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クラブケーキバーガーに注目!

文・撮影/長尾謙一 
料理/横田渉 

・冷凍パスチャライズクラブミート(クローミート)
・渡り蟹ミート50g(殻付/ポーション)
(素材のちから第42号より)

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解凍するだけで、旨みのあるジューシーなワタリガニの身が必要なだけ使える。〝クラブケーキ〟はもちろん、パスタ、グラタン、ピザ、カレーなどメニューを贅沢に仕上げてくれる。

ジューシーなワタリガニの身を、たっぷりと挟むデラックスバーガー。

〝クラブケーキ〟はアメリカではとてもポピュラーなメニュー

〝クラブケーキ〟は古きよきアメリカンダイナーの時代から続く、アメリカ人が大好きなメニューだ。アメリカ東海岸のチェサピーク湾で獲れるワタリガニを使ったものが有名で、地元のメリーランド州やボルチモアが発祥の名物料理になっている。

レストランで皿に盛った一品料理として提供される他、バンズに挟んでハンバーガーとしても売られ、人気のテイクアウトメニューになっている。

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〝クラブケーキ〟は随分昔から日本に紹介されてきたが、未だ日本では身近なメニューにはなっていない。「日本人は大のカニ好きなのになぜ?」と思ってしまうのは当然だが、やはりワタリガニの価格がポイントの一つだったのだろう。

ワタリガニは比較的高価な食材だけに、ハンバーガーは100円台が当たり前の日本では商品化しても高価格メニューになってしまい、なかなか売れなかったに違いない。

ハンバーガーのシーフードスター登場

しかし今、ハンバーガーはグルメ化して、1個1000円を超えるメニューがどんどん売れる人気店が現れている。牛肉の品質、バンズや野菜、ソースへのこだわり様はもはや料理だ。

ここで〝多様化〟という言葉をむりやり解釈するなら、ハンバーガーも多様化に向かっていると言える。ならば〝クラブケーキ〟を挟む〝クラブケーキバーガー〟の出番もあるだろう。

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〝クラブケーキバーガー〟は、ワタリガニの身をふんだんに使ったカニのパティをアボカド、タルタルソースと一緒に挟んだ、贅沢シーフードハンバーガー。

さて、「冷凍パスチャライズクラブミート」をご紹介したい。〝クラブケーキ〟をつくるには最適の食材だ。

旨みを身から逃がさないようにスチームボイルして、熱のダメージを与えないように低温で殺菌している。このため、ワタリガニの身は旨みが濃厚でジューシーだ。これなら高品質なワタリガニのミートがたっぷりと使える。しかも、オペレーションは簡単だ。

もしかして「冷凍パスチャライズクラブミート」を使えば〝クラブケーキバーガー〟を人気のメニューに押し上げることができるかもしれない。

広がるワタリガニのメニュー

それでは「パスチャライズクラブミート」で、アボカドのディップソースをつくってみよう。

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アボカドをつぶしライム汁、塩、細かく切ったトマト、「パスチャライズクラブミート」を加え混ぜる。クリーミーな舌触りの中から現れるカニの旨みと香りが楽しめる。

次は、チュニジア風のブリックだ。「パスチャライズクラブミート」と、玉ねぎのみじん切り、長ねぎ、溶けるチーズをパートブリックで包み、中に生卵を落として油で揚げた。

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香ばしくパリッと揚がった生地の中からは、カニの香りが流れ出し、とろりとしたチーズ、半熟の卵、そしてカニの身が顔を出す。加熱されてカニの風味が増している。

〝カニの甲羅焼き〟には「渡り蟹ミート50g(殻付/ポーション)」を使ってみる。この商品は、スチームボイルしたワタリガニの胸肉を50gのメダル状に凍結させたものだ。赤い殻がセットで付いている。

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これを解凍し、茹でたカリフラワー、ゆで卵、パルメザンチーズ、パン粉、マヨネーズ、塩、胡椒を一緒に混ぜて殻に詰め、チーズパン粉をふってオーブンで焼いた。

ワタリガニにマヨネーズの組み合わせは抜群だ。さらにパルメザンチーズが加わって、熱々に焼けた一口はたまらない。

続けてタイ風の〝プーパッポンカレー〟をつくってみる。

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玉ねぎ、セロリ、赤パプリカ、ニンニクを油で炒め、オイスターソース、ナンプラー、砂糖、カレー粉、コチュジャンを加え全体をなじませる。そこにココナッツミルクと水を加えて沸騰させ、「渡り蟹ミート50g」と卵を混ぜて加え、軽く火を通した。ココナッツミルクがカニの旨みを濃厚にし、卵が全体を包む優しい味だ。

ワタリガニの身が50gのポーションになっているため、一人前の量を計量する必要がないのが便利だ。さらに、殻を添えると豪華な雰囲気になり随分と違うものだ。

外食店でワタリガニを使うメニューは思ったよりも少ない。そのため、丁寧につくられたワタリガニの冷凍商品は、まだまだそのメリットを知られていない。

解凍するだけで、旨みの濃いジューシーなワタリガニの身をたっぷり使えるメリットをぜひお試しいただきたい。


協力/お問い合わせ:ラス・スーパーフライ株式会社

(2021年9月30日発行「素材のちから」第42号掲載記事)

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