気を付けください。

 

イチオシは23~26巻の「マーレ編」

マーレってなんだろう?と思っておられる方には、あえて説明しません。なんだろうな~と疑問を抱いたまま漫画を読んで、答え合わせをしてみてください。

こういう戦う系の漫画を読むと、私はどうしても主人公サイドの肩を持ってしまうのですが、私と同じように主人公サイドを応援している人はこの23~26巻あたりで「うぉぉぉぉぉ!」と興奮する展開になります。鳥肌が立つぐらい面白いのですが、それと同時に正義とは何か?正しさとは何か?を深く考えさせられるパートでもあります。先程既に書きましたが、世界から争いが消えない事について今一度考えるきっかけを与えてくれます。

 

話が重いだけではなく面白いところもある

ここまでの説明では苦しい部分が多いという紹介でしたが、本編がものすごくシリアスな内容なのに同時にギャグも取り入れられるところが進撃の魅力。よく見ると真面目な話をしているシーンの擬音でふざけていたり、別冊マガジンの表紙でふざけていたりします。

また単行本の次巻予告で毎度嘘の予告を入れるのもお決まり。

更にはコラボ企画を選ばない事にも定評があります。

 人気ジャンルなだけあって数々のコラボをしてきているので、面白いものがたくさんあります。就活イベントとのコラボとか、デヴィ夫人とのコラボとか、YOSHIKIとのコラボとか…。良かったら調べてみてください。

 

今読むべき、と推す理由

以上の魅力を挙げた上で今読むべきだと推す理由は、

・最終回を誰にもネタバレされずに読めるから
・他の人と感想を共有できるから
・コラボイベントなどが多いから

この3つです。

これだけ先の読めないマンガは珍しく、もう最終回間近なのに「どうやって終わらせるんだ…?」と先が読めません。自分の予想と原作との答え合わせをするのがとても面白いので、是非ともラストをネタバレされずに読んでほしい作品です。しかし有名なタイトルなだけあって、最終話が掲載された後は色んな方向からネタバレされると予想されます。(ツイッターのトレンドやネットニュースなど。) 誰にもネタバレされず、新鮮な気持ちで最終話を読むための事前準備として、最終話手前まで読み込んでおくのが最大の防御になると思っています(何と戦っているんだ?) 

また、読んでいると熱い感情・悲しみ・絶望・感動、その他色々な気持ちがごちゃ混ぜになって湧いてくるため一人で読むのがしんどいです。少し読み進めるたびに溜めこまずに共有しないとメンタルがやられそうになります。でも漫画というのは最終回の後はゆるやかにアクティブなファンが少なくなっていくのが世の摂理…… 後でまとめて読むと、話し相手がいない……という事にもなり兼ねません。でも今なら!!まだ読者がたくさんいます!! 人と感想を共有しやすい今が、一番楽しく読めるラストチャンスかなと思います。

 そして最後、コラボイベントが豊富なのは漫画が最終巻を見据えていてアニメが放送されている今だけ。悲しい事に、コンテンツには旬があります。流行っている時期を逃して過去のジャンルにハマった事がある人には痛いほど分かると思いますが、ちょっと前に流行ったジャンルに後からハマると行きたいイベントがすでに終わっていたり、欲しいグッズが手に入らなかったりします。気付いたころにはもう遅く、悔しい思いをするしかなくなります。私自身ハマり直したのが2年程前なので「進撃の軌跡」というLinked Horizonのコンサートの存在を後から知り、とても悔しい思いをしました。2017年にMBSアニメフェスに行ってOP曲の「心臓を捧げよ!」を生で聞いたのですが、そのありがたみを全く分からないまま聞き流してしまったのも人生における大きな後悔です。大げさですが。笑


注意点

作者の諌山先生は容赦がないので、人気があろうとなかろうとキャラクターがばんばん死にます。私の推しもなかなかメインのキャラクターでしたがあっさり死にました。(ネタバレ防止のため名前は伏せますが…26巻で死ぬあの子ですとだけ言っておきます) 私はショックのあまり1ヶ月ほど推しの死を引きずりました。

 また、何度も言うようにストーリーがとても重く絶望的です。その上状況が悪すぎて「いやこれどうにもならないのでは…」という展開によくなります。メンタルがしんどい時に読むのはあまりオススメできません…。比較的元気な時に読んでください。

そして、人を食べる巨人と戦うというストーリーの設定上、グロテスクな描写が多いです。初っ端の1巻からなかなかハードです。ここまで一方的にオススメしてきましたが、苦手な人にはかなり厳しいと思うので、試しに読んでみて「あ、無理そう」と思ったらギブアップしてくださいね。


まとめ

という訳で熱く語ってみました。今まで色々なマンガを読んできましたが、一番「よく出来ているなぁ…」と感じる作品でした。こんなに作りこまれた漫画はなかなか無いです。

マガポケ公式で13話まで無料なので、気になった方は一度読んでみてください。続きも23巻まではアプリ内のチケットを使って無料で読めます。

初期の絵柄が気になるよ~、声や色がついている方が良いよ~という方はAmazon Primeでアニメを観られるので、試しに1話を観て合うか合わないか判断してみてください。

以上、Piyaでした!




読んでくださりありがとうございます。いただいたサポートは私のがんばるぞ!という気持ちになったり、ほっこりするためのコーヒー代になったりします。