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開校の決意と裏側編:SOZOWスクール高等部設立プロジェクトメンバー対談(後編)

SOZOWは2024年4月に、『学ぶ・遊ぶ・働く』を融合する新しい学校「SOZOWスクール高等部」を開校します。

スタートアップが新しい学校を作る。
限りなく難しいその挑戦に、なぜ取り組んでいるのか?

中核メンバー4人の対談の後編をお届けします!(前編はこちら

左から、コッシー(小助川将/SOZOW代表)、ピロリン(廣崎由佳/SOZOW広報)、
げーつー(柘植結旗/高等部事業リーダー)、むらたか (村田隆範/若くして活躍する事業メンバー)

子どもたちの声を受けて、開校を決意。通信制高校業界の課題に挑む

ピロリン:
高等部設立に向けて、具体的に動き始めたのはいつ頃でしたっけ?

コッシー:
構想自体はずっと前から練っていて、やろうと思えばSOZOWが高等部をつくることができる、ということも分かっていた。決め手になったのは、やっぱりSOZOWスクール小中等部の子どもたちの声。安心できる居場所ができて、一緒に学べる仲間ができて。この環境で、中学卒業後も学んでいきたい。SOZOWが高校も作ってくれたらいいのにって。

そして、2023年春頃から、1年後の開校を見据えて具体的に動き始めた。

げーつー:
まずは現状の高校業界のリサーチからでしたね。通信制高校についてとにかく調べていきました。少子化の中で全国の生徒数自体は減っている中、通信制高校に通う子は急増している。

コッシー:
多彩な特徴を持つ通信制の高校が増えて選択肢は増えているものの、実は進学・就職が決まらないまま卒業する人がなんと3割もいる。高卒資格を取ることが目的になって、社会で活きる力を育むための場所という役割を果たせていないんじゃないか?と思った。

げーつー:
通信制高校に進む人はそれまで小中学校で学校に行っていなかったというケースがまだまだ多い中、「安心できる環境」と「社会に直結する学び」を両立して届けるというのがいかに難しいことかも分かってきた。でも、そこを実現できるのは小中学生向けのオンライン環境の学びを充実させてきたSOZOWならではなんじゃないかと。

めちゃくちゃ苦労したのは、『提携校探し』でしたね。

ピロリン:
ちょっと一般的には分かりにくい部分なんですけど、SOZOWスクール高等部は通信制高校と提携して学習サポートをする「通信制サポート校」なんですよね。レポート課題を通して、高卒資格自体を発行するのは通信制高校。SOZOWは、そこでの活動をサポートする場所という位置付け。

コッシー:
一から通信制高校や高専を設立するには手続きが煩雑で、最低でも3年かかってしまう。でも目の前の子どもたちの「進学先が欲しい」という願いに応えたい。そこで、SOZOWスクール高等部は設立手続きが早く進められる「通信制サポート校」として、開校させることを決断した。
そうすると大事になってくるのが、提携先となる通信制高校。それこそ全国の通信制高校をたくさん調べ、色々な学校と話もさせてもらったね。

SOZOWスクール高等部は『学ぶ・遊ぶ・働く』を融合するボーダレスな学校。例えば私の娘のように海外でインターンや留学をしながら学ぶ。そんなフレキシブルな過ごし方を選べるようにしたいのに、レポートの提出が紙でしか認められない、という学校も非常に多い。オンラインでレポートの提出ができるなど、ボーダレスな学校作りに向き合ってくれる提携先を探すため妥協せず、想定以上の時間がかかった。

教える場所ではなく、共に考える場所へ。

げーつー:
提携校探しと並行して、コンテンツ作りやUI、UXのディレクションなど中身の設計をどんどんやっていきました。その中で、顧客の声をとにかく聞くというのをやったね。

むらたか:
これまでSOZOWを利用してくれているご家庭の中で、中学3年の子がいる家に電話をして、進路について感じている課題や求めているものをヒアリングさせてもらいました。

印象的だったのが、「社会で生きていく力が欲しい」という言葉でした。

その子はイベントで実際に会ったこともある子だったんですが、学校に行かなくなったことで自分は「レールから外れてしまった。もう道が閉ざされてしまった。」そんな思いを抱いていました。
でも同時に「どうにかして生きていけるようになりたい」という思いも強く持っている子で。僕は生き方を教えてあげられるわけじゃないけれど、そういう子たちと一緒にどう生きていくか共に考えていきたいと思っています。

げーつー:
色々カリキュラムが決まっていって、認知や集客のプロセスは、むらたかが大活躍だったね。HP作成や、説明会資料作りも爆速で進めてくれた。入学希望者向けの説明会では、今言ってくれたみたいな想いとか、若くて高校生から近い立場だからこそ伝わるんじゃないかって、直前の大抜擢でスピーカーをやってくれたね。

第三者という存在。メンターの関わり

げーつー:
あと、動き出しから開校まで1年間というこんな短期間で進められているのも、すでにSOZOWが蓄積してきた「好奇心を解放させるノウハウ」が存在していることが大きい。
「正解のない問い」で想像力と創造力を引き出すライブレッスン。
社会で活躍する様々な大人や企業の想いとかプロセスにスポットを当てて、「明日から自分にもできるかも」「やってみよう」っていう可能性の芽を生む手法はほんとすごい。

専用スタジオから配信される臨場感あるライブレッスンはSOZOWならでは

いつでもどこからでもアクセスできるバーチャルキャンパスや、メンター制度とかも。

ピロリン:
SOZOWスクール小中等部では、SOZOWが本業というスタッフもいるけれど、例えば客室乗務員や料理人みたいな、別の仕事で活躍しながら子どものメンターとなって1on1(オンラインでの個別面談)で伴走するスタッフもたくさんいて。高等部でも同じように一人ひとりの生徒にメンターがつくんですよね。
そう言えばコッシーも、小中等部で1年以上メンターを担当してる子がいますよね。

コッシー:
毎週1on1してるね。カフェが好きだから、じゃあカフェの出店を考えてみようって、テナントを調べたり、経営計画を一緒に立てたりもしてるよ。SOZOWスクールの活動の中で、自分の意見をしっかり言えるようになったり、自分の得意不得意を分析して客観的に捉えることができるようになって、すごい成長ぶりだよ。

げーつー:
事業計画を考える中で、顧客接点を持てるのは大きいよね。僕も子どものメンターをやっていて、「好きで繋がる」ってことが、子どもにとってどれくらい精神的に大事なことかをリアルに実感したり。あと昨日家族とケンカしてむしゃくしゃしたっていう話をしてくれて、ちょっと大丈夫かな?って心配になったけど、話し終わったら「もうスッキリしました!」ってなったことも(笑)。

むらたか;
親以外の第三者に気持ちを言えるってすごく大事ですよね。高等部でもメンターがしっかり関わっていく体制をつくりたいですね。

コッシー:
自分の娘や息子に1on1やろうとしたって、うるさいって言ってやらせてくれないからね(笑)。第三者だからいい。メンターがいることで、親以外の安心できる居場所ができる。

げーつー:
あとは4月の開校まで、とにかくカリキュラムの作り込みだね。パートナーとなる企業さんも続々と決まっていたり、ゲスト講師も含めていろんな方面で前向きに協力していただける方が沢山いらっしゃって、やばいくらい豪華。大人と一緒に数ヶ月単位のプロジェクト活動をしていく「プロ活」は、間違いなく目玉になる。

ピロリン:
走りながら考える!が得意なSOZOWのメンバー。どんどん新しいアイデアや企画が生まれてくるので、広報としてそれをどうカタチにして世に打ち出していけばいいかめちゃくちゃ悩ましいです(笑)。

SOZOWってすごいビジョナリーなので、「素敵だね、あったらいいね」で終わらずに、「社会にとって必要だ」と本当に感じてもらえるよう、SOZOWスクール高等部が持つ価値をしっかり言語化して丁寧に伝えていきましょう!

ーー前後編に渡って、高等部設立プロジェクトの裏側の様子をお届けしてきました。
4月の開校までにはオープンキャンパスなどのイベントも予定しています。カリキュラムの発表もお楽しみに!

▼公式サイトはこちら

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