弾劾のために 韓国若者k-popデモ
去年12月3日夜中、韓国全土で戒厳令が出された。そして、ユン大統領の弾劾案が12月14日に可決された。
戒厳令が解除されたあと、韓国の人たちがそれに対して「デモをしない」ということは、絶対ない。
なぜなら、彼らは長い年月、軍事政権のもとで耐え、民主化運動によって、やっと1988年、36年前に民主主義政権を誕生させることができた。市民の力で政治を変えたという歴史があり、自信と確信がある：市民には政治を変える力があると。
市民デモがユン大統領の弾劾のために、国会前で、毎日、寒いなか、行われた。特に大学生は試験期間中だったと、韓国人の友達が言っていた。しかし、合間を縫って。社会人は仕事の帰りに。
やはり忙しい中、毎日寒いなか参加するだけで大変だ。
しかし、これだと行きたくなると思った。
NCTのペンライト
自分の推しているアイドルのペンライトを持ち、デモに参加したのだ。理由は様々。ある女性はパククネ退陣デモの際、ある国会議員がロウソクの火だとすぐ消えてしまうと言い、ペンライトだと消えないから、と。また、他のインタビューで、若い学生は、「ペンライトは自分のアイデンティティーだ。また、値段も高く、学生にとっては、高額なお買い物であり、大切なものである」と。私もそう思う。私は、韓国アイドル、セブンティーンのファン、カラットである。彼らが「好き」であることは、「自分を表す」ことになる。ペンライトが１万円以上することも普通である。それをデモに持っていくのは、自分の一部分を見せることと同じだ。そして、同じペンライトを持つ人を見つけるのは、元気にもなれるし、連帯感にも繋がるだろう。また、若い人がデモを重く捉えず、楽しんで、参加しやすい環境をつくったと思う。デモ曲には、実際に、ロゼのAPT, Aespaのwhiplash, と 少女時代 Into the New Worldが多く流れたとのこと！
それもあって、きっと12月14日（土）は100万人以上参加したと思う。
12/14 夜
このデモとペンライトについて、調べているとき、こういうコメントを見た。
「そんなんにペンラ（ペンライトの略）使わんで欲しい」
「推しはこんな使い方されるの望んでないと思う」
私はそのコメントに対して、こう答えたいと思う。
まず、政治を自分事として捉えられているという証拠だと思う。社会で生きていく上で、政治に無関係でいられない。兵役制度から韓国社会での女性蔑視とミソジニー。男性のk-popアイドルはある一定の年齢を達すると、兵役に行かなければいけない。また、デモでは女性の参加が目立った。ユン政権は家父長制を強く支持していた。女性アイドルもその影響を受けないわけではない。すべて繋がっている。推しの代わりにデモに参加していると言ってもいいかもしれない。
そして、もちろんアイドルも同じだ。韓国のスター、IUと国民的アイドル、少女時代のユリは、事前決済を国会前デモ会場周辺にある、コーヒー店にしたり、お弁当を差し入れし、共鳴した。
2025年になっても、デモは絶えず行われている。憲法裁判所で弾劾が妥当でなかったと結論が出て、無事に、弾劾されることに。
引用、参考文献：
https://www.washingtonpost.com/world/2024/12/14/kpop-yoon-impeachment-protest-martial-law/
https://www.reuters.com/world/asia-pacific/k-pop-light-sticks-fire-up-impeachment-protests-south-korea-2024-12-10/