【日記】丹生ちゃんが卒業した。

 丹生ちゃんのことは日向坂を知る前から知っていた。知ったのはこのちゃんよりも早かったと思う。このちゃんを追う為に日向坂の動向を追い始めた最初の頃、日向坂のメンバーで唯一顔を知っている人だった。自分が知ろうとした頃には影山優佳も渡邉美穂も斉藤京子も卒業していた。なのでTVシーンの活躍を見たことがある人は このちゃん と 丹生ちゃん だけだった。なのでよく目にしていたし、このちゃんと同じ二期生ということもあって愛着もあった。その丹生ちゃんが本日の卒業セレモニーを以て日向坂46を卒業するということで、気になってXで「#丹生明里卒業セレモニー」を検索してみた。

 するとそこでは配信で見ているファンの方々が実況しており、私は飲み込まれるように検索タブを更新し続けた。その場でチケットを買って観たい気持ちになったが、残念ながらそれが出来る環境ではなかった。とりあえずメンバー同士のやりとりの実況を追い続けた。そしてそのポスト群で何度も涙を流してしまった。青春って儚く尊い素晴らしいものなんだなと思った。そしてその挫折、苦悩、選択をストーリーとして享受している自分に後ろめたさも少し感じた。

 このちゃんもまもなく卒業なんだろうなと思う。何の根拠も無い勘みたいなものだけれど、あと1年も無いかもしれないし長くてもあと2年くらいで卒業するんだろう。卒業することに関しては「日向坂ファンではなく このちゃんのファンだし、知らない人ばかりのグループを卒業してくれた方が追いやすいのでは?」なんてことを思っていた。しかしアイドルというのは追いやすい環境を運営スタッフが作ってくれることで推せるものであり、アイドルを推すというのは青春の切り取りを見せていただいていること、ということを最近よく感じるようになった。それに日向坂にも愛着が出てきている。なので今はアイドルを卒業されるのが少し怖くなってきている。

 話は変わるが、推していると推しにとっての大きな出来事に心が躍ったりする。最近で言うとこのちゃんのannkwへの代打出演。もっと前からハマっていればもっとそんなことを感じれたのに、と先輩ファンたちを羨ましく思う。しかし私は推すことがどれだけ楽しいのかを知らなかった。

 私が21歳くらいのとき、友人から「彼女欲しくないん?努力しろよ」みたいなことを言われたことがある。しかし、彼女というのがどれだけ素晴らしいものなのか知らない童貞に彼女を作るために頑張れと言われても頑張れない。そもそもどう頑張ればいいのかもわからないのは置いといて、漠然と欲しいと思ってることに対しては頑張れない。生レバーを食べたことない人に1キロ走ったら生レバー食べれるよと言っても走らないのと同じだ。アイドルのファンになる楽しさを知らない自分に「早めにファンになっておけ」と言ってもファンにはならないだろう。

 でもそれは今も変わらないかもしれない。無理矢理ファンになるのは違う気がするのだ。結婚したくて結婚相手を探そうとする行為や彼女が欲しくて誰かを好きになろうとする行為に対しておかしいと感じる自分にとって、いわゆる「推し事」をするために推しを探したり増やしたりするのは違う気がするのだ。まぁ結婚恋愛とアイドルのファンを同列に並べるのもおかしいけれども。なんにせよ、「早めにファンになっておく」と言うのもおかしな話だと思う。

 それに、時間はもちろん戻せないので「もっと前からファンやっておくべきだったわ」などと後悔したところでどうにもならない。なのでこれからしっかり推していこうと思うし、日向坂46のことも応援していきたいなと思う。あと丹生ちゃんの卒セレのリピート配信を買って観ようと思う。

終わり。

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