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アボカド(ワカモレ)のススメ。
文・撮影/長尾謙一
料理/佐藤幸二
女性に人気の〝ワカモレ〟をメニューに取り入れる。
アボカドがあれば、クリーミーなおいしさをメニューに上乗せできるのに。そんな時には「キユーピー 具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」があれば、手軽にアボカドテイストをメニューに取り入れられる。
キユーピー 具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)
(素材のちから第49号より)
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アボカドをマヨネーズやスパイス等で調味したソースで、食感のいい玉ねぎを和えたグリーンの色調が映えるワカモレ風の具沢山フィリング。
ワカモレの〝アボカドテイスト〟が人気メニューをつくり出す!
アボカドテイストをワカモレで表現
アボカドは森のバターといわれ、なめらかでクリーミーな食感は女性からの人気が高い。しかし、生のアボカドを外食店で使うには、皮をむくのに手間がかかり歩留まりも悪い。熟成度も個体差があって品質が安定せず、時間が経つと色が変わってしまう。
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このように生のアボカドは扱いにくく、使いたくてもなかなかメニューに加えることができない。
そこでご紹介したいのが「キユーピー 具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」である。〝ワカモレ〟は、ご存じの通りアボカドでつくるソースでメキシコ料理のサルサ。トルティーヤチップスにディップしたり、料理に添えられる。「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」はこの〝ワカモレ〟を目指してつくられた。
アボカドをメインに、玉ねぎ、マヨネーズ、そしてクミンやチリなどのミックススパイスを加えて味と香りを調整し、さらに時間の経過や加熱による色の褐変を極限まで軽減し、アボカドのクリーミー感も持たせている。試食してみるとフィリングは見事にアボカド感を再現していてその完成度の高さに驚いた。これならこのままメキシコ料理に使える。
さらに「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」の良さは、その汎用性の高さにある。どんどん新しいメニューが考えられるのだ。ふつう完成度の高いものは、その用途が限られがちだが、このフィリングは違う。他の素材との相性がよく料理の味付けもしやすい。だからこのフィリングはどんどん変化させていける。
人気のあるアボカドの味をより多くのメニューに広げたい
このメニューは、ハンバーグの中に「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」を詰めた〝アボカドてり焼きハンバーグ〟だ。
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(アボカドてり焼きハンバーグ)
ハンバーグの中に見える緑色のソースを生のアボカドからつくればおそらく想像以上に手間がかかるだろう。
しかし、「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」を使えば実に簡単だ。ハンバーグの種で包むだけでできるのだ。甘辛なてり焼きソースはスパイシーなワカモレと相性がとてもよく、ジューシーな肉汁にワカモレのクリーミーなおいしさが加わる。
アボカドを使ったハンバーガーをよく見るが、手間がかかりロスも出るに違いない。「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」を使えば簡単だ。
ワカモレはメキシコ料理ではディップソースとして使われるが、この「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」は、定番のメニューにとらわれることなくたくさんの人気メニューを生み出すことができるだろう。
「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」は様々な料理に応用できる。
オリジナルディップソースをつくろう
さっそく「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」をアレンジして、オリジナルディップソースをつくってみよう。
まずは〝フライドポテトのアボカドチーズディップ〟である。
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見た目はワカモレのディップソースだが、実は半分がチーズだ。メキシコ料理のナチョチーズを想像していただきたい。
牛乳にコンソメのキューブを入れ加熱して溶かし、火を止めてからさらにプロセスチーズをたっぷり入れて溶かす。これを冷まし「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」と同割で混ぜて冷蔵庫で保管しておく。
「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」の玉ねぎとスパイス感にコンソメの旨みが合わさって後を引く味わいに仕上がる。ひと手間加えることで、簡単にできるポテトメニューだ。
次は〝アボカド ハラペーニョディップ〟だ。
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「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」にメキシコの青唐辛子ハラペーニョとパクチーを刻んで和え、赤ワインビネガーを加えた。酸味をモルトビネガーやアップルビネガーにしてもおもしろい。
ハラペーニョの青味のある辛さと、赤ワインビネガーの酸味が個性的なワカモレのディップソースとして完成させている。
生野菜にディップして食べてみると、ほどよい酸味がたまらなくおいしい。たっぷりとすくったディップソースは、スパイシーな風味も手伝って止まらなくなってしまう。このフレッシュな酸味は揚げ物全般に合うだろう。特にシーフードのフライ、たとえばフィッシュアンドチップスなどに添えればとてもおいしい。
このように「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」は、オリジナルディップソースとしてさまざまにアレンジできる。皆さんもオリジナルのディップソースをつくってみてはいかがだろう。
サラダにアボカドを使いたい
さて、次はサラダをつくってみよう。アボカドをサラダに使いたいと思う方はきっと多いに違いないが、その面倒なオペレーションを考えるとどうしても手を出しづらい。
しかし、「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」は絞り出すだけでアボカドの要素をサラダに加えることができる。
たとえば「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」でコブサラダをつくるとこうなる。
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コーン、キドニービーンズ、トマト、チキン、きゅうり、たまご、紫玉ねぎと具材を並べ、マカロニには「キユーピー コブサラダドレッシング」を和えてアクセントにした。
生のアボカドを使わないから仕込みはスムーズだ。全体をゆっくり混ぜていくと、フィリングがアボカドのソースとなって広がり全体をまとめる。味のつながりがいいのは、ベースになっているマヨネーズと玉ねぎのおかげだ。特に細かく刻まれてシャキシャキした玉ねぎはサラダのどの素材とも相性がよく、そのおいしさを引き出している。このフィリングの汎用性が高いのはここに秘密があるのかもしれない。
アボカドメニューをつくり置く
次に〝ワカモレ入り生春巻き〟をつくってみよう。ライスペーパーにレタス、キャベツ、サーモン、カニをのせ「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」をたっぷりと絞って巻き、食べやすい大きさに切って盛り付けた。
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仕上げにフィリングを追加で絞り、とびこをトッピングする。サラダ感覚の生春巻きを、とろりとしたアボカドテイストのソースが具材をまとめてとても食べやすい。脂ののったサーモンとの相性は抜群にいい。
作業的にはアボカドの皮をむく手間から解放されるし、時間が経っても緑色が褐変しないため保存性がよく、ある程度の時間ならつくり置きができる。
次は〝アボカドアランチーニ〟、イタリア料理のライスコロッケだ。
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ご飯と「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」、とろけるチーズを混ぜ、バッターして揚げた。
クリーミーなアボカドソースともっちりとしたご飯がおもしろい食感を生み出している。「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」の玉ねぎの食感が実に効果的で、おいしそうに揚がった茶色の衣から顔を出す緑のライスが綺麗だ。
このメニューもバッターした状態で仕込んでおけるので効率的だ。
和風メニューにもワカモレを
さて、次にうどんだ。
最近うどん店ではクリーミーな〝カルボナーラうどん〟や〝たらこうどん〟などが流行っていると聞く。そこで、アボカドのクリーミーさをいかした〝アボカドクリームチーズうどん〟をつくってみた。
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茹で上げたうどんに絡めるソースは、クリームチーズと「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」、麺つゆ、そして水を合わせたものだ。
さっぱりとしたクリームチーズの酸味がおいしい。こうしてみるとメキシコ料理のディップソースがうどんに合うのだからおもしろい。
最後は〝スパイシーワカモレ ポキ丼〟、マグロとアボカドは鉄板の組み合わせだ。
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ご飯の上に細かく切ったキュウリとトマトを敷き、アボカドの代わりに「具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」を絞る。真ん中に、マグロをごま油、醤油、みりん、酒、砂糖、ケイジャンスパイスでつくった甘辛のタレで和えて盛り、糸唐辛子を飾った。
なめらかなアボカドテイストのソースが細かく切った野菜とご飯、そしてマグロをとろりとまとめ、とても食べやすい。もちろん、ちらし寿司や手巻き寿司にも便利だ。
いかがだろうか、アボカドは調理が面倒だとあきらめていた方は、ぜひお試しいただきたい。「キユーピー 具沢山フィリング アボカド(ワカモレ)」でアボカドメニューはどんどん広がる。
(2023年6月30日発行「素材のちから」第49号掲載記事)