移動費精算に消耗するのはもうやめよう。訪問介護事業所のための移動距離らくらく集計(期間限定公開)
(この記事で提供するツールを、今後大幅に改造することがありますので、期間限定の公開とします。また、まだ不具合があると思いますので、改善したときにお知らせできるよう、有料記事としています。)
訪問介護事業所での交通費の精算って、とっても大変なんだそうです。それぞれのヘルパーさんは、高齢者のお宅をはしごすることはもちろん、事業所に始業時と就業時に立ち寄るわけではありません。直行直帰も当たり前。
このような移動費の精算ですが、この前耳にしたのですが、これを毎週、手書きで集計しているところも多いそうなんです。しかも、それを相互に確認するために、もう一人分の手間がとられていたりする模様・・・。
これってどのくらいの損失なのでしょうか。ヘルパーが20人いらっしゃる事業所で、一週あたり2人で確認して、それに10分かかっているとすると、
毎月、約3.3日分の人件費を無駄にしている訳ですね・・・。
そこで今回は、訪問介護事業所で、ヘルパーさんごと・月ごとに移動費をらくらく集計できるGoogleスプレッドシートを公開します!
Googleスプレッドシートは、ChromeやEdgeといったWebブラウザから使う表計算アプリですが、Microsoft Excelとほぼ同じ機能か、ここで紹介するGoogleMapとの連携のように、Excel以上の機能があります!
こんなことができます
早速、ハイライトのデモです。
このシートの1行目で、集計したい月とヘルパーを選択します。
そうすると・・・下の方に、その人のその月の訪問記録の一覧が出て、
その右の列に、一日あたりの合計移動距離が、表示されますね!
この計算ですが、一日の中で、A→Bのように顧客を訪問する場合には、
のように、自宅から訪問先を順に回って、自宅に帰ってくるまでの、自動車での移動距離が集計されます。
使い方
このGoogleスプレッドシートには、次の4つのシートがあります。
という4つのシートがあります。まずはスタッフとお客様の住所を登録しないといけないので、これらを入力していきます。
まずは、スタッフの住所:
「スタッフ」シートに、こんな感じで名前と住所を入れていきます。今回は、メールアドレスや電話は任意です。
一つだけ注意:上の図のように、最後の行を入れたら次に「9」というIDが追加されていると思います。このIDが、後で重要なのですが、あまりにも早く入力すると、スプレッドシートが対応できなくて追加されないことがあります。その場合は、いったんその行を消して入力し直してください。このあたりは、そのうち修正します!
次に、お客様の住所:
同様に、お客様にも名前と住所を入れていきます。
これら「スタッフ」と「お客様」は、一度入力しておけば、あとはスタッフの入れ替わりやお客様の追加があるときだけ、修正すればいいですね。
今度は、訪問の記録を入力します。
各お客様への、訪問の記録を入力していきます。このとき、次のように入力をスムーズにできます。
(全部の訪問記録を入力することになるので、結構な量になるかと思いますが、今後、サービス記録帳票やスケジュール調整と連動していこうと思いますので、一元的にして管理できるといいですね!)
さぁ、これで準備は完了です。
では、移動距離を集計してみましょう!
これは最初の画面の再掲ですが、「旅費計算」のシートの1行目で、集計したい月とヘルパーを選択すれば、最初のデモのように、月ごと・ヘルパーごとの移動距離が集計できます!
印刷するなり煮るなり焼くなり、お好きにどうぞ!
活用するには
「旅費計算」のシートは、追記したり編集することはできますが、上書き等すると他のセルも含めて見えなくなることがあります(これはqueryという関数のせいなのですが)。
なので、これを拡張されるときは、旅費計算シートを参照する新しいシートを作った方がいいかもしれません。
また、使っていく中で、「Authorization required (承認が必要です)」という表示が出るかもしれません。これはスクリプトがあなたのスプレッドシートなどをいじりますがいいですか?という確認です。その場合は、次のリンク先に従って、承認してあげましょう。ちょっと分かりにくいので、注意深く進めましょう。
今後
以上が現状の機能ですが、まだまだ不十分な点が多いかと思います。
例えば、公共交通機関を使った場合、徒歩を使った場合、また途中でいったん家に帰ったときは?など。
皆さんのご意見を元に、改良していきたいと思いますので、ご意見がありましたら、ぜひぜひ、コメント欄でお知らせください。(ただし、この表示をここに、のように見た目の要望には、あまり対応できないかと思います。主に機能面で拡充していきたいと思います!)
他の業種でも使えるかもしれません。アイデアありましたら、ぜひお知らせください!なるだけ、作ってみます。
ちなみに、今回ご紹介したのは、以下の記事の応用編です。中身にご興味ある方はこちらもどうぞ。
では、サンプルシートを公開!
では、サンプルシートを公開します。
まだまだ不具合があると思いますので、改善した際には、この記事を更新することで、みなさまにご連絡が行くようにしたいと思います。
以下に、読み取り専用で共有しますので、次のように、上部のメニューから、[ファイル]→[コピーを作成]を選んで、ご自分のものとしてコピーを作成してください。その後は、ご自由にいじってもらうことができます。
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